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木村勝編9-2 ※輪姦

 神嶽が腕時計に視線を落とす。今宵の宴を指定した時刻である。  そして次に顔を向けた先には、鷲尾の案内で、ぞろぞろと十人もの男達が現れた。  こうして部外者を堂々と学園の敷地内に入れることができるのも、現在神嶽が学園長の地位にいるが故だ。 「ほうほう、これがこの間の体育教師かね」 「その格好、すっかりクラブの犬に成り果てようだねぇ。さて中身はどうなっているか」 「僕としては、まだ少しくらい生意気な方が躾甲斐があるというものですがね。フフフ、楽しみですなぁ」  会員達は滑稽な勝の姿を見つめながら、好き勝手に感想を言い合っている。 「え……な、なに……」 (こ、この仮面……も、もしかして、あのクラブにいた連中か……!?)  暗がりでもよくわかる悪趣味なそれを見て、安心していた勝の顔が再び強張っていった。  顔を隠していても、男達が下卑た笑みを浮かべていることや、既に下半身を膨らませていることは勝もすぐに気付いてしまう。  勝がクラブで犯された際は柳と蓮見だけが相手であったが、今宵はいよいよ会員達に振る舞われることになる。 (あ……こ、こっちの奴も、クラブで見たことがっ……)  鷲尾と目が合ってにっこりと薄ら寒く微笑まれると、勝はますます萎縮してしまった。  助けを求めるように神嶽の脚に縋り付くが、神嶽はそのリードを引き、無理やり顔を上げさせる。 「皆様、本日は我が明皇学園にお越しいただき誠にありがとうございます。こちらの勝ですが、現在は前回に比べ肉体開発も進んでおり、どんなチンポでも平等にご奉仕できるようにさせています」  神嶽の口上にほお……と感嘆の声が上がる。饗宴の幕開けであった。  会員達は勝を取り囲み、神嶽も「さあ、お相手して差し上げろ」と勝の尻を叩いて急かした。  一歩前に出た勝だったが、改めて男たちを見回し、その数に戦慄した。 「ひっ……ヒイィッ……」 (あ、あぁぁぁ……俺……こんなに大勢の男に犯される……学園長は助けてくれない……い、嫌だ……怖ぇよぉっ……)  ガクガクと四肢を震わせるだけでサービスを知らぬ勝に代わり、鷲尾が勝の尻肉を掴んで、会員達によく見えるようぱっくりと開いてみせた。 「ヒーーッ! あひぃいっ……! ひ、拡げ……るな……や、やめろ……」 「こうして嫌がる素振りを見せてはいますが、昼はこの馬鹿みたいに大きなアナルプラグを挿して、何食わぬ顔で授業を行っているとんでもない淫乱教師なのですよ。やれやれ、こんな男の言うことを真面目に聞いている生徒達が哀れに思えてきますね」 (す、好き勝手言いやがって……! 俺が毎日どんな思いで耐えてんのか知りもしないで……!)  知りもしないし、知ったところでそれはオーディエンスの嗜虐心を煽るだけだ。  現に鷲尾にアナルを拡げられ、羞恥に打ち震える勝の姿を、会員達はニタニタと笑って高みの見物をしている。  鷲尾の手でじっくりとプラグが引き抜かれ、人間の肛門がここまで拡張されて良いものかというほど開き切り、充血した粘膜が露わになる。 「ケツマンコももうこんなにも拡がってしまって……ですが、ふふ、ヒクヒクと震えて皆様にご挨拶をしていますよ。早く皆様のチンポで可愛がって欲しくてたまらないようです。夜はまだまだこれからですから、どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ……」  鷲尾が退くと、会員達の手は真っ先に高く突き出されている尻に伸びた。  形の良い尻たぶを無数の手が這い回り、あるいは優しく、あるいは痛みを感じさせるほどに強く揉んだりしている。 「それにしてもこの教師、本当に良いケツをしているねぇ。ただでかいだけではなく、ムッチリとしていて何とも良い触り心地だ。男に揉まれる為に鍛えてきたようなものですな」 「うおおッ……もう限界だ、早くむしゃぶりつきたい」 「ではお先にどうぞ、僕は口を使いますよ」 「ほぉ、そりゃあありがたい!」 「なに、こういう時は譲り合いの精神を忘れてはなりませんからね」  謙虚な男の申し出により、会員達は役割が決まるや否やすぐさま輪姦の体勢に入った。順番待ちの者も下半身をくつろげ、緩々と扱きだす。  己の欲望を発散することも大切であるが、クラブの意向に反することはしない。これからもこの娯楽を長続きさせる為に、立場はわきまえているという訳だ。  尻を譲られた男は息を荒くして勝の狭間に鼻先を押し付けた。くんくんと匂いを嗅ぎ、恍惚とした表情を浮かべたかと思うと、たっぷり唾液を含んだ舌で窄まりをべろりと舐め上げる。 「あっ、あ、ぐ、ひいぃいいっ……!」 (き、気持ちわりぃっ……こいつら本当に狂ってやがる……! 気持ち悪い、気持ち悪、いッ……!)  初めて神嶽に尻を犯された際のような肛門への愛撫に、勝はゾッと鳥肌が立ち、改めてこのような行為を強いる異常性癖者の集団に恐怖を覚えた。 「大好きなアナルを舐めてもらえて良かったねぇ。ほら、お口はこっちだよ。いま君がされているみたいにベロベロと舐めてごらん」  口を使うと宣言した男の方は、穏やかな声で言いながら、勝の前に屹立したものを晒してみせた。  年老いた身体に似合わず、精力的に反り返るペニスを唇に突き付けられて、勝は嫌悪に顔を歪める。 「うッ……ぅ……」  ちらりと傍に立つ神嶽を不安げに見やる。神嶽は無言の圧力をかけて「やれ」と命じた。

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