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第13話 愛撫

「わっ……律? な、何する?」 「おまえ、学校から帰って来て、おやつも食べずに勉強してるんだって? 母さんが言ってたよ。やみくもに勉強したって身につかないって」  律はそう言うと僕をベッドに降ろした。  頭のすぐ傍にさっき律が放り投げた現国の教科書が無造作に転がっている。  そう明日のテストは漢字のテスト、暗記が全てだ。一分一秒だって惜しい。  なのに律は上着を脱ぎ捨てると、本格的に僕に伸し掛かって来た。 「律……やめてってば……」  僕は懇願するが、今まで律が聞いてくれたことはない。  器用に僕のカーディガンを脱がせてしまうと、下に着ているTシャツを胸の上までたくし上げた。  そして何を思ったのかいきなり胸の突起をペロッと舐め上げる。 「ひゃっ……」  指先でそこを弄られたことはもう何回もあるが、舐められたのなんて初めてで。  体中にゾクッとした感覚が走り抜け、僕は裏返った悲鳴を上げてしまった。 「な、何する……」  僕が力なき声で抗議すると、律はニコッと楽しそうな笑みを浮かべる。 「だって、陽馬の乳首、舐めて欲しいって誘っているみたいに見えたんだもん」 「そ、そんなことあるわけないっ……」 「そう? その割には小さくて可愛い乳首、立ってるけどね。本当は舐められるの気持ち良かったんだろ?」 「違っ……あっ……」  律が再び僕の乳首を舐めた。  それもさっきみたいに軽く舐めるだけじゃなくて、ねっとりと味わうようにして舐め回す。 「や……あ、律……やめ……」  律は僕の乳首を舐め、吸い付き、時には軽く歯を立てて甘噛みすることを繰り返した。  僕は必死に律の頭をそこから引き剥がそうとしたが、全く力が入ってくれない。  これじゃ、本当に僕が律に強請ってるみたいじゃないか……。  僕がひたすら自己嫌悪に陥っているというのに、律は唇で僕の胸をいたずらしながら喜々として言う。 「女の子の柔らかい胸もいいけど、たまにはこういうぺったんこの胸も可愛いね」  そして、僕の下腹部でジーンズの前を圧迫しているそれに手を伸ばした。

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