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如月司編5-4 ※輪姦

「いやぁ、それにしても大きくなったねぇ。僕は君が赤ん坊の頃、一度だけ抱っこしたことがあるんだよ。あの頃から綺麗な子に育つとは思っていたが、まったく君は予想を裏切らないね」 「むぐぅっ……!?」 「おっと、口が滑ってしまったかな。いや失敬、ついつい懐かしくなってしまってねぇ」 (こ、この男、昔の私を知っているということは、両親の知り合いか何かだろうか……なら、きっと社会的地位は高い人間のはず……。ううっ、やはりここの連中は裏でこそこんな悪趣味を働いているが、表では学園長のように何食わぬ顔をして生きているんだなっ!? おのれ……今に見ていろ……学園長だけじゃない、ここにいる全ての者を私は許さないっ……!)  口と尻を犯されながらも、司の思考はなかなかに注意深いものである。  たまたま生まれが良かったというだけの子息ならば五万といる中で、こうした強さを持つ者はほんの一握りだ。  そんな司だからこそ、頑なな精神に釣り合わない感度をした身体を持て余しながら堕ちていく様は、実に好評だった。 「ふ、ふぐうぅっ……はぁっ……ふぅんっ……」  男が腰を前後させるたび、司から鼻にかかったような声が漏れる。  鷲尾のペニスを口で扱いているせいだけではない涎が、次から次へと分泌されてその口元を汚す。 「おおっ、いいねえ、その声! チンポで感じてくれてるんだね。すごく可愛くてっ、くうっ、キンタマにくるよっ!」 (くそっ、言うなっ……ううっ、排泄器官にチンポを出し入れされてっ……く、口もチンポでいっぱいになって……こんな……こんなむごいことで、私が感じるだなんて……っ) 「むぐっ、ぐぐぅっ、じゅるぅっ……おぐっ……くふぅっ……!」  早く終わって欲しいが為に、必死に頭を動かし続ける司に、神嶽は納得したように瞬きをする。 「司。口でも感じているな。ケツマンコをハメられながらフェラチオすることがそんなにたまらないか」 「っ!? んんうぅっ!」 (馬鹿なっ……口で……!? た、確かにこいつは、私の口を……マンコのようにすると言ってはいたが……まさか、ほ、本当にそんな風に感じるなど……どうしてっ……! ああっ、意識しては駄目だ……でも……チンポが口の中を擦れると……なんだか、身体の奥から……ぞくぞくするものがっ……)  口マンコとは、正確にはフェラチオされている側が女性器に挿入しているような快感を得ることであるが、どうにも司の場合、口腔そのものも性感帯になりつつあるようだ。  もっとも、上と下からの同時刺激に身体がどちらで感じているのかわからなくなってしまっているのだろうが。  神嶽の指摘を受けて、鷲尾もじっと司を観察する。奥深くに収まったカリを締めるように喉が動き、苦しそうに細められている瞳に官能の焔が宿っていることに気付くと、呆れたように鼻を鳴らした。 「やれやれ、本当に口がマンコになってるよ。これは重症だな」 「ほーっ、すごい! すごいよ、司くん! なんていやらしい子だっ、もう辛抱たまらんっ、今すぐザーメン出してあげるからねえっ! おほっ、いくぅ!」  司の淫乱ぶりを前に、男はいっそう嬉しそうに声を上げながら腰を振る。男に合わせるように鷲尾も司の頭を押さえつけて、ラストスパートに入った。 (そ、そんなに激しく動かされたらっ! あぐっ……喉を突くのっ、やめっ……! わ、私も……イッてしまう……! こんな酷い目に遭いながら絶頂するだなんて嫌だぁああああっ!!) 「ぶぐぅっ! ふ、ふほぉっ……! ふうぅぅっ……ん……んぐっ……」  動きを止めた男に中出しされると、司は目を白黒とさせながらアクメを迎えた。  一足遅れて鷲尾も痙攣する口内に精を吐き出す。司は少し零しながらもそれを何とか飲み込んでいった。  上下のペニスを引き抜かれると、えずきながら肩で息をする。深い余韻に浸ってしまうのはどうしようもなく、そうして一刻も早く気を落ち着けるしかない。  神嶽に鎖を軽く引っ張られて、司は己の言うべき台詞を思い出す。 「げっほぉ……んぶっ……ご、ご満足……頂けましたでしょうか……」 「うんうん、とっても良かったよ。また機会があったら頼むね」 「俺は、まあまあかな。次はもっと頑張れよ、司」 「ぅ……ぐ、うぅ……これから……立派な奴隷になれるよう……精進して参ります……。ありがとう……ございました……」  二人は司の頭をよく躾られたペットにするように撫でてからその場を離れた。

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