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凪誠太郎編2-3 ※フェラ、顔射
想悟は誠太郎の頭を掴んで、手でペニスを左右に動かしてみる。すると、誠太郎の頬がリスのように膨れて面白い。
思わず噛んでしまっても不思議ではないのだが、誠太郎はそれさえ忘れてしまっているというような感じだ。
歯が当たらないようにできるだけ大きく口を開けようとしてくれていて、それもなんだか間が抜けていて笑いそうになる。
「んもっ……ふぇんふぇ、ひもひい?」
「……うん。気持ちいい」
「よかっひゃ」
誠太郎は安心したように笑う。褒められれば自信も出るだろう。
男にフェラチオをして湧く自信だなんて、普通に生きていたら何の価値もないだろうが。
みっしりと口腔内を犯されて、息苦しさから誠太郎は涙目になっていた。
想悟が少し腰を引いてやると、深呼吸をしたのち追いかける。まるで猫じゃらしに飛びつく子猫のようだ。
(ん、んぅ……なんでだろ……せんせーの、おいしい……いいにおーい……せんせー、すき……)
馬鹿じゃないのか、と罵りそうになって、想悟はぐっと堪えた。
天然で淫乱な誠太郎に呆れのため息が出る。
もしかして彼はマゾっ気でもあるのだろうか。従属することに何の抵抗感も持たないのは、相手が想悟であるからかもしれないが、それにしてもこのような行為で倒錯した感情を抱くとは考えられない。
奴隷としての素質は十分であるのかもしれない。
この状況をどこか他人事みたいに思う冷めた精神とは裏腹に、誠太郎の巧みな愛撫で想悟の肉体は火照りを増してくる。
「うっ……やば、い……誠太郎……イキそう……」
そうこうしているうちに、想悟も切羽詰まってきた。汗が滲み、胸を打つ鼓動が速くなる。
誠太郎にむしゃぶりつかれているペニスがジンジンと熱く痺れてくる。
(イキそう? せんせー射精するのかな? すごいすごいっ、僕がちゅーって吸うたびにせんせー気持ちよくなってくれてるんだ! 嬉しいっ!)
想悟が射精しそうだとわかるや否や、誠太郎は唇で扱くペースを速くした。
なりふり構わず、という言葉の通り、どこで覚えたのか頭を激しく前後して吸い上げる。
大好きな主人を絶頂に導こうとしている健気で、圧倒的な奉仕。想悟の欲望も爆発して当然だった。
少しでも多く想悟に快感を与えようと吸い付く誠太郎の髪を鷲掴みにして、無理やり引き離す。
驚く隙も与えずに、想悟は誠太郎の眼鏡の辺りを狙って己の精を解放した。
「ひゃあっ!?」
誠太郎は驚きはしたものの、逃げずに想悟の全てを顔で受け止めた。
特別に溜め込んでいた訳ではないのだが、自分でも驚くくらいの量の精液が飛び出て誠太郎を汚していく。
上気した頬に不釣り合いな白濁がボタボタと垂れ落ち、誠太郎を凌辱してやった達成感のような感情が想悟の胸の中に広がった。
「……うおっと……いけね、勢いつきすぎた……びっくりしたか?」
「うん……。これが……せんせーのせーえき……ふおぉ」
しかし誠太郎は、顔にかかった精液を拭うことなく、ぼうっとしている。何とも恍惚とした表情だ。
しばしそのまま固まっていて、さすがに顔射されては百年の恋も冷めたのかと思うと、次の拍子には目をキラキラと輝かせた。
「僕、本物の精液初めて見たよ!」
「初めて……? こんなもん、自分ので見慣れてるだろ?」
「ううん僕まだ出ないんだ。だからこんな風に近くで男の人が射精する瞬間も精液見たのもせんせーが初めてだよ」
「……まさか、まだ精通してないのか?」
「うん」
「そりゃ……その歳でまだってのは遅いな」
「あのね僕もね周りの友達が話してるの聞いて不安になったからお父さんに聞いたのでも特に異常もないし誠太郎は人より遅いだけなんだなって言われたの」
「そうか……。じゃあ、夢精もしたことないんだな?」
「なーい」
「オナニーは?」
「たまにするよ気持ちいいよでも白いの出ないの」
誠太郎が残念そうに言う。それには想悟も驚いた。
さすがにそのくらいは幼い見た目をした誠太郎でも経験していることだと思っていたのに。
だが、我慢汁は出るようだし、何より医者が言うなら今はまだ放っておいても大丈夫そうだ。
それでも、射精という男では当たり前の行為がまだ発達していない誠太郎は、うじうじといじけている。
「せんせー大人の男の人ってみんな精液出すでしょすごく気持ちよさそうでしょ僕も早く出るようになって気持ちよくなりたいよ」
「そういうもんは生理現象だから焦っても仕方ない……けどまあ、ものは試しだ。俺が扱いてやろうか?」
「ほんと!」
完全にその場の思い付きだったが、想悟は本当に誠太郎が射精できないのか興味が湧いた。
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