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木村勝編8-3 ※3P、ドリルバイブ
だが、神嶽は心配そうに己を見つめている勝ではなく、興奮冷めやらぬ柳の方に顔を向けた。
「柳。満足したか」
「うーん……」
柳はわざとらしく髪を掻きながら考え込むようなそぶりを見せる。たっぷりと焦らしたのち、ニヤリ、と口元を歪めた。
「ぜっんぜん。大して上手くもねーフェラ一発より、やっぱセンセーがドリルでケツ掻き回されたらどうなるかの方が気になるぜ。教師なら体張って教えてくれるべきだろ、なぁ!?」
嬉々として言い放った柳の表情は、若さに似合わず暴虐の限りを尽くしてきた者の狂気に満ち溢れていた。
「そ、そんな……や、約束が違うっ……!」
「こいつが満足していないと言うのだから、これまでだ」
(あぁぁ……やっぱり初めから約束守る気なんかなかったんだ……な、なのに俺っ、また乗せられて……い、嫌だぁっ……)
平然と言う神嶽に勝は震えが止まらなくなってしまう。
そのまま柳に両足を抱えられ、今度は神嶽がドリルを手にすると、彼らがいよいよ恐ろしい行為を実行しようとしていることを察して爆発的にもがき始めた。
「や、やめて、く……くださいぃぃっ……! が、がが、学園長ぉっ……! 学園長のもしゃぶるからぁっ……!」
「諦めろ」
神嶽は冷たく言うと、震える勝とは正反対に柔らかく蕩けているアナルに、潤滑剤をたっぷり塗したディルドを突き入れた。
「んっ、んぐぐぐっ……!? くはぁっ!?」
(は、入ってきたぁっ!? あぁ……もう駄目だ……学園長、本当にやるつもりだ……)
抵抗とは裏腹に、心の声は諦めに変わる。勝のどうしようもないほどの逃げ癖は彼自身が覚悟を決めなければならない。
その為には、逃れられる術がない出来事も起き得ると、無理やりにでも向き合わせることが必要不可欠だ。
「ゲフゥッ!?」
なおも暴れる勝の頰に柳の拳が飛んできた。
「なぁセンセー、下手に動くとマジで使いモンにならなくなるぜ。せいぜい気を付けな」
柳のどこまでも他人事のような忠告が勝を絶望させた。
「いくぞ」
落ち着き払った神嶽の声に、勝はハッと息を呑む。
軽い抜き差しを行ったのち、勝の弱いところに直撃するよう角度を定めると、神嶽は自身の宣言通り一切の躊躇なくトリガーを引いた。
「おぎっひぃいいいいいいいいいっ!?」
くぐもった振動音と共に、勝の喉から張り裂けんばかりの強烈な悲鳴が噴き上がった。
「おっおおっ!? あぉっ、おおおおおっ! ぎひゃぁあああァアアアアアッ!!」
(け、削られてるっ!? 腸壁ドリルで穴開くゥウウウウウウッ!?)
削れてしまうと感じても無理もない、そこらのバイブとは次元が違う激しいうねりと振動が勝を襲い、勝は頭を振って身悶えた。
「うおぉッ……す、すげぇ反応だな」
今にも逃れようと暴れ出してしまいそうな勝が怪我をしないようしっかりと押さえつけながら、柳はうきうきと感想を口にした。
間近で繰り広げられる壮絶な肛虐に、彼もまた身体が熱くなるのを感じ、ちろりと舌舐めずりをしてみせる。
男としての本能に忠実な彼にとって、暴力とセックスほど心躍るものはなかった。
「ひゃ、ひゃめろおぉおおおッ! と、止めっ……尻がぁ゛っ……ア゛ッ、アァァッ……!」
初めて味わう疲れ知らずな機械での責め。勝は錯乱状態になり、叫ぶだけで精一杯だった。
それでもただ、これを続けられれば尻がどうにかなってしまいそうなことだけは理解して、わあっと大粒の涙が溢れ出してきた。
(あ、ぁ……なに……こ、こんなに怖ぇのに……壊されちまいそうなのにっ……気持ちいいとこミキサーみてぇにすげぇ勢いで掻き回されて、なんか込み上げてくるぅっ……た、たまんねぇっ……!?)
「ヒイィーーッ!? ぐおぉっ、おほっ、おおっふおぉおおおぉぉッ……!」
だが、現実は酷なもので、勝の身体は無慈悲な肛虐地獄にも悦楽を呼び起こした。びっしりと玉の汗を浮かばせ、枯れんばかりの悲痛な声の中に狂おしいほどの甘さが混じる。
どんな苦痛も快感に変えるよう調教することはクラブでは日常茶飯事だ。
しかし短期間でここまでの反応を見せる者はそうそういない。それは神嶽の手腕によるものか、勝の天性のものか、あるいは両方か。
柳はあわよくば自分も今以上に男を嬲る技術を盗もうと興味津々に結合部を見ていた。
「んぎっ! うぎぃいいいーーッ!!」
敏感になったアナルを一方的に責められては、勝はすぐに達してしまった。全身を硬直させ、歯を食いしばって吐精する。
神嶽がいったん手を止めてやると、ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返した。
「ほぉっ……おっ、おぉ……ふほっ……」
強すぎる刺激に、勝は一度の絶頂でももうふらふらと意識を飛ばしてしまいそうだ。
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