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今日はプレイしないの?
って、そうじゃない。さっきの話の続きは?
僕があまりにも初心者で呆れられたのだろうか。託は経験あるのかな。どっちにしろ女の子だよな。
今まで自分の性的指向について考えてこなかったけど、こんなところで壁にぶつかるなんて思わなかった。
女の子を好きになったことはない。例えDomの女の子だとしても、従いたいなんて思えなかった。
プレイ場でしたことあるのも男性ばかりだ。
男性であっても、ときめいたり、従いたいなんて思ったことなかった。いつも託にだけだ。中学の頃から、初恋をこじらせてきてるだけなんじゃないかと思った。
高校生の時は託にもう一度会うなんて考えもしなかった。恨まれてると思ってたし、こんな風にプレイしてくれるとも思ってなかった。
確かに最初の方のプレイはひどかったけど、託にされて嫌なことなんて1つもなかったのだ。
好きな人に与えられるコマンドがうれしくてたまらなかった。それは今もだ。
契約するってことは、託と一つになるということだ。それってつまり、両思いになるってこと?
そんなの考えられない。あり得ない。
だからか。託は僕のことを好きなわけじゃないから、契約なんかしたくないのか。
僕は振られたんだ。
まだ好きとも言ってないのに?
好きな人をいじめるなんて、今どき小学生でもしないことをしたから、罰が当たったんだ。そんな奴を好きになってくれるはずないのに。自分が幼すぎて本当に馬鹿だった。
たまたま託はパートナーがいなかったから、僕に付き合ってくれていただけなのに。勘違いして。パートナーになれるかもなんて舞い上がって馬鹿みたいだ。
もういい加減離れよう。託を開放してあげよう。
託が部屋に戻ってきたら言うんだ。もうプレイはやめようって。
泣きそうになるのをこらえながら、託が戻ってくるのを待っていた。そんな長い時間じゃなかったのに、永遠に続くような長い時間だった。
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