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鬼塚鉄也編10-4 ※肉便器、輪姦

「次、俺良いですか」  二人が退いたのもつかの間、今度は大人しそうなサラリーマン風の男が名乗りを上げた。鷲尾であった。  気付けばサイトを見て誘惑されてきた男が続々と集まり始めて来ていた。見物客の中には鉄也の痴態をオカズにその場で自慰に耽る者もいる。 「うへへぇ、どうぞどうぞ。でもお兄さんね、この子は本物の変態みたいだから、あんまり優しくすると物足りないんじゃないかな?」  男は鷲尾のこの場に似合わぬ優男顔を見て、余裕の表情で言う。  思わずその心配はないといったような目で見てしまう柳に、鷲尾はあくまで初対面の振りをしろとアイコンタクトを送った。 (あ……この人……見たことある……確か、あのクラブにいた……?)  見知った人間の登場は、鉄也にはほんの僅かではあるが奈落の淵で見つけた蜘蛛の糸のようだった。  既に注ぎ込まれた精液を潤滑剤にして何の感慨もなく怒張を根元まで埋め込んだ鷲尾は、先の男とは打って変わったねっとりとした抽送を開始する。  鉄也の弱いところを内側からピンポイントに抉り、マッサージのごとく労わりさえするような動き。  忙しなく上下する薄い胸板に伸ばした指は、乳首に触れるか触れないかぐらいの絶妙なバランスでくいくいと引っ掻いて振動させ、鉄也の性感を巧みに煽っていく。 (あ、ぁ……待ってぇ……激しいのもすごく苦しいけどっ、こ、こんな……優しいの、駄目ぇっ……) 「んふぉっ……おおっ、ふぅ、ふうぅ……はふぅんっ……」  鼻から抜けるのは甘さを孕んだ声だ。性に淡白に見える男からの恋人にするような熱っぽい愛撫。  神嶽との関係を抹消されてから長らくそんな風に優しく扱われたことのなかった鉄也は、困惑を隠し切れない。 (もう修介さんが全然抱いてくれないから……こんな風にされたらっ、上書きされちゃう……修介さんの感覚、忘れちゃうよぉ……! そんなのやだ……僕は……修介さんのものでいたいのにぃっ……!) 「ああ、すごく気持ちが良さそうですね。我慢は身体に毒ですよ。欲望のままイッてしまえばいい」  一方的に高められてしまうのとは訳が違う、身体の芯から広がる深いオーガズム。  それを好きでもない男から与えられる嫌悪に鉄也は顔を目一杯歪めて堪えようとする。  しかし焦らしに焦らした乳首を摘まれながら奥で小刻みに腰を揺すられると、最後の一線はいとも簡単に崩壊してしまった。  鷲尾の射精に合わせるようにして、全身を突っ張らせ、ペニスを弄られていないのにドロリとした淫液が滲み出て鉄也の腹を汚す。  無意識のうちに浮かぶ鉄也の恍惚とした表情を眺め、見物客達も「またイッたぞ……」「まるで女みたいだな……」と囁き合う。 「お、おい兄ちゃん、終わったならさっさと代わってくれよ。もう辛抱堪らないんだ」  見物人の中からまた一人、鼻息を荒げた小太りの男が歩み出た。

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