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凪誠太郎編2-4 ※ドライ(未精通)
誠太郎は性器を露出することにも恥じらいはないらしい。
想悟が扱いてくれると言った途端、風呂でも入るみたいに、がばっと下着ごとズボンを下ろして下半身裸になった。
誠太郎の身体は見た目通りに痩せていて、想悟の栄養バランスを気にするより、自分がもっと食べた方が良さそうなくらいに細い。
無論、ペニスもそうだった。あんまり小さいもので、その下の玉袋の方が目立ってしまうくらいだ。
精を吐き出し終えて力をなくしている自分のものよりなよなよとしていたので、想悟は笑いを堪えきれなかった。
「ぶっ……お前、包茎かよ」
「うぅ……。でも、皮が被ってるといけないなんていうのは、整形外科が流行らせた迷信なんだからね!」
誠太郎でもこんなことを気にしてるとは、意外だった。珍しく焦っているような誠太郎がなんだか可愛く思えた。
包茎は包茎でも誠太郎のものは皮を剥いても亀頭が完全には露出しない真性だ。
性交自体に問題はないだろうが、やはり普段洗いにくいのか、恥垢も少し残っている。
色合いも淡いピンク色で、言わずともたぶん童貞なんだろうな、という未熟なペニスそのものだった。
「俺が扱いてやるんだから、感謝しろよ、誠太郎」
「う、うん! せんせーおねがいします」
何故だかかしこまって言う誠太郎。
主人と奴隷という形でこの性行為をしている以上は、主人にそのように扱ってもらうことは、多少なりとも緊張するのだろうか。それも想悟にとってはおかしかった。
想悟の前に座った誠太郎は、想悟に言われるまま股を大きく開かされた。想悟はまじまじと教え子の股間を見る。
恥ずかしい格好にも羞恥心は感じないらしく、誠太郎はただ、何をするのだろう、と怪訝な目を向けてくる。
想悟はそんな誠太郎に寄り添って、その慎ましいペニスにそっと触れてやった。
「あっ…………」
誠太郎はため息をつくように喘いだ。
(せんせーが僕のおちんちん触ってくれてる……)
そう思うと、絶大な多幸感が胸に広がるらしい。
誠太郎のそれは本当に小さくて、手のひらで扱くというより、指で擦ってやっていると言った方が正しかった。
だが、慣れない他人からの刺激は気持ちが良いのか、自ら腰を揺らしてきた。
痛みを感じさせないよう慎重に、片手で皮を剥いてやるようにして、もう片方の唾をつけた指で小さな亀頭を撫でると、誠太郎の身がビクビク跳ねて、先走りが漏れ出してくる。
普段皮を被っているせいだろう、まるで女のクリトリスを触ってやっているように強烈な刺激が誠太郎を支配するのだ。
「ひゃふうぅっ……それ、気持ちいい……いいのっ、せんせーの手で弄られるの好きぃっ……!」
「そりゃ良かったな。こんな役立たずの短小包茎チンポじゃ、こうして男に触ってもらうくらいしか使い物にならないだろ」
「あう……あうぅ……せんせぇ……僕っ、せんせーに触ってもらえるなら、役立たずでいいよぉ……」
言葉で責めたつもりだったが、誠太郎は斜め上に解釈したらしい。
よほど気持ちが良いらしく、涙ぐんだ大きな瞳でこちらを見つめてくる。その健気さに先に折れたのは想悟の方だった。
漏れ出たカウパーを誠太郎の弱点にたっぷりと塗り広げてやりながら、それを潤滑油代わりにゴシゴシと擦る。
痛いくらいの快感のはずだが、誠太郎は初めて味わう恋する者からの性愛撫にかぶりを振って身悶えた。
「んふぁっ! はひっ! せんせーだめ! おちんちん気持ちよすぎちゃうっ!」
それでも想悟は手を止めない。潮でも吹かせるかのように、容赦なく扱きあげ続ける。
(な、なにこれっ!? こんな風に強くしたことないよぉっ! き、きもちいっ! おちんちんビリビリするっ! せんせーに弄られておちんちんおかしくなりゅっ!)
「ふぁああ……っ! しゅごいっ……! 頭真っ白になっちゃいそおぉぉ……! あひっ、あひんっ」
誠太郎が助けを求めるように想悟の手首を掴んだ。
すると、その身が緊張して、女のオーガズムのようにビクンビクンと跳ねる。それが紛れもなく絶頂なのだと想悟でもわかった。
しかし、誠太郎の尿道からは、見慣れた白くて、濁っていて、なんとも生臭いそれが、出なかった。ドライでイッたようだ。
「……本当に出ないな……」
「どうして……せんせー……僕、せんせーのこと大好きなのに……せんせーに扱いてもらったのに出ないよ……ひぐっ、ぐすっ、嫌いにならないでぇ……」
「なに泣いてんだ。ならねぇよ。好きな奴にされようが嫌いな奴にされようが、出ないのはまだお前の身体が未熟なだけだ」
「でもでもでもぉ!」
「うるさいな。嫌いになるぞ」
「あうぅ……ねえせんせー僕いつ出るのかなぁ?」
「さあな。いつかは出るだろ」
「そ、そっか……よかった……」
誠太郎は絶頂後の倦怠感にふうふうと荒い息を吐きながらも、安心したように笑った。
想悟は、そんな誠太郎を見て、やはり首を傾げるしかなかった。
誠太郎が一方的な感情を押し付けてきているだけで、想悟は別に誠太郎のことを好きでもなんでもない。
なのにどうしてここまで喜べるのだろう。幸せを感じることができるのだろうか。頭がおかしいとしか思えない。
だが、あのクラブにはイカれた連中しかいないのだから、その方が誠太郎にとっても合っているかもしれない。
そう考えたら、誠太郎の意味不明な言動に隠された意味なんて今はどうでも良くなった。
「はふん……ねえせんせー、さっきのすごかったぁ……。もう一回しよー……僕もせんせーのおちんちんまた気持ちよくするから……」
誠太郎はすっかり想悟との秘め事が好物になったらしい。
それならそれで良かった。ここまで素直な誠太郎ならば、きっと立派な奴隷になれる。
そうして、想悟はクラブの呪縛から解かれる時が来る。そう信じるしかなかった。
想悟は自ら股間に顔を埋めてくる誠太郎の小さな頭をよしよしと撫でた。
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