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鬼塚鉄也編10-3 ※肉便器、輪姦

「さすがにそりゃねーだろ。ケツだってかなり使い慣れてるみてぇだし、こんな目に遭ってるくせにチンコビンッビンにしてよがってるぜ? 根っから輪姦されまくるのが好きなド変態なんだろうな」 「そうだなぁ。それにしても、こんなに可愛い顔をした子を縛って便所に置いておくなんて、酷い彼氏もいたもんだ。まったく良い趣味をしているよ、ハハハ」 (そう……本当に酷い……でも、そんな修介さんを忘れられない僕は……もっと……)  ついこの間まで本当に彼氏だったはずの神嶽にこのような屈辱を強いられようとは、鉄也は微塵も想定していなかった。  元の人生が決して楽しいことばかりではなかったが故に、初めての恋を知り、人並みの、いやそれ以上の幸せな青春を謳歌した気分になって、天にも昇るような夢心地になっていた。  愛の裏返しは無関心とも言う。だから心の底から神嶽を軽蔑しせめて精神だけはもう騙されないと距離を置くことができたならそれは当然の感情だった。  なのに、できなかった。整理し切れない気持ちを全て憎しみに変えることすら、争いを好まない鉄也には無理であった。  同時に、直視する勇気も出ずにいた神嶽への想いが、鮮明になりつつあった。  ここまでされても、彼に慈愛の類いを感じてしまうとは、どこまで愚劣なのか。  神嶽と出会わなければ、禁断の恋などにうつつを抜かしていなければ、こんなことにはならなかっただろうと後悔したところで、現実は何も変わらない。  流せど流せど枯れることを知らぬのか、それだけ心が傷付いているという表れなのか、涙腺が壊れてしまったように涙が溢れて止まらなかった。 「オラッ、こちとらわざわざ使い古しのクソ便器にお前の大好きなチンコハメてやってんだろうが、受け身になってんじゃねーぞ。もっと舌絡ませろ」 「フヘヘ、こっちももう少し締め付けが欲しいかなぁ、そらそら」  悲痛な心情など察するつもりもない二人が言いながらラストスパートに入り、鉄也ももうこうなれば早く終わらせてほしいが故に、必死に奉仕して彼らの射精を手伝う。  しかし、一方的な情欲をぶつけられるうち、鉄也の身体は浅ましい反応が露わになってきた。 「あうっ、おふっ……げぶっ、じゅぷっ、んぶぅうう゛……っ」 「おーおー、すっげぇ。顔まで気持ち良さそうになってきてんじゃねーかよ。お前今自分がどんだけなっさけねえアヘ顔晒してるかわかってんのか?」  柳がギャハハと嘲笑えば、男も鉄也のすっかり緩み切った表情を見下ろして、狂気じみた笑みを浮かべる。  自分が犯しているからこそ腰砕けになっているのだと思い込んでいるような顔だ。鉄也はそんな支配欲を満たす格好の獲物である。 (どうしてこんなに嫌なのに感じちゃうのぉっ!? お口とおまんこ強く突かないでぇえっ……! そんなにおちんぽズコズコされたら僕の身体壊れちゃうよおおおっ……!)  その身に感じる疼きを自覚してしまえば、鉄也の官能も急速に高まっていく。 「んぐごごごごっ、ふげっ……! ひゃふんっ! あふうぅう~~ッ!」 (イキたくないひいいぃいいいっ! でもイッちゃってるっ!? 誰でもいいわけじゃないのにっ! 修介さんにされたばっかりだからぁっ、まだ身体が覚えてるのおおおおっ!)  一足早く達した鉄也に射精衝動を掻き立てられ、二人も本能のまま鉄也の口腔に、直腸に、精子の濁流を叩きつける。  心行くまで射精し終えると、二人が傍らに置いてあったマジックを手に取り、書きかけの正の字に自らの分を足していく。 「あ? せっかく出してやったのに何残してんだよ。飲めよ淫乱」 「あぇひぃっ……もが、ほおぉっ、んぐ、ごっくんっ……ゲプゥッ……」  口の中に精液を溜めたままである鉄也に柳が舌打ちをし、指を突っ込む。  舌を白濁で染め上げるように塗りたくられ掻き回されて、鉄也はやむなく飲み込んでいった。

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