23 / 47

8-4

「もう一回やり直していい?」  このまま終わるのは嫌だった。 「がんばるから」 「わかった」  託は頷いて、さっきと同じようにやってくれた。  乳首を鞭で叩かれ、やっぱり感じてしまった。  お仕置きでされたことも。 「しごいて」  恥ずかしいけど、でも、今度こそやりきりたい。  下着を脱いだら、自分のはすっかり猛っていた。  見られながらしごくなんて本当に恥ずかしい。でもやっているうちに何故かそれが快感になっていった。 「ああっ」  段々と気持ち良くなってきて、いきそうになってきた。 「やばい。いく」  って言ったら、何故か託が僕のを口に含んできて。 「託?」 「ほほうび」 「あっ。やばい」  すぐにいってしまい、託の口の中に出してしまった。  この前も含めて2回目だ。 「よくできました」  と言われて頭を撫でられた。  やはり託は既に飲んでるみたいだった。信じられない。 「何で飲むの?」 「え?」  託は顔を歪めた。 「何を今更」 「だって」 「中学の時何度もやらせたくせに」  僕は固まった。そんなこと言われると思わなかった。 「今更遠慮するんだ」 「託」  僕は何も言えなくなってしまった。 「さっきの言葉そっくりそのまま返す。鈴也の方が遠慮してるんじゃないの?」  託の言うとおりだったから、何も言えない。 「そういうのやめようって言ったよね」 「うん」  実家に行く前に約束した。 「じゃなきゃプレイする意味ないでしょ」 「ごめんなさ」  謝るのも駄目だったと途中で気付いて慌てて口を塞ぐ。 「いい子」  くすぐったくて、でも何故か苦しくて。 「俺も改めるからさ」  託がそんな風に言うなんて。  くしゃくしゃに頭を撫でられ、気持ち良かった。  我を忘れてうっとりと託の方を見ていたら唇に唇が重なった。 「た、託?」  気持ち良くて、されるがままになってしまった。 「何でキスするの?」 「え?」  恋人同士でもないのに。 「嫌だった?」 「嫌じゃないけど」 「ご褒美」  なんか変だ。体に力が入らない。  ふわっとして、変な感じ。  気付いたら託に抱きかかえられていた。 「鈴也!」  倒れそうなところをベッドに運ばれた。 「大丈夫?」 「あ、うん」  なんだか頭がふわふわするけど、どうしたんだろう。  気持ち良くて他に何も考えられなかった。 「託」  普段はそんなことできないのに、何故だかくっつきたくなって、ふわふわとした頭ですり寄った。 「どうしたの?」  託は戸惑った顔をするけど、嫌がってはいなかった。 「いい子いい子して」 「え?」 「グレアも欲しい」  託は戸惑いながらも、頭を撫でてくれた。そして優しくグレアを注いでくれた。気持ち良くて蕩けそうで。  託にくっついて離れたくなくなる。 「もしかしてスペース入った?」  スペースって何だっけ?  頭がふわふわして何も考えられない。ただとても気持ちいいと思った。

ともだちにシェアしよう!