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鬼塚鉄也編END-3 ※男体妊娠、母乳、フィスト
お腹の子供の父親とも言うべきか、使った精子の出処は鉄也には伏せられているが、せめて神嶽の遺伝子を持った子だと信じていた。
日々育っていく過程で、膨らんでいく腹、そしてその中に確かに生きている胎動を感じ、親の子に対する情愛に似たものも感じずにはいられなかった。
一人クラブに残された今の鉄也にとっては、このお腹の子供だけが彼と自分とを繋ぐものだった。
「帝王切開は認めんからのう、糞をひり出す穴からしっかり産むんじゃぞ、鉄也」
「いや……いや、いや、嫌あぁぁあああああああああああああ!! 助けてっ! 誰かっ、誰でもいいっ! 助けてよおぉぉおおおおっ!!」
鉄也の悲痛な懇願に応えてやる者は誰一人として存在しなかった。
手術用のロンググローブをはめたオーナーが、潤滑剤をその手と大きく股を開いた鉄也の窄まりの双方に塗し、丹念にほぐしていく。
やがて、十分に慣らされたアナルは老人の腕をも受け入れ、手首まで丸ごと挿入されていった。
「ふうむ……ほおぉ……いたいた。ウヒャヒャ、わかるかね鉄也、儂が触っているこのちょうど裏側、ここで出てくる時を今か今かと待っておるんじゃよ」
「ひ、ヒイィッ……! 赤ちゃん……い、いるぅっ……!?」
「何を今さら。エコーでも散々見たじゃろうに。早く会いたいのう……儂の研究成果……ヒヒヒ」
胎児を人間扱いをしてくれれば鉄也もまだ救いがあったというのに、オーナーはどこまでも無慈悲だった。ありとあらゆる出産ショーなど手掛けてきたが、もちろん女にもそうであった。
彼にとってこの世のもの、特に人体は研究対象でしかない。
今回の実験を成功させるため、オーナーは長年の研究生活で培った手つきで、優しく鉄也の腸内を揉み込んでいる。
弱者を嬲る男としてというより、医学者としての洗練されたテクニックであったが、凌辱され尽くした鉄也には、それがかえって心地よいまでの愛撫となってしまった。
「うぐっ……い、いやぁ……や、やめて……赤ちゃんいるのにっ……いや、そこいやぁっ……!」
「おい、まさかこれから出産しようってのに感じてんのかよてめえはよ」
蓮見に鼻で笑われると、鉄也はいっそう身体の変化を意識して恥ずかしく、そして絶望的な気分になった。
ここまでの悪夢の中で快楽を感じるなど、もう人間のすることではない……とっくに堕ちきったはずであったのに、更にまた後戻りのできない一歩を踏み出してしまったような気になって、涙がボロボロと溢れてきた。
「マンコがそれだけ感じるなら、ここはどうなってんだろうなあ?」
蓮見が白々しく言いながら、鉄也の勃起した乳首に吸い付いた。硬くした舌先を転がし、ねっとりと舐めしゃぶっては甘噛みする。
「んっ……うぅ、んっ……あひんっ……! こんなこと、だめなのにぃっ……おっぱい、まで……しないでぇっ……ふあぁっ、いいっ……!」
コリコリと扱かれると、鉄也がいやいやと首を振る。
強く摘ままれたままぐいっと引っ張られると、乳腺すら改造された乳頭からはピュッと母乳が噴き出した。
軽く絶頂しているのだろうか、男の象徴からは先走りがダラダラ漏れ出し、オーナーの手首を締め付けて、仰け反らせた身をブルブルッと小刻みに震わせる。
「──このように、母体の感度は良好。これからひり出される子供も生まれつきの淫乱奴隷確定です」
実演販売のように鷲尾が言うと、会員達もまた囁き合ってどこまでも淫猥な鉄也を品評した。近くのスタッフを呼びつけ、チップを弾ませる者もいる。
しかし、上下の刺激とオーガズムが合図となったのか、フィストファックされている隙間からまるで潮でも吹いたかのように透明な液体がビシャビシャと溢れてきた。
オーナーがゆっくり片手を抜いてみると、グローブがびっしょり濡れている。オーナーはウヒヒと声を上げて怪しく笑った。
「おや、どうやら破水したようですよ。これはあともう少しでお目見えになることでしょう……楽しみですねぇ」
鷲尾の実況により客席も身を乗り出し、食い入るように見つめ始めた。
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