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如月司編12-4 ※神嶽×隼人、無理やり
神嶽は俯いておいおいと泣く隼人の涙を、指先で優しく拭ってやる。
ここまでの醜態を晒せばさすがに同情してもらえたかと思いたかったのだろうが、隼人が己にのし掛かっている男を見上げた瞬間、容赦のない鉄拳が飛んできた。
「ぐッ……!? ぁ、がっ……」
大切に育てられてきた隼人にとって、殴られたことなど初めてだろう。
神嶽はそのまま鈍い痛みに呻いた隼人の両脚を抱え上げた。隼人は身体を二つに折り曲げるような、屈曲位の体勢にされてしまう。
「自分でもしっかり見ておけ。男のチンポで処女アナルをぶち破られるところをな」
神嶽は無情に言いながら、慎ましく息をする皺の中心へぬめり光る先端を押し付ける。
「いッ…………」
嫌だ、と、隼人が口を開いたその瞬間、神嶽は躊躇なく腰を押し進めて狭い器官を一気に穿ち抜いた。
「うぐぅうううううううううッ!?」
排泄時以外は窄まっていなくてはならない肉穴をギチギチと規格外の異物で拡張され、正に串刺しの状態だ。
男のものをずっぽりと奥深くまで受け入れさせられている様を見せ付けられた隼人は、ヒィーッと喉を引き絞って目を剥いた。
「んぎぃいいいっ……くひはぁッ……! あぁっ!? は、入っ……そ、そんな……ぬ、抜いで、ぇ……」
(いっ、痛いいいッ! 痛い苦しいつらいっひぃいいいいい! うあああああああああっ!)
想像を絶する苦しみに蛙が潰されたような声を出すが、心ではめちゃくちゃに叫ぶ隼人。
暴れようにも、下半身から引き裂かれるような痛みでブルブルと震えるのみにとどまっている。
身体は緊張で力が入り、ありえない場所を凌辱する異物を追い出そうと括約筋がギリギリ神嶽の肉棒を締め付ける。
「あぐぅうっくううう……! ひっ、ヒィッ、動か、すなぁっ……痛いッ……!」
腰を引くたびに絡みつく隼人の内粘膜は伸び上がり、押し込めばきつく絞り込まれていく。先走りが潤滑剤代わりとなって間一髪切れてはいないが、それでもろくな前戯もなしに挿入されたのだから、今にも裂けてしまいそうである。
隼人が助けを求めるように視線を散らせば、排泄以外に使うとは考えもしなかったそこを出たり入ったりして無慈悲に蹂躙する剛直の姿が嫌でも視界に入る。
「うぅぅ~~っ……い、痛いって、言ってるのに……ふぅっ、ひぅっ……」
どうにか苦痛を和らげようとしているせいで、隼人から吐かれる息は浅い。
運動不足の胸板が呼吸に合わせて忙しなく上下する。妹のバストは可憐な顔立ちに似合わずずいぶんと発達が良かったが、兄の方は標準体型からするとやや脂肪がついている。
司ほどは自らに厳しい訳でもないようで、締まりがなかった。
無頓着に律動を送り続けながら、神嶽の手は隼人の肌を這いずり回る。
やがて行き着いた胸の突起をギュッと痛みを感じるほどの力で摘んだ。
「あひッ!?」
ふいに隼人の声が滑稽にひっくり返った。
「がが、学園長っ……!? 乳首っ……やめ、て……」
(あああっどうしよう変な声出た絶対勘違いされるっ! お、オレっ、いつもする時……そこも弄ってるから……こ、こんな、酷いことされてるのにぃ……!?)
「なるほど。オナニーの際は乳首を弄る癖があるのか。こうしてグリグリと強く摘んでいるというのに、お前のチンポは面白いように勃ってくるな」
(う、嘘だろっ……!? なんでそんなことまでばれて……)
性感帯を見透かされた隼人の鼓動がなおさら速くなった。
神嶽が指の腹で乳頭を捻り潰すように強く圧迫してやる。そうして赤く色づくほどに虐められたそこを、今度はソフトなタッチで振動する。
すっかり普段の自慰の方法を脳が覚えてしまっているのだろう、それが他人の手で与えられるものであっても、隼人の下半身は血が集まってむくむくと頭をもたげてくる。
ならばと神嶽は腰を動かしながら、片手では乳首を責め、そしてもう片手では反応を示してきたペニスを扱き始めた。
「はっ、ハッ、ひ……! お、おォッ……んぎっ……ほおぉぉぉっ……」
初めて味わう三点責めに、隼人の口から漏れる声が苦悶のものだけではなくなってきた。
色気も何もない、鼻をすするたびに豚の鳴き声のような音まで出てしまう。
神嶽も痛みと紙一重の刺激を与えているとはいえ、なんとも敏感な肉体である。
神嶽は組み敷いている贄の価値を見定めるように僅かに眼を細めた。
ここまで痛みを快楽に変換することができていたとは、奴隷としての素質十分と言って良いほどの反応である。
日頃から、知らず知らずのうちに痛みに対しての訓練ができていたのだろう。
一度ついてしまった癖はなかなか変えようがないし、そんな自慰行為をしている背徳感も上乗せされて、隼人は既に牡の才能を開花させつつあった。
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