21 / 47

8-2

 次の日、バレるのが怖くて何も連絡しないでいたら、「今日は来ないの?」とメールが来て、慌てて託の家に駆けつけた。 「体調とか悪いなら無理しなくても」 「悪くない。ちょっと仕事で遅くなっただけ」  とっさに嘘をついてしまった。もちろん体調は悪くない。 「そう」  託はそれ以上何も言わなかった。  すぐにプレイが始まった。  託は久しぶりに鞭を出してきた。痛いのも嫌じゃない。むしろ今はそっちの方がましかもしれないと思った。でも、やはり痛いだけでは終わらなかった。  上のシャツを脱ぐように言われて脱ぐと、胸の突起を優しく鞭で触られた。  敏感になった乳首をいじられると、変な声が出た。それにのけぞってしまいそうになる。  しかし、託から言われたステイ(待て)のコマンドで動くことができない。  少しずつ鞭の動きが激しくなってきた。ついに、鞭で突起をはたかれた。  痛いのに気持ちいい。  やばいくらいに声が出て、その場に立っていられなかった。  しゃがんでしまったら、 「すぐに戻って」  と言われたが、なかなか腰があげられなかった。 「悪い子だね」  託からそう言われるとお仕置きが始まるのもいつもの通りだった。  ズボンを脱ぐように言われてすぐに脱いだ。下着だけになり、異様に恥ずかしい。 「下着も脱いで」 「うっ」 「できないの?」  昨日に続けて今日も従わないのはやばいと思った。僕は仕方なく下着を脱ぐ。自分の兆してきているモノに気付いた。  恥ずかしくて託の顔が見られない。 「よい子」  と言われたけど、それで終わるはずはなかった。 「しごいて」 「え?」  言われた言葉が理解できなかった。いや、意味はわかる。 「自分で。早く」  そんなことできない。  託に見られている前で自慰をするなんて絶対無理だ。  託から一方的なプレイをされていた間は気にせずやっていたのに、ここに来て何故かできなくなっていた。以前と比べて羞恥心が半端なかった。

ともだちにシェアしよう!