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木村勝編END-3 ※異物挿入、疑似排泄
ようやくジャックが離れたかと思うと、更にまた数人の会員が前にやって来て勝を取り囲んだ。会員らとの触れ合いの時間といったところだ。
勝が体力の限界まで責められ続け、気絶同然に睡眠をとるような過酷な生活をしているところで、多額の金を注ぎ込んでいる会員達には何の関係もなく、奴隷に休みなど存在しない。
「ほうら、今日はこれで遊んであげようと思ってねぇ、プレゼントだよ。もちろん受け取ってくれるだろう?」
「まずはどれから遊ぼうかねぇ。さあ選んでごらん」
会員達はそう言って、ニタニタと下卑た笑みを浮かべた。
彼らの手元にあるのは、複雑な形状をしたアナルスティックやバイブレーター、数に物を言わせたカラフルなローター等のいかがわしい玩具だ。
「あ、ぁ……そ、それ、って……」
「おお? これが良いのか? はっはっは、そうか、さすが元甲子園球児。今でも大好きなんだなぁ。健気だねぇ」
「ひっ、ヒイィッ……!」
思わず声に出してしまったことで、最初の責め苦が決まってしまった。
おぞましいアイテムの中で勝の視線が釘付けとなっていたのは、何の変哲もない硬式の野球ボールであった。
過ぎ去ってしまった記憶とはいえ、まだ自らが野球に青春を捧げた聖職者であったという自覚はあるのだろう。
与えられる快楽への期待に満ちた勝の瞳に、ほんの少し怯えの色も混じって映る。
だが、真っ先に選ばれた男が嬉々として潤滑剤を塗ったボールをアナルに押し当ててみると、すんなりとその巨大な異物を呑み込んでいった。
もうここまでくると勝の肛門は正に男に弄ばれる為の器官と化している。
「ぁ、あ……入るっ……! ううッ……き、ついぃ……」
「何を言うか、ほれほれ、まだこんなに隙間があるぞ。どこまで入るか試してみようじゃないか」
男は勝に構うことなく立て続けに挿入していき、合計三つものボールが勝の腹の中に詰め込まれてしまった。
「う゛ッ……ぁ、が……ぐげっ、おおぉぉぉぉ……」
どれだけ狂っても苦しいものは苦しいのだ。
勝の顔はサッと青ざめ、冷や汗が止まらず、肉体が悲鳴を上げてブルブルと震えている。
「フフフ、そのまま五分は我慢しなさい。すぐに出してしまったらお仕置きだからねぇ」
お仕置きと聞いて、勝は低く呻いた。
もしも失敗したなら、ジャックと同じ檻に入れられて、三日三晩強引な性交を強いられるのだ。
様々な性拷問を受けている勝でも、命の危険を感じるものだけは未だ恐怖であった。
しかし、そこにある被虐の快楽もまた、今の勝はよく知っている。
心と身体、相反する反応に戸惑いつつ、勝はしくしくと泣いた。
「うひぃっ……か、勘弁してくらさい……も、もう、無理れすぅ……ケツマンガバガバでぇ……すぐっ、出ひゃいましゅからぁ……」
より長く、太いものを受け入れられるようにと訓練され、緩みきった肛門ではそう長く我慢などできるはずもない。
会員達はそれをわかっていて意地悪な命令を下すのだ。
何度言ってもわからぬ駄犬は粗相を繰り返し、罰を受けながらもマゾヒズムの悦びを見出す。罰を与える側は、そうして愚鈍な家畜を己の手で調教していくサディズムに酔う。
安定した需要と供給がそこにあった。
「んっ、ンンッ……んぐぅ……ほほォッ……!? お、おおおっ、でるうっ……!?」
限界以上の責め苦に、勝のアナルが辛そうにヒクヒクと疼いて開き始める。
勝は血相を変えて決壊を押しとどめようとするものの、蹂躙されきった身体ではろくに力も入らず、すぐに伸びきった皺の狭間にボールの白い表面が見えてきた。
「あッ……ぁ……ハァッ、出る……! 漏らしますうううっ……! うひっ、ヒイィィ……ッ」
勝が悩ましく喘ぐと同時に、無残に拡張されたそこはゴムチューブのように柔らかく開ききって、最後に詰め込まれたボールが勢いよく飛び出してきた。続いて、グポッ、と音を立てて残りのボールが後を追いかける。
ジャックが奥にまで注いだ精液さえ撒き散らしながら球体を排出するその姿は、亀の産卵のようでもあった。
「わははは! 馬鹿みたいにひり出しおって、なんとみっともない!」
「こんなに簡単な命令さえ聞けないだなんて、救いようがないバカ犬ですな。こりゃあまだまだ調教し甲斐があるというものだ」
「まあまあ、そう焦らずとも。まだ売られてもいない内に壊してしまうのはもったいないですよ」
会員達は口々に言って情けのない勝を嘲笑う。
一人がジャックを呼ぼうとしたものの、床に伏せて休憩していた彼は片目を開けて勝を一睨みしただけで、また顔を伏せてしまった。使い古した性欲処理穴にはもう興味がないといったような態度である。
浅ましすぎる奴隷は凌辱専用犬にさえ呆れられてしまったとして、部屋中が大笑いに包まれる。
「こりゃあ大変だ。彼がもう飽きてしまったとなると……仕方ない、今夜は特別に皆でお仕置きをしてやりませんか」
「ああッ……す、すいません……バカ犬ですいませんっ……罰、受けますからぁ……す、捨てないでくださいぃぃ……!」
「それじゃあ、もったいのないことをしたんだ。ここにある玩具を、全てそのいやらしいケツマンコで受け入れてもらうかな」
「ひっ、ヒイィッ……!」
戦慄の悲鳴も、悪趣味な会員達には子守唄のように心地のよいメロディーにしかならない。
質量の違う玩具を次々と強引に詰め込まれ、すっかりやつれてしまった腹がボコボコと膨れ上がった。
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