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凪誠太郎編3-4 ※初めて、精通

 張り出したカリで肉壁を擦ってやるのもまた感じるらしい。  浅いところで上側を擦ってやると誠太郎の反応が激しくなった為、この辺が前立腺というものかな、と想悟はぼんやり認識した。 「うひゃぁっ……なんだろうっ……これぇっ……!? お尻が、熱いよっ……せんせーにもっと動いてほしくなっちゃうよぉ……! おかしくなっちゃいそう……せんせーすごいよぉ……!」 「ああ……俺も、気持ちいいっ……。もっと締めて……ケツで俺のを扱いてくれ……」  込み上げる熱に、二人はどっぷりと溺れつつあった。無意識の切ない収縮が想悟を襲うと、たまらない射精欲求が駆け上がる。  もっと締めてほしくて、想悟は萎えたままの誠太郎のペニスを掴んだ。萎んではいるけれど、先走りが糸を引いて止まらない。尻穴で感じてくれているんだろう。 (ああっ、だめっ、今おちんちん触られたらもっと気持ちよくなっちゃう!)  それなら好都合だ、と想悟は誠太郎のペニスを扱き出した。 「あぁぁっせんせー待ってっ、なんか、きちゃう……! くるっ! おしっこ出ちゃいそうだよぉっ……!」 「うん……それでもいいから、出せよ。気持ちいいんだろ?」 「でもっ……んんぅ……! せんせー汚しちゃう……! おトイレ行きたいっ! 行かせて……!」 「ああ。ここでイカせてやるよ」 「違うの、ちがっ、せんせーだめっ……!」  さすがの誠太郎も、ベッドの上で放尿することだけは羞恥や背徳を感じるのか。  今までに見たことがないくらいに焦って、ぶんぶんと首を横に振った。それが面白くて、想悟は自身も射精しようと腰を振りながら誠太郎のペニスへの刺激を強める。 (せんせー止めてくれないっ!? だめっ、だめだめだめ! 出ちゃう! 漏れちゃう!)  誠太郎の身悶えがひときわ激しくなった。想悟を跳ね退けてまでトイレへ駆け込むというほどの抵抗はないが、代わりに想悟を抱き締める手に力がこもる。もう限界だった。 「せんせぇぇえっ……らめらのぉっ……! 出ひゃぅうううっ……! ひ、ぐっ……ぁ、あぁぁぁーっ!?」  大声を上げたかと思うと、誠太郎は理性の箍を外した。  甲高い嬌声を聞きながら想悟も勢いよく誠太郎の中から勃起を引き抜いて、腹の辺りに欲望をぶち撒ける。  ゼェハァと息を乱す誠太郎を見下ろす。我慢していた小水が漏れ出てベッドを汚す──はずだったのだが。 「お前……」  想定外のことに、想悟は目をまん丸く見開いていた。 「はー……はぁ……ふ、はぁっ……んっ……せんせー……? なに……?」 「誠太郎……お前、射精してるぞ……」 「えっ……僕……えっえっ?」  誠太郎も混乱の極みに達したらしい。誠太郎の腹には、想悟の出したものの他に、紛れもなく自身が放出した新鮮な白濁がかかっていた。  残った滴を絞り出してやるように想悟が軽く扱いてやると、精通したばかりの精子がじわっと漏れ出した。 「な?」 「ぁ……ぼ、僕……ちゃんと、出た……射精できた……せんせーにお尻犯されて……気持ちよくなれた……」 「初めてのアナルセックスで精通なんて、やるじゃないか。偉いぞ誠太郎」  思わず頭を撫でてしまったが、それは想悟の本心だった。心身共に未熟な教え子が、自らの手で開発されていくことを実感できるのは素直に嬉しい。  誠太郎はしばし呆然と自身の精液を見つめ、その大きな瞳から大粒の涙をボロボロと溢れさせた。 「なんで泣くんだよ」 「だってだって! 僕嬉しいの! ほんとにほんとに嬉しいの! せんせー……! せんせー大好きぃっ……!」 「わ、わかったよ……良かったな」 「せんせー……僕、せんせーの手で“男”になったんだよね……」  そう言う誠太郎は、小動物のように震えながら頬を染め、目にはいっぱいの涙を浮かべている。恍惚の表情とは、正にこんな顔なのだろう。 「僕の初めて、全部せんせーだね……」  絞り出すように言った誠太郎の声は、ゾッとするような妖しさを孕んでいた。なんて甘美な言い方ができるのだろう。  好きな人間と結ばれ、精通という一生に一度しかできない経験までできた幸せに浸る誠太郎の顔を見ていたら、想悟のペニスは萎えるどころか、再び硬さを増してくる。 「あれれ? せ、せんせー……? またおっきくなってる……?」 「もう一回するぞ。初めてであんなに感じたんだから、今度はさっきより気持ち良くなれる」 「ほんとっ!? わぁい! せんせーもっとして!」  こうなればもう止まらなかった。もう一度誠太郎の柔らかくなったアナルに勃起を沈め込むと、さっきよりも激しくストロークを穿ち込む。  誠太郎も、もう苦痛は感じていないようだ。それどころか、絶頂したばかりの身を責められて、あまりの快感にいやいやとかぶりを振り、想悟にしがみついては咽び泣いている。 「せんせー……! 出るっ、出るよぉ……せーえき、出るのぉ……っ!」 「そういうのは、イクって言うんだよ」 「いっ……イク……わかった……僕、イッちゃう……!」  深いところで動きを止めると、誠太郎の身が強張った。  ギューッと強く、きつく、想悟の全てが欲しいと言うかのような収縮に、想悟もたまらず誠太郎の中で果てた。一度出したばかりとは思えないほどの熱量の白濁を、全て誠太郎の直腸に浴びせかける。 「あひゃぁあああっ! せ、せんせーも……出てる……せーえき出てる出てるよぉおおぴゅーって僕のお尻の中であったかいのいっぱい出てるのぉぉおおおおお!」  その汚辱感は、何物にも染まらなかった誠太郎に絶大な幸福をもたらした。

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