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「鈴也は好きな人いないの?」  ドキッとした。まさかバレてるんじゃないかと思ったから。 「昔のことで、俺と無理に契約しようなんて思わなくていいから。鈴也の方こそいつでも好きに、他のパートナー探したら?」  何言ってんの? 僕はただ、託が嫌だと思ったから諦めようと思ったのに。  好きな人ってそんなの……。 「託が好き」 「え?」 「託しかいない」  ずっと中学の時からそれしかなかった。  って今口に出してた? 「い、今のなし」  こんなとこで言うつもりじゃなかった。  顔が上げられない。 「鈴也」  急に抱きしめられて、僕は固まった。  キスをされ、ベッドの上で押し倒され、どうしていいかわからなくなった。 「たたた、託?」 「鈴也はほんと鈍いよね」  鈍いってどういうこと? 「ずっとこうしたかったってこと」  え?  またキスをされた。普段のキスとは違う。口の中に託の舌が入ってきて、僕の舌に当たる。つい舌がのけぞって、変な声がもれた。 「んっ」  やばい。何これ。  体はふにゃふにゃっとなるし、なんだか下半身が熱い。やばい。膨らんできたかも。 「ま、待って」 「待てない」  そのまま託の舌が首筋をなぞってきた。ぞくぞくっとした。服の上から胸の突起も撫でられる。  プレイによって敏感になったせいで、服の上でも感じてやばかった。  ちょっ。何これ。やっ。  プレイの時とは違う、託の手の動きに翻弄された。 「た、く」 「我慢の限界だから」  何を言ってるかわからない。

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