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後書き 作者的解説/考察◆序章〜司編
※ネタバレ全開につき、できれば全ルート完走後を推奨します。
まずですよ。
ほんの一握りの人間しか知らない完全会員制秘密クラブとか胸が躍るじゃないですか。へへ。
でも学園モノも好きなのでくっつけちゃえということでああなりました。
会員おじさんが言うところの「たまには外から攫ってきた素人も良きかな」といった感じ。
クラブはその場で拷問から殺人、拉致監禁、凌辱調教、違法薬物、人体実験、金次第で何でもやります。闇の何でも屋。
あまり書くことでもないと思ったので言及しませんでしたが、前学園長の杉下と理事長の西條はかなり険悪で、学園の方針などでもたびたび衝突していました。
ただ、当時の理事会では西條派は多いとは言えなかった為、クラブの力を使って杉下を一生黙らせることにしました。
まさか本当に杉下が死ぬとは、この時点では半々程度に考えています。
すぐに急逝の一報を聞いた際には、こんなにも早く……と、まだまだ新参者の会員であった理事長はクラブの恐怖の片鱗を知りました。
さらには、杉下よりも鬼のような男が学園長として赴任してくるとは思ってもみなかったでしょうし、報酬はこの学園の誰かを……そう提案された時は、もうクラブに支配されてしまったと嘆いても遅いところまで来ていました。
司ルート:
メインヒロインとして、ツンツンした生徒会長の御曹司、なんて最高かとそこから考えましたね。
性的なことにも、世間にも疎すぎる。だからこそ神嶽のありえない命令にも従ってしまう訳ですね。
精神は我慢強いけど、敏感な身体をしているのも良いと思います。
一見クールだけど、実は情に厚く、正義感に溢れている。その辺の深い仲にならなければ知りえないことも重要になってきます。
ただ、「なんて良い子なんだ」と思っていると終盤が不穏になってきますがね。
隼人は家柄以外は平凡男子で、家族思いで、青春らしく友達同士で悪ふざけもしたりします。
司との確執については、後半に持ってこようと序章で伏線張りました。
そもそもは理事長がクラブに依頼しなければ……ですが何もかも手遅れです。
隼人の調教期間は、神嶽はほとんど司を放置していました。
隼人は司よりもチョロ……快感に素直であったし、だから、急に手のひらを返されたようで不安になったということもあると思います。
それも相手が犬猿の仲とはいえ、幼なじみですからね……。
優子もそうです。優子については西條家の長女としてついでのような形だったのであまりにも可哀想でしたが……。
神嶽と司については、いつも司が先回りされてるのがパターンとしてありましたが、司が(神嶽のネクタイ掴んで)声を荒げるシーンがめちゃくちゃ書きたかったのですごく楽しかったです。クールな彼が感情爆発でしたからね。
頭を撫でようとしただけなのにビクッとする、不自然な痣を隠そうとする、両親を異常なほど尊敬している(思春期が不満の一つもないとは……?)、その辺も地味に司の虐待疑惑でした。
終盤は甘いシーンもありましたが、あれは司が神嶽を好きになった訳ではないんじゃないかというのが作者的な意見です。
ずっと両親に否定されてきた司を、神嶽だけは肯定してくれた。それに快感を教えてくれた。ただそれだけです。完全なる洗脳です。
事実、神嶽がクラブを去っても、司はクラブに従事してきた訳ですから。(自分さえ頑張れば今までとは違い皆が褒めてくれると思ったのでしょうか)
にしても、最終回の司は何もかも発散してて怖かった。
両親にも自分が言われてきたことを言うわ、隼人にもたぶん、司的には本気で思っている洗脳の言葉を言うわ。
いい人が闇堕ちするのが一番怖いですね。
司バッドエンド:
まず、司が苦手なものに関しては本編で一切触れないことにしました。
ギャップがあるのと、後に隼人へのヘイトを稼ぐ為です。
あの司が……嘘でしょ……というくらいに錯乱しますが、完全無欠の人間なんていないという話です。
そして、何気に司の家庭についても触れていました。
「良い子になります」→やっぱり虐待じゃないか……なんて。
でも拘束されていた両親は、司の惨状を見てとても人間らしい反応をしていました。
本当に……ただ、不器用だっただけなんです。彼らも名門の出としてプレッシャーに押し潰されそうな毎日を送っていた、つまり司と同じような人間だったのでしょう。
あと個人的に他ルートにも多々ありますが、神嶽の「この中に挿入するの嫌だなぁ」みたいなことが全くないチンポのプロ意識が好きです。(何のプロ意識だよ)
それにしても隼人……やっていいことと悪いことがあるよ。
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