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如月司編6-3 ※羞恥
(私……どうしてこんなことに……男なんかに汚されるのはもうたくさんだった……なのにどうしようもなく感じてしまう自分の浅ましさが心底憎かった……そんなことも、今日で何もかも終わるかもしれないと思えたのにっ……!)
一度はこの責め苦を終わらせる方法を見出せたと期待をしてしまった以上、司の落胆もそれはそれは激しいものであった。
神嶽はある程度柔らかくなるまでほじり尽くすと、司の腰を掴んで膨れ上がったペニスをあてがう。
(あぁ……また、入れるんだ……あの大きいので……私を蹂躙するつもりなんだ……)
計算が狂ってしまったからか、司の心には綻びが生じていた。アナルも無意識にヒクヒクと口を開けている。
一度傾いてしまった彼の天秤はそう簡単に戻ることはない。
「──っう、ぅ……ふぅっ……」
直腸を熱い肉の棒でみっしりと埋め尽くされ、神嶽が腰を動かし始めると、司は握りこぶしをつくった。ここは粛々と耐える気なのだ。
神嶽の手が乳首に伸びると、司の身体がびくりと震えた。指の腹で挟み込むように捏ねくり回してやると、尻への快感を我慢しようとそこにばかり集中していたせいで、予期せぬ愛撫に反応を示してしまっていた。
「ふ、ふぅっ、はっ……そ、そんなところっ、触らなくて、いいっ……」
「そうか、尻が一番感じるからそこを重点的にしてほしいと」
「っ……そ、そういうことじゃないっ……なんて、勝手な……」
「しかし乳首を弄るたびに俺のチンポをギュウギュウと食い締めてくるし、お前のチンポもさっきより硬くなっているぞ」
「はぐぐぅっ……!? ん、ンンッ……ふぅっ……うぅ……」
乳首を弄る手はそのままにもう片方の手でガチガチに勃起した前を扱かれると、司はどっと興奮の証を噴き出させた。
「どうした、こんなに我慢汁を垂れ流して。会長だからと言って生徒会室の床を汚していいなどという権限まではないだろう」
「うっ……うる、さいっ! お前が今すぐやめれば……くふぅっ……済む話でっ……」
「そろそろ認めたらどうだ。こうして犯されるのは気持ちがいいのだろう。見ず知らずの男共に輪姦されて何度イッたと思っている」
「わ、私はこんなこと、認めな……────ッ!?」
言葉の途中で、司はハッと息を詰まらせた。まだ部活で残っていたのだろう生徒達のバタバタとした足音が廊下に響く。
(ひ、人がっ……!? み、見つかるっ……!)
司は抵抗も忘れ、姿勢を屈めることで少しでも向こう側から部屋の様子が見えないようにしている。
極力息を潜め、神経を尖らせ、足音の行き先を探ろうとする。あまりにも情けない努力だ。
幸いにも誰も中を覗くことなく通り過ぎたが、それだけで司は寿命の縮まるような思いをした。
「行ったようだな」
「はぁっ……だ、だから言ったんだっ、こんな所ではっ、誰かに見つかってしまう……!」
よりいっそう声量を落としながら、司は無茶な行いばかりしてくる男に文句を垂れる。
「くぅあぁあっ……!? ぶふっ、うぐむぅっんんっ……!」
司のペースを待たぬままに内壁を擦り上げると、司は慌てて喘ぎを押し殺した。
「今のは少し声が大きかったな。見られるかもしれない状況の方が興奮すると言うのなら我慢する必要はないが」
「ふ、ざけるなっ……! 無関係の者にまで……こんなっ、無様な姿を……見せるなどっ……絶対、に……!」
羞恥に顔を真っ赤にしながらも、最悪の展開は避けなければならないと司は迫り来る快感を堪え続ける。
「はふぅっ……!?」
司の性感が順調に高まってきている中で、神嶽はぴたりと動きを止めてしまった。
また強く突かれることを覚悟していた司は、不思議そうに神嶽を見やる。
「たまにはお前から動いてチンポを扱いてみろ。いつまでも受け身でいるより、自ら率先して相手を悦ばせることを覚えるんだ」
(くっ、この男、私に奴隷としての作法とやらでも教える気なのかっ!? そんなこと教わりたくない……覚えたくないっ……!)
「冗談じゃないっ! 私としたいのなら、さっさと犯して射精すればいいだろうがっ……!」
「クラブの連中は飽き性ばかりだからな、芸は多い方がいい。俺も特にお前だけに固執している訳ではない。他に良い奴隷になりそうな者がいれば、お前などすぐに捨てる」
(こ、この私を散々弄んだあげく捨てるだって……? こいつとの関係が終わるならいっそ捨ててほしいくらいだが、クラブを知ってしまった以上私はきっともうただでは済まされない……っ)
司がギリギリと歯を食いしばる。
神嶽の目が別の者に向けば、司はきっとあの会員と同じか、更にむごい末路を辿る。そうなれば司だけでなく一族も被害を被るだろう。
神嶽を含めたクラブ側の人間に天誅を加えられる可能性も完全に絶たれることになる。
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