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一之瀬守編10-4 ※豚姦、結腸責め、腹ボコ

 しばらくして、意識を取り戻しても、やはり動きは全く止まっていない訳で。やがて守の身体は、こんな異常事態にも慣れる他なかった。 「……ヒ……お、おぉ……あぉッ……」  獣じみた声を上げるようになった。何やらピクピク小刻みに震えはしているが、それが命の危険を発している訳ではないとわかった。 「おおぉぉぉっ、おぐぅ……奥……突かないれ……変になっひゃう、からぁ……」  むしろ、結腸の方まで思い切り掘削されるたび、良いところに当たるのかよだれを垂らして仰け反る始末だ。  もしかして感じてる? あれに? さっきまで白目さえ剥いてた獣ペニスに? 頭おかしいな、こいつ。  獣姦は守の拷問の為で、苦痛だけで良かったと思ったのに、これじゃあ会員達と本人を悦ばせてしまう。前者はまあ、嫌味を言われるよりはいいが、後者は……意味がないじゃないか。  静観していると、豚の射精が始まった。しかしこれで終わりではない。  守は射精される、イコールもう終わるとすら安堵しているみたいだが、それでは何の為に“死なない程度”の家畜を用意させたと思っている。  豚の射精には三段階の特徴がある。一段階目は膣内洗浄用のサラサラした精液が出る、これが今、守の腸内を奇しくも洗浄しているという訳だ。  そして二段階目に牛乳パック一本ほどにもなる特濃の精液が出されて、三段階目のゼラチン状の射精で完全に蓋をして必ず着床するようにする、というものだ。聞いただけでおぞましい。 「あっぎゃああぁああああアアアッ!! な、なにっ……さっきと違うの出てるっ出てるなにこれ出てる出てるよぉおおうひぃいいいいいいいッ!!」  守の様子が変わった。つまり二段階目に入ったか。彼の痩せた腹は豚の尋常じゃない精液で満たされていき、それと共に肌を押し上げ始めた。  三段階目にもなれば、軽く妊婦みたいな膨らみようになっていた。よくあれだけ入るものだ、と思うが、人は思ったよりは弱くはないという証明でもある。  今は豚チンポとゼリーで栓をされているが、それがなくなれば全て尻から排出する他ない。獣に犯される苦痛とは別に、苦しそうに脂汗を滲ませる守。  生理現象なのだから仕方ないし、そもそも人間は腹にあんなものを注がれるようにはできていない。まあ、獣姦もそのものもそうである。  実に二十分くらいかけて射精していただろうか。さすがに豚もスッキリしたのか、ずるりと長大なペニスを守の中から引き抜いた。  最後に注いだゼリー状のものはかなり固いようで、不思議なことに一滴もこぼれずにいる。 「や……やだ……お腹、がァッ……破裂しぢゃう……たずげで……」 「知るかよ。そのままたっぷり注いでもらった精液、ここでぶち撒ければいい」 「ぞん、な……お願いですから……どうにか、してっ……。先生っ……もう霧島先生しか、頼れないっ……ううっ、ううぅっ」  頼れないときたか。それには想悟も少し胸を打たれそうになる。  逃げられずに指先だけを動かして慈悲を乞うて泣いている守は、同僚というよりまるで生徒のよう。  でも違う。もう違うんだ。 「お前は……」  この世に、支配する側とされる側の人間がいるとする。  なら俺はすかさずこう答える、“支配する側に立つ”と。 「お前はもう人間とはかけ離れたマゾ豚奴隷なんだよ、守先生。……いや、先生なんて高尚な呼び方も止めにしようか。お前は、守。学校でも世間様からも生まれて来た時から負け組のただの守」 「う、うぅ……ひどい……そこまでっ、ひっく、言わなくだっでぇ゛……」 「そんなお前を、俺が助けると思うか? 勝手に頼られたって、迷惑なんだよ」  少々強気に吐き捨てた。けれどこれでいいと思った。 「ごめ……なさ……」  気弱な彼の、ひときわ小さな震え声だった。 「ごめん……なさい……許して……もう嫌……怖いのは嫌なのぉっ……ひっ、ヒィッ」  突き放されて、守は子供みたいに泣きじゃくり始めた。みっともなく鼻を垂らして、滝のように溢れる涙を拭くことさえできずにいて。

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