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鬼塚鉄也編7-4 ※強制自慰、視姦

 神嶽は用意していた吸盤型のディルドを取り出すと、中央の応接テーブルに貼り付けた。ローションが塗られ、禍々しくそびえ立つ本物そっくりのそれを見て、鉄也がヒッと喉を鳴らす。  鉄也をテーブルに上がらせて跨がせると、神嶽は冷徹に次の命令を下す。 「お前にはいずれまたクラブで客を取らせる。その為に今日は練習といこう。俺の前で尻に玩具を咥え込み、オナニーしてみせるんだ」 「そ、そんなっ……嫌ですっ……できませんっ……!」 「やるんだ。早くしないと昼休みが終わるぞ。お前がやらなければ明日には優子が失踪するだけだ。お前の父親が暴力団に属している事実も学園中に吹聴してやる。皆、優子はお前と何かトラブルがあったのだと思うだろうな」 「それは絶対に駄目ですうぅっ……! で、でもっ……こんなに大きいのはっ……無理です……入らないっ……」 「俺のとそう変わらないだろう。ゆっくり息を吐いて受け入れていけ。……それとも、俺が手伝ってやろうか」  神嶽は鉄也の耳元で低く呟きながら、その肩を暴力的に押さえつけ、無理やり挿入させようとした。  本物の男性器にはない独特の弾力と、熱を感じることもない無機質なエラストマーの棒が潜り込もうとする感触に、鉄也は思わず腰を浮かせ神嶽の腕にしがみついた。 「ま、待って待ってぇええっ! わ、わ、わかり、ましたからぁっ……! これ……怖いのっ……! せめてっ……ゆっくり、やらせてぇっ……」  涙声の懇願を承諾すると、神嶽は鉄也の痴態がよく見えるよう向かいのソファーに腰掛けた。  腕と足を組み、余裕の態度で羞恥に固まってしまう鉄也の様子をじっと観察する。 「はぁっ……はっ……うぅ……ひうぅ……」 (いや……こ、こんなの入れるなんて……それも修介さんの前でなんてっ……こ、こわい……できないよぉっ……! でも……やらなかったら、今みたいに無理やり……)  神嶽は目的の為ならば暴力を振るうこともある男なのだと鉄也は知った。  ただひたすらに優しく、時に情熱的な、鉄也に溺れるような愛を教えてくれた彼とはもう違う。  力でねじ伏せるどころか不特定多数の男達の性処理をさせる為の奴隷として堕とそうとしている。今では父親以上に恐怖の対象だ。  鉄也はディルドの幹に手を添えて亀頭部分を擦り付けてみるものの、焦り、しゃがんだ状態のまま身を震わせることしかできないでいる。 (自分で弄る時は……こ、こんな……玩具とか使わなかったもんっ……修介さんに気持ちよくしてもらうから入ったんだもんっ……! なのに……あぁっどうしよう……ぬるぬるする……これで擦ってると柔らかくなっちゃいそう……本当に入っちゃう……全部修介さんに教わった通りになっちゃうよっ……)  恐る恐る解そうとしている鉄也が、思わず胸の内を吐露する。  この歳の性欲では自慰をすること自体は何らおかしくはない、むしろ我慢できそうにないだろうが、それでアナルまで弄るのはやはり神嶽にされたことがどうにも忘れられなかったというわけだ。 「自分でする時はどうやっていたんだ」 「えっ……そ、そんなっ……したことなんてっ……!」 「嘘をつくな。お前のことだからどうせ俺のことを考えながら毎夜女のようにケツマンコをほじっていたんだろう」 「あぅ……ううぅ……だ、だって……だってぇっ……」 (もっとエッチな子になって修介さんに喜んで欲しかったんだもんっ……でも……は、半分は、修介さんにしてもらったことが気持ち良くて……自分でも確かめたい気持ちもあって……) 「俺に喜んでほしいからなどと詭弁を垂れながら、結局はただ慰みの為にいじり倒していた──そんなところか」 (ああっ嫌ぁ……どうしてそんな恥ずかしいこともばれちゃうの……) 「何を使った、指か。何本入れた。最後までイケたのか」 「……ゆ……指……に、二本っ……。き、気持ち良かったけど、自分でするとおまんこだけじゃイケなくてぇっ……ち、乳首弄って……お、おちんぽも扱いて……射精……しましたぁっ……うぅっ……もう許してぇっ……」 「それならなおのこと、この程度はできるはずだろう。その偽物チンポで思う存分マンコをほじりまくってよがり狂え。男を誘う術を覚えるんだ」  鉄也はあまりの恥ずかしさと今後への不安に、もう半べそをかいている。しかし自身の変態的行為を言葉にしてしまうと、興奮も高まってしまうようだ。  こんな状況でありながら、彼の股間は僅かながら意思とは違う反応を示し始めてきていた。 (ほ、本当にやらなきゃいけないの……終わらないの……?) 「鉄也、これは命令だ。やれ」 「ひぅ……うう……!」  神嶽の何の感情も持たない声は、鉄也に腹をくくらせるには十分であった。 「ぁ……あ、ぐっ……んんぅ……」 (は、入る……あ、駄目、入っちゃう……!)  亀頭で窄まりを撫で回していた鉄也が、意を決して深呼吸し、体重をかけていく。  ペニスを受け入れてしまうことを覚えたアナルが徐々に拡がっていき、傘の部分がにゅるりと鉄也の中に消えた。

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