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凪誠太郎編5-4 ※乱交
それにしても、いくら誠太郎がその気でいるとはいえ、小さな身体は限界の一途を辿っている。会員の男達はそんなことは微塵も気にしない、例え気絶しようが犯し回るだろうが……。
蓮見と3Pだけでもかなりきつい様子だったのだ、それ以上の人数の相手を代わる代わるさせられて、さすがの誠太郎も表情に余裕がなくなってきた。
(うう……ちょっと疲れたかも……でも、まだまだ! おじさん達たくさんいるし、みんな射精させないとねっ! せんせーが傍にいてくれるのは、僕がせいどれいになり続けるしかないんだからっ!)
そうは言っても、気力だけでは続かないことだってある。今の誠太郎は想悟を第一に考えるがあまり自分の心身へのダメージがとてつもない状況だ。
しかし……いつもはマシンガンのごとき彼の心の声には疲弊するのに、近頃、今夜もそうだがあまり疲れない気がする。これも今まで封じ込めてきたはずの読心を使い出してからの慣れ……なのだろうか。
それも相手は正直、平凡とは言いがたい、誠太郎という不思議かつ人より多くの心の声を発してくる人間だ。とっくに自分のキャパシティを超えているだろうに。
誠太郎と深い仲になるうち、読心能力については以前とは比べものにならないほど使用頻度が高くなった。そのせいか。
考え込んでいるうち、また誠太郎が甲高い喘ぎ声を上げた。
「おちんちんいいっ! 気持ちいいよぉっもっと僕のオマンコズボズボかき混ぜてぇっ!」
「はっはっは、では儂らとそこの想悟くん、どちらのチンポが気持ちいいと言うのかね?」
「ふぇ……それは……」
なんとも意地悪な質問だ。誠太郎からすれば、当然想悟と答えるに決まっている。
けれど、それでは会員を愉しませることはできない。かと言って誠太郎に嘘がつけるとも思えない。
誠太郎は少し悩んで、
「せんせーのおちんちんが一番好き……だけど、今日のおじさん達もすごく気持ち良くて……そんなの選べないよぉ……おじさん達みんな形も大きさも硬さも違うし、ううう、豪華すぎて迷っちゃう」
そう言って誠太郎は困り顔をしながら腰をくねらせる。なるほど……ここで会員達にすらも個性を引き合いに出したか。
もちろん考えに考えて言っている訳ではないだろうから、輪姦に官能を覚えていることは間違いない。
(まあ、お腹の奥まで来て壊されちゃいそうなくらいすっごいのはせんせーなんだけどねっ! 僕の初めてぜーんぶせんせーだし!)
本音は別にいいと言うに。
ここまでくると独占欲の一つも湧いてくるかと思いきや、彼に対しての気持ちは何かが違う。
彼を好き放題する会員らをぶちのめしたいとも思わない。誠太郎を救いたいとも思わない。
自分でもどうしてこんなに冷酷な思考に陥るのかがわからない……それが怖い。
蓮見に抱かせたことで何か吹っ切れてしまったのか? いやそうではない。
どちらかと言えば、誠太郎の態度があまりにも変わらなかったことに驚愕を隠せず、そして自分もこいつになんて情けをかける必要などないと考えてしまったのだ。
「そうかそうか、誠太郎くんはいろんなチンポが好きな変態さんと言う訳かい」
「えーっと、たぶんそうだね! せんせー以外にも、人によってこんなにおちんちんの種類があるんだーって、すごくびっくりしたよ!」
「おお、ならばとりあえずはここに集まったおじさん達のチンポも吟味してくれたまえよ」
誠太郎が性に奔放のあまり、会員達もずいぶん乗り気でいる。
嫌がる人間を無理やり犯すのも醍醐味らしいが、こうして彼らの常識での“可愛がる”行為も、奴隷調教では欠かせないらしかった。
口淫での奉仕。両手で脈打っているペニスから搾乳のように精子を搾り取る。そして好き勝手に腰を振っている者からも、自分はさておき絶頂を与えねばならない。
それを全て同時にやらなければないという地獄。誠太郎は悩ましい声を上げながらもやり切った。
皆が初めから誠太郎に発情していたせいもあるが、いくらなんでもたった一度目の輪姦でここまで彼が乱れるとは……。
さすがの誠太郎も、ここまでの大人数ではほんのちょっぴりくらいは否定的な感情を表すかと思っていたのに。予想が外れた想悟は下唇を噛んだ。
「いくらオーナーの遺児とはいえ、素人の君が調教するというから、少し不安はあったのだがね。いやはや素直で可愛い子じゃあないか」
「そうですなぁ。あの子の健気さはそのままに、何をされても泣いて悦ぶ奴隷になってくれると嬉しいよ」
誠太郎を味わい終わった会員達が興奮気味に話しかけてくる。
想悟はこの輪姦の儀をただただ傍観していた。事務的に礼を述べながらも彼の脳内をいっぱいにしていたのは、乱交に耽る誠太郎のあの態度。
誠太郎の何がこんなにも頭を掻き乱すのだろう。「想悟が好き」と公言しながら、いくら彼の命令だといえ他の人間と嬉々として交わることへの嫉妬か。
いや、そんな軽々しいものじゃない。でも今は……頭がモヤモヤしてよくわからない。少々過激なものを見すぎたせいもある。
「誠太郎……シャワー浴びるか? な?」
「う、うん……ふはぁ……」
当の誠太郎もそれなりの数を相手にした結果、呂律は上手く回っていないし、目の焦点も曖昧だ。
何より体液まみれの身体と、散々精液を注がれた尻穴から垂れ落ちる新たな白濁が、想悟の心も濁していった。
しばらく一人になりたくて、誠太郎の後処理は鷲尾達に任せることにした。これも命令だと告げると、誠太郎は素直に従った。
けれど一言だけ。
「せんせー……僕……がんばった、よね……?」
「…………ああ。よく頑張った」
「んへ」
その言葉が聞きたいが為にここまでやったのか。無理やりに作った笑顔が、想悟には痛々しかった。
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