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第22話 重なる素肌2

「ダメ……やだ……出ちゃう、から……離して、お願い……律っ……」  このままじゃ、律の口の中でイッちゃう。  僕は震える手で律の頭をそこから引き剥がそうとしたがかなわず、律の口内で精液を迸らせてしまった。  律は僕が出したものを全て飲み干してしまう。  茫然とその様子を見ながら僕は力ない声で律に問いかけた。 「ど、して、こんな、こと……」 「ん? だって本当おまえの反応って可愛いから。……もっと抵抗あるかと思ったんだけど、案外平気なものなんだな」 「…………」  あまりにもあっけらかんと言われて、僕は返す言葉も見つからない。 「なー、陽馬」  律が僕の髪を撫でながら耳元で囁く。 「続き、していい?」 「……え?」  つ、続きって……。 「俺も男相手にするのって初めてのことだから、上手くできるか分かんないんだけどね」  律はそんなふうに言うと、ベッドサイドに置かれた小さなテーブルの引き出しから、とろりとした液体の入った小瓶を取り出した。 「な、何?」 「ローション。使わなきゃ流石にキツイと思うから」 「…………」  これから先の行為に関して知識だけはあった。  けれどもそれが実際に自分の身に起ころうとしている今、僕はパニックに陥っていた。 「ち、ちょっと、待って。律……あ……」 「ごめん、もう待てない」  律が僕の後孔にとろりとしたローションをたっぷり落とす。  そしてゆっくりと指を一本挿入した。 「……っ……やだっ……」 「……痛い? 陽馬?」  僕はパニックも頂点にありながら、ふるふると顔を横に振る。  ローションの滑りの所為か痛みはあまりなかった。けど異物感が凄い。 「陽馬の中、すっげー狭い。俺の指を締め付けて来る」  律は二本に増やした指で、僕の中を広げるようにゆっくりと掻きまわす。  グチュグチュと卑猥な音が響き、律の指の動きが早くなっていくにしたがって、異物感の中に快感が生まれ始める。

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