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凪誠太郎編6-2 ※絞首、失禁
「……誠太郎」
「んにゃ? なにー?」
「そろそろ……するか。その、セックス」
「……んふー。しよっか?」
誠太郎は何も咎めることなく笑顔で頷いた。
想悟と誠太郎のセックスはいつも唐突に始まることの方が多かった。ムードも何もないが、たいていは調教に焦りを感じた想悟からか、快楽の虜となった誠太郎から、互いに要求するような形だった。
それもおかしなものだ。お互い性行為ができて満足、というだけではセックスフレンドと何ら変わらない。
今想悟がしなければならないのは、あの不特定多数へ提供する為の奴隷としての指導。それにはどうすればいいのか。誠太郎がこんな性格だから、想悟はまだ今後のことをわからずにいた。
クラブの会員は「あの健気さはそのままに」だとかアドバイスにもなっていないことを言いのけるくらいだし、初めからあまり当てにはしていない。
現状の想悟は、誠太郎とのセックスにのめり込んでしまっている。自分も性には疎いと言える人間なのだから、そうなっても仕方ないとも思う。
制服をはだけさせ、誠太郎の両手を机に置かせて、動物の交尾のような体勢で繋がる。
なのに誠太郎のことは既に頭から飛んでいた。誠太郎のことを考えているのに、誠太郎を見ていないという、矛盾。その中で想悟は、懸命に腰を振り続けていた。
「はぁ、ふひゃぁぁ……せんせー、きもち、いいっ?」
聞かれてようやく、想悟は誠太郎に視線を向けた。自分が上の空だったことに気付く。
「ああ……気持ちいいっ……誠太郎のマンコがギュウギュウ締まって、すごく、感じる……うぅっ」
(……でも今日のせんせーあんまり僕のこと見てないなぁ変なの)
また、ドキリと心臓が高鳴る。
どうしてばれるんだ。そんなにわかりやすい態度をしていただろうか。逆を言えば誠太郎はそれほどこちらの様子をいつも注意深く見ているのだろうか。
世間ずれしていると思いきやどこか核心を突いてくる生徒に、想悟は眉をひそめる。
こんなことでは駄目だと想悟は首を横に振った。まるで小悪魔のように他人を振り回す誠太郎の前ではいつも余裕がなくなってしまう。
けれど、一度熱の上がった身体からすぐに火照りを冷まそうとするのは難しかった。
雑念ばかり頭に浮かぶ想悟の目の前には、誠太郎の細い首があった。
小さいながらも五キロ近くはあるだろう頭を支えている、丈夫な部位。しなやかなライン。激しい性行為に汗がとめどなく噴き出すせいで、誠太郎が放つ独特の綿あめのような甘い匂いが増していて……。
何故だろう……見慣れた彼の身体がとても魅力的に思えて、想悟の手は吸い込まれるように絡み付いてた。
「ひゃふっ……!? せんせー、なに……?」
「誠太郎……首、絞めたらさ……下も締まるって言うよな……本当なのかな……」
「えっ……?」
絡ませた両手に徐々に力を加え始める。奴隷に酷な行為を強いてきたクラブの会員達も、彼を見てこんな風な気持ちになったのだろうか……。
「せんせ、待っ、て……ほんとに、く、苦し……う、うぐぅぅぅっ」
(あぐっ……せんせー、そこ、頸動脈だよ……危ないよ……!)
頸動脈……聞いたことはある。首の左右に通っている太い動脈で、ここを圧迫し続ければ最悪人間は死に至る。首を絞めないで、などとアバウトなことを言わないのは誠太郎らしい。
しかし、苦しそうな誠太郎を見ていると、どうしてかもっとつらい目に遭わせたくなる。
彼が嫌だ、やめて、助けて、そんな風に懇願するのはいったいどうすればいいのだろう。誠太郎が何でもないような顔をしているのは正直もう見飽きた。
(ひ、ぐ、ぁあっ……も、ダメ……僕、本当に……し、んじゃう……死んじゃうんだ……死……っ…………)
心の声すら、だんだんと声音と共に小さく掠れていく。本当に死にそうだと、彼の心とヒュウヒュウと酸素がうまく取り込めない息遣いが告げる。
でもまだだ……もっと……あと少しで、俺もイケそうなんだ……。
誠太郎の小さな尻穴が首を絞めるたびに収縮して、痛いくらいにペニスを扱き上げてくれる。腰の動きが止まらない。
あまりの快感に想悟はますます絞首する力がこもり、そうすればまた引きちぎらんばかりにきつくなっていく誠太郎の性器と化した後ろの穴……さっきからずっとその繰り返しだ。
それでもピストン運動がやめられない。身体が言うことを聞かなくなっている。ここまできたらもう、誠太郎の直腸内に全てを注ぎ尽くす他に道はない。
あと数秒でいい。耐えてくれ。そう祈りながら、想悟は一心不乱に誠太郎の桃尻に脈打つ肉棒を穿ち続ける。
「ぁ……があっ……か、は……」
「っく……! イク……イクからな、誠太郎っ……! ぁ、ああっ……!」
(ぅひいいいぃぃああああッあああああ!! 熱いのきてるっ! せんせーのドロドロザーメンいっぱいきて僕もイッてるよぉ! 死にそうなのにイッちゃってるイッちゃってるイッちゃってるううううううう!!)
想悟が中出しした衝撃で、誠太郎の小さな勃起も悲鳴を上げるかのように弾けた。
ただその現象は射精ではなく、失禁だった。絶頂の拍子に身体の強張りが緩んでしまったのだろう。黄金色の液体が尿道から断続的に溢れ、長く出続けた。
想悟も精嚢のタンクが空になったのではないかというほど大量の精子を誠太郎の直腸内に注ぎ込み終わると、両腕の力が抜け、ようやく首から手が離れた。
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