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如月司編END-4 ※司×隼人、童貞喪失
(はっ、はっ……オレ、こんなに、たくさんの人に尻の穴見てもらってる……見られながら……犯されるんだ……あは、あははぁっ……)
来る日も来る日も度重なったピアッシングや、サンドバッグのように扱われる痛みと、快楽。隼人はとっくに被虐行為に陶酔している。
神嶽が促すと、司は隼人の尻の前に立った。司もこれから、初めてその未熟なペニスを使う時が来るのだ。
少し緊張した面持ちではあったが、神嶽に「大丈夫だ」と声を掛けられ頭を撫でられると、聞き分けよく頷いた。
会員達と夜を共にすることが多くなったせいか、すっかり慣れてしまった手つきで潤滑剤をまぶして扱き、挿入できるまで勃起すると、隼人の無防備な尻たぶの狭間に擦り付ける。
隼人の腰を掴み、深呼吸をして覚悟を決め、司は腰を押し込んでいった。
「んぐぐゥウウウッ! おほうっ、おごほおぉぉおおおっ!」
隼人はくぐもった喘ぎ声を溢れさせながら、身をピンと緊張させて悦んだ。
「こいつの中はどうだ」
「はぐぅ……うぁ……き、つい……でも……す、すごい……っ。こんなのは……経験、したことがないっ……」
一切の前戯もなしに挿入され、隼人の肉体は突然入ってきた肉の塊に驚いてきつく食い締める。
だが一方の司は、根元をギュウギュウと引き絞られるような括約筋の締まりと肉襞の動きに圧倒され、それだけで射精してしまいそうな快楽を必死に耐えている。
神嶽は、隼人の口枷を外してやれと命じる。
「ぷはっ……はぁ、はぁーっ……司ぁ……い、痛ぇ、よおぉ……っ……!」
「でも……痛いのが……良いんだろう……っ?」
「あぁぁ……う、ん……あは、あはぁっ……オレ、痛いの、すき……」
とんでもないマゾヒストだ、という会員の野次も飛んできた。
隼人はその声のした方に笑いかける。その表情がまたなんとも言えぬ痛々しさであり、会員達の嗜虐心を刺激した。
(す、すごい……私……初めての時から全然痛くなかったのに……こいつは、ものすごく痛いんだ……こんなにギュッと締め付けてきて……ああ、たまらないっ……)
司は辛抱たまらず緩々と腰を動かし始めていた。相手の調子など気にも留めない、ただただ己の快感を突き詰めるだけの野性的なセックスだ。
あの司が。自己を犠牲にしてまで他人を守りたかった司が。
己の手で、嬉々として犬猿の幼なじみを傷付けていた。
お世辞にも上手いとは言えない、童貞を喪失したばかりのぎこちない腰つきではあったが、司が積極的に隼人を犯し抜く様に、会員達は目を輝かせた。
「フフフ、二人とも気持ち良さそうだね。そうだ、隼人くんは将来、何になりたかったんだい? ああ、人間だった頃の話だがね」
ちょうど柳の隣に座っていたVIP会員が、余裕の態度でシャンパンを嗜みながら、悶える隼人にそんな問いかけをした。
「しょう、らい……? お、親父みたいな……経営者に……」
「ほうほう、それで、他には?」
「はーっ、はーっ……教師も、いいなぁ……おじさんみたいな、かんりょうも……楽しそうだなぁ……へへへ……」
「なんだね。その歳で、まだそんな風にあやふやに考えていたのか? はぁ、なんて甘いんだろうね。やっぱり、君は表社会ではとても生きていけない人間だったのかもしれない。クラブに拾ってもらって救われたねぇ。ほら、きちんと司くんや支配人に感謝しないと駄目だよ」
「は、はい……司……学園長先生……あ、ありがとう、ございますうぅ……」
好き勝手に言われ、嘲笑われても、隼人は惨めな奴隷として素直に礼を口にするだけだ。
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