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如月司編6-5 ※羞恥、嘔吐、グロ描写
なかなか終わらせてくれない不安と自身の絶頂も焦らされるもどかしさで、司は苛立ちを隠すことができずに拳を机に打ち付けた。
あまりの悔しさに泣きそうな顔を伏せ、脅迫されなければ一生口にすることもなかっただろう恥ずかしい言葉を喉の奥から絞り出す。
「~~うぅうううっ! もう、勝手にしろぉっ! 乳首弄られて締まりの良くなるマンコで一生懸命扱くからっ、お前も私の中でめちゃくちゃに動いてっ、気持ち良くなってくれ! お、お願いだ……わ、私も、イキそう……だからっ、お前も、一緒に……んううぅっ……!」
「一緒に、か。案外可愛らしいことを言うものだな。絶頂のタイミングを合わせようとするのは良い心掛けだ」
「は、はや、くぅ……見られ……るっ……! はぁっ、んぐっ、うぅっ」
「わかったわかった。待っていろ」
司に頼まれて仕方なくといった様子で、神嶽は彼の細い腰を掴むと、激しく責め立てた。
「はぐぐぅっ……! んん、うむぅっ……かはっ」
(うあ、そこ駄目だっ、つ、強すぎるっ……!? 私がこんな扱いを受けるだなんてっ……なのに……どうしてこんなにっ……こんなにぃっ……)
「俺のチンポはたまらないか、司」
「た、たまらなく……なんて……ないっ」
「だがお前の身体は俺に合わせるように動いている。お前は自分が思っているような高潔な人間などではない。こうしてみっともなくチンポを貪りたがるただの淫乱だ」
「ちが……んむ、うぅううっ!」
(何故こいつはいつもいつも私の言われたくないことばかりっ! そ、そんなにぃっ、奥まで掻き回すなぁっ! うぁ、あぁあっ、乳首もっ……もう訳がわからなくなるっ! 本当に嫌なのに、腰が勝手に動いて……こんな男に奉仕しているっ……こんなの私じゃないっ……!)
乳首を摘ままれながら強引に突き込まれ、それでも司の身体は容赦のない肉塊を締め付け腸粘膜を蠕動させ、良いように神嶽のペニスを扱き立てる。
他者に見られ、そしてこの惨劇に巻き込んでしまうことが怖いからではない。何よりは今の快楽のために。
神嶽はもう力なく机に身を預けている司の背中に覆いかぶさるようにして、ガツガツと犬の交尾のように彼の弱い部分を掘り抜いていく。
その堪えようのない暴虐は、司の頑なな理性まで掻き混ぜていくようであった。
「イク時はきちんと宣言してからにするんだ。強情を張ったところで言うまで続けるぞ」
「くぅうんっ……! も、もう……ぃ、いぃぃっ……いくぅっ……イクッ……!」
呼吸の間隔が浅くなり、息を詰まらせると、司は背を弓なりに反らせながら己の欲望を吐き出した。
絶頂の痙攣を抑えられない司の身体は、もう無抵抗に神嶽の精子を受け止めることしかできないでいた。
副会長が飛び込んでくるタイミングを見計らって、神嶽は生徒会室を出た。
案の定、走って来たらしく息を切らした彼と鉢合わせをする。
「あ、学園長先生!? すみません! 落し物したみたいで、ちょっとだけ中を確認したいんですけど……」
「おや、それはこれのことかな。床に落ちていたよ」
「ああっ、そうです! ありがとうございます! って、あれ、如月は……?」
「如月くんなら、先ほど私が言って帰してしまったよ。あまり帰りが遅くなってはいけないと思って声を掛けたのだが……なにかまずいことをしたかな」
「いえ、そんな。ただ、さっき電話で如月に生徒会室も探させてくれるように頼んだばかりだったので……」
「行き違いになってしまったのか。ごめんよ、知らなかったものだから」
「いえいえ! 学園長先生がいてくださって助かりましたよ……! もう閉められちゃうかと思ってましたから」
これで彼女に嫌われずに済むと、直前までの背徳行為に気付くことなく副会長は年相応の笑みを見せた。
優しい教師の顔で副会長を見送り、神嶽は生徒会室に戻る。
「行ったぞ。出て来い」
神嶽の合図で、服を乱したままの司が掃除用具入れの中からふらふらと出てきた。行為が終わるや否や、神嶽に促され隠れていたのだ。
司は神嶽に言いたいことはたくさんあったが、それよりも今は、誰にも見つからなくて良かったと胸を撫で下ろしていた。
安堵したせいか腰が立たないほどの疲労が徐々に追いついてきて、司はその場にへたり込んでしまった。
「これが……私への制裁か……」
内股を伝うまだ生温かい精液を不快に思いながら、ぐったりと力なく、しかし目だけは人間でないものを前にしているかのようにじっと神嶽を見上げる。
「お前は何か勘違いをしているな。これはあくまで今日の調教だ。今回の制裁ならば……」
神嶽はおもむろに携帯を取り出してとある映像を再生した。
訝しげにその画面を見つめていた司だったが、人が映し出されると一瞬にして顔色が変わった。情事の余韻で火照っていた肌が蒼白になり、わなわなと震えだす。
映像には、全身を涙や血液や白濁で汚し、それだけで理不尽な暴力を受けたのだとわかる、憔悴し切った様子の四十路の男が映っていた。
麻酔もなしに一つずつ歯を抜かれ、舌を抜かれ、目玉をくり抜かれ、手足をもがれ……じわじわと、より苦しむ方法で、人としてのパーツを奪われていく。
とっくに殺されていた以前の運転手、平井が植物の肥料になるまでを収めたスナッフフィルムであった。
その衝撃的な映像を無慈悲に流し続ける機械からは、ミンチにされる断末魔の叫びや、それを嘲笑う人々の声も聴こえてくる。
司はここでようやく、もう彼がこの世にいないことを知らされた。
「ううっ……! うげぇっ、お、ええっ……!」
司は地獄のような拷問殺人ショーの光景に耐え切れず、せり上がってくるものをその場に吐き出した。
冷静な司であっても所詮はまだ世間を知らない子供である。こうして無残な死を遂げる使用人の最期を直視することはできなかった。
「次の犠牲は────誰になるのだろうな」
「げえぇえっ! う、うぐっ、この……鬼畜……人でなし……っ! うううっ……どうして……こんな、ことがっ……うぁあ……あああああぁぁぁぁ……!!」
司は出すものがなくなっても、胃液を吐きながら、大切な人間を助けられなかった悔しさと絶望に涙を流し続けた。
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