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如月司編17-2 ※和姦、甘々

 神嶽がピアノの前の椅子に腰掛け、下を脱いだ司は彼の股間を跨いで対面する形になった。  戸惑いつつも大人しくしている司の夏服のボタンに手をかけ、前をはだけさせていく。  このような体位は前にもあったが、司から誘ってきた分、今までで一番近い距離だった。  そうは言っても、司は自ら貪っていくような卑しい真似はしなかった。  ただ神嶽の肩に両手を置いて、期待に呼吸を浅くしながら、身体の全てを委ねている。  神嶽は露わになった司の身体を改めてまじまじと見つめた。  透き通るように色の白い肌は傷一つなく、人形のように滑らかな肌触りだ。  下半身はそんな身体に不釣り合いとも言えるグロテスクな逸物が生えている。しかしそれも、淡い色をした亀頭が恥ずかしそうに見え隠れしては、まだ何もしていないのにも関わらず我慢汁を溢れさせて照り光る。  なのに、生まれつきの滲み出る気品は隠しようもなく、実に美しかった。 「そ、そんなに見つめるな。お前のその、心まで見透かすような目つきは……正直に言って不気味だぞ」 「酷い言われようだ」 「本当のことだろ……んくっ、ち、ちょっと」  司が言い終わる前に、神嶽は司の慎ましい胸の突起に舌を這わせていった。  驚いてくすぐったそうに身をよじる司を離すまいと、ネチョッ、と艶めかしい音を立てて吸い付く。 (……なんだか不思議だ。この男には今までだって、何度も犯されてきたはずなのに)  司は胸を舐めている神嶽を、半信半疑の目で見ていた。  自分と隼人だけでなく、いったいどれだけの人間を犠牲にしてきたかわからない男が、こうして労わるような愛撫をしてくれているなど、とても現実のものとは思えなかった。  まるで親が子にするように、彼が纏う闇のような漆黒の髪を撫でてみる。嫌悪感はなかった。  それどころか、自分もきっとこうされたかったのだと実感しただけであった。  心を許し、甘え、そして相手からも甘えられる関係。肉親にさえもそうした愛情表現を許されなかった司は、そんな人との繋がりを欲していたのかもしれない。  神嶽が初めに踏みにじったのは肉体だったが、いつからか精神まで依存していた。 「はぁ……あ、うぅっ……んぐっ……」 (あ、熱い……。やっぱり……この男に触れられると……私……駄目になってしまう……)  乳首を舐られながら、指でアナルを弄られると、そこは容易く綻んで神嶽を迎え入れた。  指の腹で柔らかい粘膜を擦られ、弱いポイントにぐっと押し付けるようにされると、背筋がぞくぞくと震え、腰の辺りからじんわりと甘い快感が広がる。  更に身体の中心から、どうしようもないもどかしさが溢れ、切なくてたまらなくなる。  司は真っ赤に紅潮させた顔に、涙さえ浮かべて訴えた。 「も、もう……焦らすな……っ」  発した言葉から漂うあまりの色っぽさに、司は自分で自分が信じられなかった。  神嶽の熱く隆々とそそり立つ肉棒があてがわれると、涎を垂らしそうになって、慌てて啜った。肉欲に負けた身体が自然と、腰を揺らしてしまう。  もう戻れないところまで堕ちてしまったことを痛感した。 「入れるぞ」 「う…………」  静かな挿入宣言に、司は咄嗟に神嶽を抱き締めて衝撃に備えた。神嶽はじっくりと焦らすように腰を進めていく。  熱く、芯を持って硬くなったペニスを目一杯に体内に収め、司は甘いため息を漏らしながら、身をブルルッと震わせた。  神嶽はいきなり激しい抽送はせず、司の緊張を緩めてやるように、汗でべとつく背を撫でさすっていた。壊れ物を扱うように、プリッとした弾力のある双臀をも揉みしだく。

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