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如月司編BAD-3 ※IF、蛇姦
(へび……。へ、び……って……あの、蛇……? そうか……私は、蛇に…………ん…………?)
「蛇────ッ!?」
ようやく思考が追いついてきた司の喉から、裏返った声が漏れた。
一瞬にして身が総毛立ち、小刻みな震えが止まらなくなる。急激に心拍数が上昇し、口をぱくぱくと開閉させて、荒々しい息を吐き出す。
神嶽が不意に目隠しを外してやった。
司がこの現実をよく直視できるように、彼の愛用の銀縁眼鏡も掛けさせてやる。
視界の自由が戻り、辺りを見回した司は、己の肌を這う一匹と目が合う。
「は……は、ひ……」
(へ、へびがっへびへびへびへび蛇いいいいいいいイイイイッ!!!!)
その瞬間、司の頭の中で、ずっと守ってきたはずのものが壊れる音が響いた。
「ひッ────ぎゃあぁぁああああアアアアアアアアァァァアアアアアアアアッ!! へっ蛇ぃっ蛇はっ、蛇は嫌だあああああああああっ!!」
司の慎ましかった口から、今までにないほどの猛烈な拒絶の悲鳴が上がった。
「ぬっ抜いてっ、抜いでぇえええええええええっ!! ぉごッ……へ、蛇は、蛇だけは本当にむむむ無理です無理なんですうっひっいいいいいいあぎゃあああああああっ!! 取って取って取ってくださいいいいいいいいいい!!」
まるで人が変わってしまったかのように、司はなりふり構わず声を枯らす勢いで叫ぶ。
司がそうなる原因の忌まわしい記憶は、初等科の頃に遡る。
当時、今と何ら変わらぬお調子者の隼人が司を驚かせてやろうと、精巧な蛇の玩具を彼の机やロッカー、体操着袋にまで目一杯に仕込んだことがあった。
まだ今ほど冷めておらず、実に純粋無垢な少年であった司にそのたちの悪い悪戯は強い衝撃を与え、それ以来、すっかり恐怖するようになってしまったという訳である。
もっとも、軽い気持ちであった隼人は自分のしたことなど覚えてもいないだろうが。
会員の望みを汲み取った神嶽は、司を完膚なきまでに破壊するにはこれが一番手っ取り早いと判断したのだった。
「うひっ、うひひひひっ! や、やべ……なんだこの反応? 面白すぎっ……あー、涙出てきた……」
普段は寡黙な方である蓮見さえも、厚いサングラスをずらし、涙を拭いながら大笑いしている。
「ヒッ、ヒィイイイ……ももももう嫌らわかりまひた認めますわらひが悪かったです全っ部わらひのせいですごめんなさいごめんなさいちゃんと言うこと聞きます大人しくしてます良い子になりますぅ……!! えぐっ……ぇぐうっ……だからっ……た、助けへえぇぇぇ……」
あまりに激しすぎるショックから司の精神は現実を受け止めることができず、幼児退行すら始めてしまったようだ。
高いプライドも何もかも彼方に捨て去り、泣きじゃくりながら惨めな己を嘲笑う凌辱者達に懇願する。
「はぁあ? そんなみっともねぇこと言ってて良いワケ? 如月家とやらのメンツ丸潰れじゃね?」
「ぎざらぎげなんでもうどうでもいぃぃぃぃぃッ……!! わ、わらひっ、わらひは、司……ただのつかさらんだもんっ……!!」
「何だそれっ!? そんな簡単に捨てんのかよ!? アヒャヒャヒャヒャッ! 今まで何のために我慢してきたんだよっ! バッカじゃねーのっ!」
その無様すぎる発言には、柳も呆れかえって笑い出した。
努力が水の泡と消えてしまったのに、司はそれにも気付かず泣き喚き続ける。
しかし、神嶽は冷静さを崩さなかった。
クスコを抜き、蓮見から麻袋を貰うと、ぽっかりと開いてまだまだ空きのある肉穴に自ら蛇を何の感慨もなく詰め込んでいく。
司が初めてここへ来た際とは真逆の、相手の身体を何一つ顧みない力任せのやり方だ。
司の排泄器官からは、まるで尻尾が生えたように十数匹の蛇がのたうち回っている。
「も、もうやめへぇ……蛇……入れないれぇええええっ……! ほぎゃアッ!?」
そうしてとどめに、股間から取り出した肉の凶器で司の尻穴を刺し貫いた。
うねっていた蛇達をかき分けた訳ではない。その巨大な肉棒もろとも、全て司の腸内に潜り込んでしまった。
ぴったりと栓をされ、出口をなくされた蛇がもがき、司の薄い腹筋が異様な形に膨れ上がる。
「お、ぉぉおおおなか、にぃっ……はひィイイっ……じぬっ、じぬぅううううう!!」
蛇は逃げ場を失って奥に広がる空洞目掛け進んでいく。
司は目を剥いて逃れようとしたが、手足の戒めはきつく、無駄な抵抗に終わる。
「こっこれ、これっ、入っちゃいけないところまで入ってるっ!! らめらぁああああっ!! 抜い……て……お、おねが……ほんとに……じ、死んで……じまうぅぅぅ……」
蛇の一部はS字の肉の輪さえ通過し、結腸まで到達したようだ。腸壁を食い破られるのも時間の問題である。
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