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5-2
託が僕の代わりに服をめくった。
「自分でいじって」
託にまじまじと見つめられ、つい目をそらしてしまった。
「そんなの無理」
恥ずかしくてまたうつむくと、怒ったように言われた。
「できないの?」
僕は困った。これができないともっと怒られると思った。
仕方なく指で自分の乳首に触れると、口から勝手に嬌声がもれた。自分で感じるなんてどうしようもない。
それでも託にじっと見られているから、やめるわけにはいかなかった。
「ああああっ」
下の物が膨らんでくるのがわかった。もっと恥ずかしくなり、どうしても託の方に目を向けない。
「よくできました」
と頭を撫でられ、終わりだと思ってほっとした。
「ご褒美は」
託は言いかけて、僕の下半身の方に目をやった。膨らんだものに気付かれた。
とたんに顔が火照った。
「こんなになってるよ」
指摘までされて、本当に恥ずかしい。
「どうして欲しいのか言って」
僕は困った。
今まで痛みや羞恥プレイは何度もやったのに、こんなに恥ずかしいのは初めてだった。
口に出して言えるわけない。膨らんだものをどうにかしてほしいなんて。
ずっと託に変な気を抱かないように抑えてたのに、こんな風になるなんて。
もしかしたら、今までまともなプレイなどしてなかったからそんな余裕すらなかっただけかもしれない。
今初めて気付いた。託の前だから恥ずかしいのだと。
託に欲情しているのがわかってしまう。気付かれてしまったらおしまいなのに。
「ちゃんと言わないと言わせるよ」
コマンドで無理矢理言わされたら、やばいと思った。僕の気持ちがバレてしまう。
「あ、う。いきたい」
かろうじて口にした。
「いい子」
託はそう言って僕のズボンを下着ごと下ろした。
「やっ」
膨らんだものを見られ、やっぱり恥ずかしかった。
「そんなに赤くなって。何度も見てるのに」
「託!」
つい抗議の声をあげてしまい、慌てて口をつぐんだ。
怒られると思ったのに託はおかしそうに笑った。それはそれで恥ずかしい。
託は昨日みたいに僕の膨らんだモノを手でしごいてくれた。そんなこと何でわざわざするんだろう。ご褒美にしたって、他に何かあると思うのに。
黙ってしごかれているうちに、昔のことを思い出してしまった。
無理矢理託に口でさせたことを。そしたら急に苦しくなってしまった。
「やっぱいいよ」
託の手を掴んで引き抜いた。
「そんなことしなくて」
託は何も言わないで動きを止めた。
「自分でできるから」
託は僕の方を見て、ため息をついた。
「そう」
託は僕に背を向けて部屋の入口まで行ってしまった。
怒らせたと思った。
「ごめ、ごめんなさい」
どうして素直になれないのか。自分に呆れた。
「無理しなくていいけど」
託は振り返らずに言った。
「え?」
「俺じゃ嫌なんでしょ」
「違」
誤解されたと思った。
「託」
託はそのまま部屋を出て行った。
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