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凪誠太郎編4-2 ※蓮見×誠太郎

 蓮見にとっては、職権乱用としか思えないが、ビジネスはしっかりとこなすタイプだと鷲尾から聞いている。  特に、彼は誠太郎のように小動物じみた愛らしい見た目の男が好きらしいのだ。好みの少年を会員よりも早く味わえるとして、期待に胸を膨らませている。 「お兄さん背が高いねー……お手てもこんなに大きいよすごいなぁ」 「今からお兄さんと良いことしようか、誠太郎くん」 「良いこと? したいしたい! んへへーなんだろなー?」  きゃわきゃわと小さな子供のような声を上げて笑う誠太郎。相変わらず人と打ち解けることに関しては抜群に優秀だ。  このクラブに連れて来られたこと、他の男が居合わせていることに何の疑問も持たない誠太郎に、想悟は命令を放った。 「お前には、今からこいつとセックスしてほしいんだ」 「ふぇ……?」  さすがに言葉の意味が理解できなかったか。困惑の様子で見上げてくる。 「お前が他の男とセックスしてるところが見たいんだ、誠太郎。お前、俺が好きなんだよな。だったら俺が喜ぶことをしてくれてもいいはずじゃないか?」  恋人ではないとはいえ、見ず知らずの男にまでその身を差し出せという誠太郎の人権を完全に無視した物言い。  さすがの誠太郎でも嫌なものは嫌だろう。そこでやはり命令を拒否するようであれば、誠太郎の恋心と奴隷としての覚悟はそれまでだったということだ。 「ん……っと……」  誠太郎がそれは嫌だと泣きついてくることも想像していると、誠太郎は一瞬視線を地に落としたのち、変わらない満面の笑顔を向けてきた。 「……うん! いいよ! せんせー僕がこのお兄さんとセックスするの見たいんだ! 僕せんせーが喜んでくれることなら何でもするもん!」  安堵したというか、半ば失望したというか。  誠太郎はそれほどまでに惚れた者の為ならば手段さえ選ばないというのか。想悟は彼の価値観を改めて奇妙に思った。 「それじゃ、服を脱ぐんだ。こいつに見せつけるようにな。できるな?」 「はーい!」  お行儀よく片手を挙げた誠太郎によって、ストリップが始まった。  ちらっと横にいる蓮見を盗み見ると、興奮しているらしく舌舐めずりをしている。想悟も腕組みをしながらなにか子供向けの歌を歌っている誠太郎を見つめていた。  全裸になった誠太郎は、万歳をする形で天井の手枷に拘束された。それだけでも既につま先立ちになっている。徐々に吊り上げていくと、誠太郎の小さな身体は完全に宙に浮いた。 「う……うぅん……宙ぶらりーん……たのしーけど……腕、痛いかもぉ……ふう、ふぅ……」  それはそうだ。むしろこの状況を楽しめている誠太郎が異常なのだ。他の人間だったらきっと吊るされただけで恐怖で泣いているはず。  蓮見はそんな誠太郎の後方に回ると、ひょいっと両脚を抱きかかえて子供に小便をさせるような格好にした。 「うお、軽い軽い。何キロだこれ」 「さ、さんじゅーはち……」 「マジかよ。ガリッガリじゃねえか……もっと太った方が良くねえか?」 「んー、でも、みんなに誠太郎はいつも元気だねって言われるし健康診断も異常ないしだいじょーぶだよ……?」  思わずそんな他愛もない会話をしてしまう二人。蓮見は百九十近いデカブツで、誠太郎は百五十しかないチビ助なのだから、こうして見るとやはりアンバランスだ。  蓮見に抱えられたおかげで再び余裕が出たのだろう誠太郎は、普段は味わうことのない目線が珍しいのか部屋中に視線をばら撒いた。 「ふおぉ……お兄さんに抱っこされてると、高いねー……! アトラクションみたいー!」  それには蓮見は思わず失笑した。  取り出されたペニスはギンギンに勃起して反り返っている。辛抱堪らずといった様子で尻の狭間に擦り付けると、誠太郎もくすぐったそうに身を震わせて股間に視線を落とした。 「あ……おちんちんだ……!」 「ハハハ……そうだな。今から誠太郎くんを良い気持ちにさせてやるものだから、確かに俺はアトラクションそのものかもな」 「お、落とさないでね……?」 「平気平気。図体に合う力とスタミナはあるからな。よし、それじゃいくぞ」  荒い息を吐きながら宣言した蓮見の先端が、誠太郎のアナルにめり込む。そのまま腰を突き出して、太い剛直がズブズブと誠太郎の狭い穴に埋め込まれていく。  こんなに小さい身体にあんな大きさのものが……なのに、壊れそうで壊れない。いつも抱いている誠太郎の身を客観的に見つめ、人間の肉体は不思議なものだと改めて想悟は思う。 「はぎぃっ、うぐぐぐぐ……きつ、い……苦しい……」 「うっ、くぅっ、なんか……ドキドキする……こんなに小さくて細い身体なのに、意外と頑丈だ……やっぱ男なんだな……」  蓮見も同じ意見らしい。  蓮見は一寸ずつ腰を進め、誠太郎の中に半ばほどまで埋没したところで動きをストップさせた。誠太郎の締め付けがそれだけ強いのだ。

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