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如月司編7-3 ※フェラ、イラマ
司の肩からうなじを撫でていた神嶽の手がそのまま上に移動し、後頭部を押さえ付ける。力任せに引き寄せられて肉棒は更に奥深くまで侵入し、司の喉を抉った。
(あ、頭っ……押すなぁっ……! 苦しっ……! あぁっ、このままではいけないっ……私が我慢しなくてはっ……西條の妹まで巻き込まれる……こいつは本当にやる男だ……! そんなことは、絶対にさせない……!)
「ん、んぐ……ぐぼぉっ! げふっ! かはっ!」
確かな行動力のある神嶽には逆らえず、司は喉への責めにも必死に耐える。
(うぅっ……でも……こうして、無理に唾液を飲み込もうとしなければ、あまり苦しくない……? 我ながらこんなことを覚えてしまうだなんて……屈辱だっ……)
「コツを覚えてきているようだな。良い調子だぞ、司。この分ならわざわざ如月家を継がずとも、金持ちの変態爺共に飼われた方がよっぽど楽で気持ちのいい人生が送れるかもしれない」
「……ふぅっ! うぐ、ぐぐむうぅぅ……っ!」
(な、なんておぞましいことを……そんなものと如月家を天秤にかけるだなんてっ……!)
家の名を出されると、今にも噛みちぎりそうな剣幕で睨むが、もう条件反射のようなものだ。
司はすぐに我に返って、口に含んでいるものに目線を戻した。
(いや……如月を貶めて私の感情を高ぶらせようとするのはこの男の常套手段じゃないか……。もうこんな安っぽい挑発に乗るのはよそう……。今はとにかくこいつをイカせないと……。下手にこいつの気が変わるようなことを言ってこのチンポをあそこに入れられでもしたら……私は……)
司の思考の行き着くところに神嶽は小首を傾げた。
現時点ではそこまでするとは言っていない。場所が場所なだけに、むしろ神嶽も手短に済ませるはずと考えるのが妥当のはずだ。
司が特に嫌がることを選ぶ神嶽のやり方に慣れてきたということもあるが──それだけではなかった。
「むっ、むぐ、ぐぐぅ……はぁっ、ちゅぱっ……」
神嶽が見ると、司はもじもじと窮屈そうに股を擦り合わせている。
声を押し殺すこと、神嶽を射精に導くことで頭がいっぱいになっている司は気付いていない。口淫奉仕をしながら勃起しているのだ。
「司、出すぞ。すぐには飲み込まず口に溜めておけ」
喉を突かれながら、司は小さく頷く。息を整え、そのまま吐き出される精を受け止めた。
「零さないように見せてみろ」
「ぶっ……うぐ……く……ん、うあぁ……」
今にも吐きそうに顔を歪ませる司が口を開くと、ぷるぷるとしたゼリーのような濃い白濁の塊が、嫌悪に震える舌の上に大量に乗っている。
「よし、よく味わって飲み込むんだ」
(なんだこれは……いつもより固くて、喉に絡んで飲みづらいっ……でも、もうこれで終わり……うっかり吐かないようにしなければ……)
「う、ぷ……んぐっ、ごくんっ……げふぅっ」
ここまでくるともう自棄になっているようなものだろう。気合いを入れるように鼻から深く息を吸うと、何度かに分けて必死に飲み干した。
神経質な司は咳き込んでしまうことすら控えめに肩を上下させていた。
「では、次は下を脱いで俺に跨れ。下の口でもチンポを咥えるんだ」
「……え……?」
ようやく終わったと思っていたところに下された命令に、司はぼんやりとした頭で聞き返した。
「な……何を言っているんだ……そこまでしたら、ばれてしまうに決まってっ……」
「ああ、俺もこれで終わりにしようと思っていたが、単に気が変わっただけだ」
(気が変わっただと……? どうしてそう私の恐れることばかりっ……! あぁ……またその目……本気で、やるつもりなのか……)
司がハッとして見上げた先には、やはり人間味のしない作り物のような瞳がある。
神嶽のその目に見つめられていると、それだけで司は言いようのない重圧を感じるようであった。
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