121 / 249

鬼塚鉄也編9-5 ※女装、モブ×鉄也

「はぁ、はぁ……よしよし、本当に良い子だねぇ……さあベッドに上がってごらん、君がおしゃぶりしてくれたチンポで可愛がってあげるよ……お嬢ちゃん……」  血走った目を向けながら、男は鉄也にしゃぶらせていたおかげで準備万端となったグロテスクな勃起をこれ見よがしに揺すぶった。 (ひいぃ……僕、今からこの人とぉっ……ああっ嫌っ、こんな人に抱かれるなんてやっぱり駄目っ! そ、それにそんなことしたら男だってばれちゃうよっ! し、修介さんだってばれたら困るはずだよねっ? やめさせてくれるよねっ?) 『鉄也、ぐずぐずするな。相手の言う通りにマンコを差し出せばいいだろう。お前は何の為に今日ここに来たのかもう忘れたのか』 「あ、ぁ……で、でもっ……」  女のような格好をしている以上は、鉄也は当然、最後まで女として振る舞わなければならない。  それなのに何ら問題がなさそうに『セックスをしろ』と言う神嶽に、鉄也は躊躇した。  ただ従順に命令に従うだけでなく、どこまで機転を利かせられるかは、鉄也の重要なセールスポイントとなる。 「……もしかして、嫌なのかい? うーん、なるほどね。なら、幾らなら良いんだい」 (お金なんていらないっ……! いらないから、もう許して……やめさせて……!) 「そ、そんな、つもりじゃ……」 「嘘をつくのは感心しないなお嬢ちゃん。これでも一応、自分の容姿は理解しているからね。お嬢ちゃんのような可愛らしい子がおじさんに声を掛けてくる時は、金欲しさだと決まっているんだよ。あんな風に情熱的に誘っておきながら、本番は、嫌か。ここまで来ておいて、そんなことが許されるとでも思っているのかい」  あくまで優しげな態度をとっていた男の高圧的な口調に、鉄也の顔色が変わった。 (こ、このおじさん、怒ってる……? そんな……今度こそ、酷いことされるっ……こ、怖い……嫌ぁっ……!)  男性が豹変する瞬間というものを、鉄也はもう嫌というほど知っていた。  暴力組織でしか生きられない父親。鉄也をストレスのはけ口にしているクラスメイト。そして何よりも、心から信頼できる恋人だと信じてやまなかった、神嶽。  恐怖はいとも簡単にか弱い鉄也を支配する。 「……ちっ、違うの……! あの、あのねおじさん、わ、わたし、お、お尻が……」 「お尻?」 「お尻が……お、おまんこより、そ、そっちの方が、好きで……お尻でしてほしいの……。おちんぽ欲しいのは……嘘じゃない……。お、お願い……おまんこじゃないけどっ、一生懸命ご奉仕しますからっ、許して……おちんぽ、くださいぃぃっ……」  暴力を恐れるあまり、鉄也は男の毛むくじゃらの脚に縋り付いた。 「ほう、純情そうな顔をして、行きずりの男のチンポを欲しがるどころかとっくに開発済みのアナルファッカーなのかい」 「そ……そう……です……」 「それはすごい、そこらの商売女なんて目じゃないな。君みたいなアナル狂いの淫乱娘は無料の性欲処理便所として世の男達に尽くしたらどうだい、つまらん人生を生きるよりもよっぽど社会の役に立つよ」 「そ、うで……すね……うぅぅっ……」  今一番言われたくない罵りに、鉄也は本当に申し訳なさそうにブルブルと震えている。  小動物のように怯える鉄也を堪能し、男はニンマリと笑った。彼もなかなかの演者である。 「でもまあ、そう言うなら良いよ。おじさんはアナルも大好きだからね。中古のケツマンコもほじりまくって便所らしくガバガバにしてあげるよ」 「あぁぁ……はい……ぜ、ぜひ、可愛がって、く、ください……」  神経をすり減らした鉄也は、消え入りそうな声で言うのがやっとだった。

ともだちにシェアしよう!