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如月司編14-1 ※神嶽×司+隼人

「ひっ、ひぎっ……! ぐっ、うぅむっ、くふぅ~~っ!」  放課後の学園長室では、相変わらずほぼ毎日のように神嶽が司を組み伏せている。  テーブルに両手をつき、尻を高く持ち上げた犬のような屈辱的なポーズで犯される司は、この日も必死に理不尽な凌辱に耐え続けていた。 「くぁっ、あぐぅううっ……! ひはぁっ、駄目だっ……も、もう……!」  突き込みが激しくなると司は切迫した声を上げ、身を緊張させて深いオーガズムを極めんとする。  しかし神嶽は司が絶頂する寸前で全て引き抜き、尻たぶを目掛けて精を吐き出した。  詰め込まれていたものがなくなった擬似排泄感に腰が抜けそうになる司だが、それでも普段の神嶽のペースからしてすぐに次のラウンドが始まってしまうだろうとぐっと四肢に力を入れて踏み止まる。 「っ……はぁっ……ぁ……え……? 終わり、なのか……?」  またもや神嶽は司の予想を裏切り、一度の射精で行為を終えた。それにはさすがの司も意外そうな顔をする。  司が不思議がるのも無理はない。  普段から感情的な部分は見受けられなかったが、このところの神嶽は、いつにも増して非常に淡白な態度が目立っていた。  司に快楽を教え込む為の責め方とは違う。自らの射精を優先した、まるで司をオナホールとしか見ていないような、どうにも今までと比べ抱き方が雑なのだ。  中途半端な熱を持て余して動けない司とは対極に、神嶽は早々と下半身の乱れを正しておぞましい凌辱魔から善良な学園長の姿に戻っている。 「ああ。お前もその方が都合が良いのではないか」 「それは…………そう、だが……」 「ならさっさと服を着て出て行け。今日はもうお前に用はない」 「…………」  露骨に突き放した言い方をする神嶽に、司は腑に落ちない顔で俯いた。  疲労した手つきで後処理をしながら考え込む。 (やっぱり……最近のこいつはどこかおかしい……。少し前まであんなに執拗に犯してきたくせに……今は、私を抱いていても私を見ていないような顔をする……)  無論、司にとって神嶽との行為は未だ嫌でたまらない。  神嶽がどんな考えでいようが手早く済ませてもらえるならそれに越したことはないが、司はその言動の裏にあるものを勘繰っていた。  弱りつつあってもなお彼の観察眼は衰えていなかった。 (まさか……。私が従順になってきたから、なのか……?)  司がおずおずと神嶽を見やる。  神嶽は既にデスクに戻っており、その教師としての白々しいほどの澄ました表情からは、とても彼の思考を計り知ることなどできはしない。  クラブへ連れて行かれたとしても、神嶽はその場に居合わせない日が続いている。  この扱いでは、神嶽はもう司に奴隷としての価値を見出し、これ以上の調教は無駄と判断したとすら思える。  しかし直感というやつだろうか、司は神嶽の一連の言動が、非合法なビジネスを達成したことによるものとは微塵も考えられなかった。 「何か言いたそうな顔だな」 「っ……。べ、別に、何でもない。今日はもうお前の相手をしなくて済むと考えたら……少し気が楽になっただけだ」 (この男がいつもと違う行動をとるのは、決まって良からぬことを考えている時だ……考えろ……きっと何か、別の目的があるはずだ……)  皮肉にも、今の司の頭を悩ませているのは、高潔だった身を徹底的に貶めた憎らしい男のことばかりだった。  翌日の昼休み、神嶽は隼人が一人でいる時を狙って半ば無理やり襲うようにして学園長室へと連れ込んだ。 「あっ、あうぅぅっ……! ちょっと待っ……待ってくださいってば……っ。す、するならやっぱり学園以外の場所でも良くないですか……もし、誰かに見つかったら……」  隼人に構うことなく服を脱がし、尻への愛撫もそこそこに神嶽は勃起を捻り込んでいった。強姦魔そのものの横暴なやり方だ。  学園長室の扉に隼人の背を寄りかからせ、駅弁ファックの体勢で腰を揺する。  それでも、負担の大きい体位にすら隼人はすっかり発情しきって、隷属を誓った男に抱き付き、惨めにその身を捧げている。 「こんなにマンコを締め付けて、誰かに見つかったらと想像しただけで興奮したのか。それならいっそのこと、見せつけてやるように大声を出してみるといい」 「あぁぁっ……そんな……は、恥ずかしい……」  隼人は拷問のような性暴力に泣きながら首を横に振る。  神嶽に対する恐怖と行為への苦痛はあるが、しかしそれ以上に今は男に抱かれる悦楽が生まれていた。  隼人にとって凌辱の時間は、地獄から一転、誰にも内緒の愉しみにすらなっている。  そんな中、隼人のすぐ後ろで、コンコン、とノックの音が聞こえた。 「学園長先生」  その落ち着いた声の主は、怪しい行動をとる神嶽を調査しに来た司であった。  隼人は悲鳴が上がりそうになったのを唇を噛み締めて間一髪押し殺した。 「如月です、生徒会の件でご相談したいことがあるのですが」  呼び出されていないにも関わらず余計な真似をしたと罰を受けるのは司も御免であるから、そうした言い訳はきっちりと用意して来たという訳だ。  後で神嶽が生徒会メンバーへ探りを入れてきてもばれぬように、あながち嘘でもない用件だろう。 「ああ、すまんが今は手が離せなくてね。また後ほどにしてはもらえないだろうか」 「……そうですか。わかりました。出直します、失礼しました」  神嶽が言えば、司は素直に引き下がる。が、その場から立ち退く様子は見られない。  今この瞬間、扉の向こうで起こっている司にとっての“想定外”を突き止めようとしている。  だがその程度の行動は、神嶽には想定の内であった。

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