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鬼塚鉄也編8-4 ※蓮見×鉄也、玩具
傍らで順番決めのくじ引きがされ、二番目の相手にあてがわれたのは蓮見であった。
彼は自身の運の良さに小さくガッツポーズをしてみせた。そういう仕草は学生気分の抜けない若者であるが、まだ声を上げることはない。
神嶽と入れ替わりに、蓮見が鉄也の前にやって来る。今回は鉄也をそう長く味わうことはできないが、それでも興奮を抑えるのに必死である。
先と同じように、鉄也にヒントを与えないよう注意を払いながら挿入にかかると、蓮見が初めて鉄也を犯した際よりもずっと楽そうに沈んでいき、深く埋め込まれた。
「はっふぅうううっ……! ふ、太いぃぃぃ……っくぅ……」
(もう嫌だよおおおっ! ああっ、でも当てなきゃ……こんなこと、早く終わらせないと……!)
目隠しの中で鉄也の目にじんわり涙が滲む。すぐにでも終わってほしいとはいえ、焦って間違えてはそれこそ神嶽の思う壺だ。
鉄也は更に下半身に全神経を集中させて、繋がったばかりの神嶽のそれとの違いを思い起こそうとした。
「どうです? 次の答えはもう出ましたか?」
「……うぅっ……これ、たぶん、違う……修介さんじゃない……あ……恭一さん!? 恭一さんだよねっ!? 僕ちゃんとわかるもんっ……!」
前回の狂乱の中、それも一度しか知らない蓮見のことまで覚えているとは、驚異の記憶力である。
これに関しては蓮見はもちろん、会員らも内心驚いていた。そして鉄也はやはりクラブの所有物にするべきだと、この場の誰もが確信していた。
「ンッ、そう……正解……ははっ、すげえなこいつ」
名前まで呼ばれたことに嬉しくなって、蓮見は口元をほころばせた。
「っ……!? あ……い、いやっ! 動かさないでっ!」
正体が明らかになったのをいいことに、蓮見はリズミカルに腰を動かして責め立てる。大きく張り出したカリの部分で肉壁を激しく掘削され、鉄也は首を左右に振って身悶えた。
「んっぎぃいい……それ以上は、だめ、だめだめぇっ……! 抜いてっ……! あぁっ!? いくぅうっ……!」
「うお、おおっ……」
寸前まで神嶽に高められていた分、鉄也は蓮見の腰使いに耐え切れずに尻だけで絶頂してしまっていた。
意図せず自分から股間を突き出すようにして仰け反り、更なる快感を貪ろうとする。
蓮見も鉄也が簡単にイッてしまうとは予想外だった様子ではあったが、このまま欲望に任せて射精してしまう訳にはいかない。
精子を求めるような締め付けに耐えると、名残惜しそうに引き抜いて、腹の辺りを目掛けて若い汚濁を浴びせかけた。
「ふうぅー……危うく中で漏れちまうとこだったぜ。しかももう女みてえにケツだけでイッてやがる。ったくなんてエロガキだよ……」
蓮見は満足げに大きく息を吐いてから、そういや、と呟いた。
「これで鉄也くんは大好きな学園長先生以外のチンポでイッちまったわけか? 奴隷に一歩前進だな。おめでとう」
「ひ……ぁ、ぐ……」
違うと叫び出したくとも、鉄也は声が出なかった。いくら直前に神嶽に高められていたとしても、蓮見のペニスでイカされたことは紛れも無い事実だった。
蓮見は神嶽に合図されると、ニヤニヤとしながらとある器具を受け取った。乳首を強制的に吸引して勃起させるニップルポンプである。
蓮見がそろりと鉄也の背後に回る。ローションを塗した指で乳頭と乳輪周りを撫でられ、アナルしか弄られていなかった鉄也がびくりを身を震わせた。
「ひゃふっ……!? なにっ!? 乳首……何してるの……!?」
「うん? 今からお前の両乳首に玩具引っ付けんだよ。本当はこうして誰に犯されてもイッちまうド淫乱のくせに、いつまでも一途な振りしてる悪い子への罰ゲーム、ってとこだ」
「罰ゲームっ……!? そ、そんなの聞いてないっ、や、やめっ……」
まったく聞かされていない罰を与えられる恐怖の他にも、ただでさえ弱い乳首を弄られるなど、集中力が散漫になってしまうことは鉄也にはわかりきっている。
持ち手のポンプを押して空気を抜き、吸い口を薄い胸板に貼り付けた瞬間、鉄也の慎ましい小粒が乳輪ごと凄まじい勢いで吸い上げられた。
「はひぃいいいいいいいっ!?」
(ち、乳首が無理やり吸われてるっ!? い、痛いっ! ジンジン……するっ! これ嫌あぁぁぁぁっ!!)
喉が枯れんばかりの悲鳴を上げる鉄也に、周りからは失笑がこぼれた。
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