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如月司編11-3 ※精液うがい、覗き
神嶽が今日こうした狙いは、司への辱めというよりも、むしろ隼人にあった。
快楽に支配され、奴隷に堕ちつつある幼なじみの姿を、徹底的に見せ付けてやることが最大の目的だ。
確実に弱っていく司があとどのくらい持つか──それはクラブでも大いに関心のある話題である。
司の日常において、隼人の存在は大きい。
犬猿の仲であるにも関わらず、他の生徒と同じように神嶽の魔の手から守ろうとしているくらいだ。
その隼人もこの凌辱に引きずり込まれた時、絶望の淵に立たされている彼は何を思い、そしてどんな行動に出るのか。
そうでなくとも、学園屈指の御曹司と、理事長の子息だ。
名門一家の出である二人の競い合いはクラブにとって良い見世物になる。
どちらが勝つか負けるかで金が賭けられ、どう転ぶかわからぬギャンブルのスリルを味わう。そうして、敗者となった一方には恐ろしい仕置きが待つ。
二人同時の調教と出品こそが神嶽としても腕の見せ所である。
隼人がこちらを覗いているとわかると、神嶽はスパートをかけた。
射精の兆候を悟った司も、息も乱さぬ男を不安そうに上目遣いで見上げたのち、眉をしかめ、じっとその時を待つ。
神嶽は迸る大量の精液を司の喉奥目掛けビシャビシャと浴びせかけ、口腔を熱い白濁で溢れんばかりに満たしていった。
「まだ飲むなよ。そのまま口をゆすぎ、よくうがいをしてから飲み込むんだ。いいな」
司は精液を口に溜め込んだまま頷く。
膨らませた頬を右に、左に、交互に動かして、口中に精液が行き渡るようにする。
「ぐっ……げほっ……がらっ……おぶぇっ……」
そうして天井を向き、必死に喉を震わせ、どろりとした白濁の塊で泡を立てようとする。
「せっかく出してやった神聖なザーメンだ。しっかり味わえ。吐き出せばまた同じことの繰り返しだ」
「……んぐぐぅううっ! がらがらがらっ……!」
それだけは避けたいと言うように、司は更に大きな音を立てだした。
忌々しい男の汚濁で口内を満たしたどころかそれで洗浄するような真似など、喉が灼けてしまうようだ。
咽喉にねっとりと絡みつく不快感でまた泣きそうになっているが、膝に置いた手をきつく握り締め、ブルブルと震わせてどうにか耐えている。
「よし、もう飲んで良いぞ」
「ぅぐっ……! んぐ、ごく、ぅくんっ……っぷはぁッ……」
神嶽の許可を得てようやっと食道に押し込むと、司は肩で息をする。
少し逆流してしまったようで、鼻からも精液を垂れ流しているが、不正はないとでも言うかのように舌を突き出して全て飲み干したことを証明してみせる。
(……ほ、本当に飲んだのか? ザーメンなんかを!? なんだよあれ……あんなことするなんて、マジで変態じゃないかよっ……)
一方の隼人も、今にも吐きそうな顔で司を睨んでいた。
他人の排泄物を飲み干したばかりか、そうすることに慣れているとわかる司の対応。
本当は毎回死に物狂いだというのに、普段から何事も淡々とこなす司のせいか、隼人の目からは幾らか余裕があるようにも見えてしまう。
息を整えながらちらりと神嶽を睨んだ司は、一度出した後とは思えないほどに全く萎れる気配のないペニスを目にし、やはり今日もこれ以上のことを欲しているのだと察した。
悔しそうに涙と顔についた精液を手で拭い、「次はどうすればいい」と素直に聞いてみる。
神嶽は司に下を脱ぐよう命じ、自身はカーペットの上に仰向けに横たわると、下半身を裸にした司を股間に跨がせた。
ガニ股のまま神嶽と対峙している司は、歯を食い縛って恥ずかしそうに俯いている。
「あぁ……どうして、こんな、格好を……」
「だいぶ素直になってきたとはいえ、お前にはまだ足りないものがある。この間、会員にも言われただろう。愛想だ。こうして俺の目の前でケツをほじり、低俗な言葉を使って情熱的に誘ってみるんだ」
(そ、そんなことをして誘うだなんてっ、本当に娼婦のようではないか……)
「さあ、やるんだ。早く終わらせたいのなら、娼婦のように真面目に事に励むことだ」
「っ……この私を、し、娼婦などと一緒くたにするな……」
(まただ……この男、どうして私の考えていることをことごとく……)
「毎回散々イキ狂っているお前に商売女を罵る資格があるのか疑問だな」
「……う、うるさいっ……。くそ……わ、かった……今から、するからっ……ちゃんと見ていろ……」
心を見透かされたバツの悪さから、司は恥辱に染めた顔をぷいっと背けた。
そして神嶽のものを咥えてべとべとになった口に指を突っ込むと、たっぷり唾液を塗して自らの尻穴にその手を伸ばした。
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