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凪誠太郎編5-2 ※乱交
早速誠太郎を味わおうと、彼の前に腹がせり出た醜い中年男が立つ。
「こんにちは誠太郎くん、これからおじさん達がたくさん可愛がってあげるからね」
「そうなんだ! んへへーよろしくねー!」
例えそれが性奉仕であっても、こんなにも大勢の人間に構ってもらえると思うといくらか寂しさが満たされるのだろうか。誠太郎は嬉々としてその場に跪いた。
男が誠太郎の顔の前にズボンから取り出したペニスを突き出す。
深く皮を被った情けない包茎を目にし、誠太郎は「おおー」と珍しいものでも見たみたいに声を漏らした。
(ほーしするってことはせんせーにしたみたいにおちんちんシコシコしたりペロペロすればいいんだよね?)
いきなり性器を掴まれ、男が「うっ」と嬉しそうに呻く。素早く手コキを始めた誠太郎に竿を熱っぽく扱きあげられ、男の化身はみるみる内に勃起した。
だがそれでも彼のものは、誠太郎が心酔する想悟と比べると、まったく頼りない。誠太郎は目をぱちくりとさせ、不思議そうに小首を傾げる。
「……ねぇ、おじさんのおちんちんって大人なのになんでこんなに小さいの?」
そう言って掴んでいるペニスと自分のものを交互に見比べる誠太郎。
「せんせーやあのお兄さんは大きかったのになー皮も剥けてたのになー変なのっ。だって僕と同じくらいだよ僕はまだ成長するかもしれないけどおじさんはもう絶対大きくならないよねこういうの役立たずの短小包茎ちんぽって言うんでしょ?」
以前想悟に罵られた台詞をそのまま言い放った誠太郎に、想悟はますます頭を抱えたくなった。
確かに誠太郎が思ったことをストレートに口に出すタイプだとはわかっていたつもりだったが、これはさすがにまずい。やはり最初から口の聞き方を教え込んでからにすれば良かっただろうか。
見兼ねた想悟が誠太郎を止めに入ろうとしたその時、誠太郎に罵られた中年男は想悟の意に反して恍惚とした笑みを浮かべた。
「お……おぉ……誠太郎くん、そうだよ……。おじさんはねぇ、こんなチンポだから嫁にも逃げられてしまってねぇ……君はよくわかっている子だねぇ……」
意図せず男のM心とやらを刺激してしまったらしい。男はブルブルッと背筋を震わせ、その頼りないペニスから先走りをこぼし始めた。それだけで興奮しているのだ。
「ほほう……まだ本格的に調教していないにも関わらずこんな台詞を吐けるとは、なんて純粋な子だ。想悟くんと言ったか、君、まったく良い生徒を持ったものだね。これからが実に楽しみだよ」
「……あ、ありがとう……ございます」
別の会員にまでそう言われてしまい、想悟は複雑な気分になった。クラブにとって大切な客に、商品となる奴隷を褒めてもらったのだ、ここは誇らしく思っても良いものだろうか。
笑いを堪えて肩を震わせる鷲尾も視界に入り、苦い顔をする想悟。そんな彼の様子には気付くことなく、誠太郎は平然と行為を続ける。
「そうなんだぁ……。おじさんってかわいそうな人なんだね」
「そうさ、おじさんは可哀想なんだよ。お金を積んで、君のような可愛い子を性欲の捌け口にしないと気が済まなくなってしまったんだ」
「じゃあ僕が相手してあげないと僕がせんせーに会えない時みたいにおちんちんむずむずしちゃう?」
「ああ、してしまうとも。溜まっている状態で仕事をしなければいけないのはすごくつらいよ」
「へえぇー、ちゃんと我慢してるんだね、おじさん。えらいえらいっ」
「うほぉっ、たまらん。誠太郎くん、もっと言ってくれ」
年下の未熟な奴隷に同情される情けなさが、彼をさらなる悦楽へと駆り立てるのだろうか。男がペニスを扱かれるたびにおう、おうと咆哮しながら腰を震わせる。
誠太郎も大の大人が滑稽な喘ぎ声を上げている様を面白そうに笑いながら弄くり回していく。
「おおお……もう我慢できん。誠太郎くん、俺のチンポも頼むよ」
新たにやって来た男が誠太郎の頬にそそり立つ勃起を押し付けた。
「うんっ、任せてっ。僕がみんな気持ちよくしてあげるね! んーっ、はむぅっ」
男のペニスを扱く手はそのままに、もう一人の男のものをぱくりと咥え込む。そして顔を前後に動かしながら、器用に舌でカリの周辺を舐め転がした。
誠太郎の行動はとても初めて不特定多数へ奉仕しているとは思えないほど積極的だ。既にクラブに堕とされて自我を失った淫売のようでもある。だが、誠太郎はこれを正気でやっているのだから凄いところだ。
それもこれも全て、想悟の命令を遂行しようとしているが為。
想悟は改めて彼の意志の強さを感じた。性にオープンな誠太郎は元より淫らな気質を持っていたのかもしれないが、想悟への恋心がそれをより増幅させることになったのだろうか。
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