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財前和真編2-2 ※無理やり、初めて

「和真……目、閉じるな。俺を見るんだ」 「いっ……やだ……嫌だ、嫌だぁっ……!」  それならそれで構わないと、想悟は逸る気持ちを抑えきれずにズボンの前をくつろげた。  露出したペニスはギンギンに猛っていて、ズボンの中では苦しくて仕方がなかった。あまりの興奮に先走りが大量に漏れ出して、糸を引いてはヌラリと妖しく照り光る。  天を仰ぐそれを片手で掴み、現実逃避に走る和真とこれから繋がる場所にベチョッと押し当てた。 「ほら、本当に入れちまうぞ。いいのか?」 「うわあぁっ!?」  少しでも馴染ませるように先端の部分で擦っていると、和真はたまらずぎゅっと瞑っていた目を剥いた。  初めて男の逸物を押し付けられる不快感は相当なものだろう、全身に鳥肌が立っている。  見たくなかったはずの想悟のペニスをしっかりと視界に捉え、ふるふると首を横に振る。 「……ご、ごめ、なさ……俺、もう、万引きなんてしないっ! あんたの気に障るようなことも絶対言わないししねぇよ! だから、それだけは勘弁してくれ……!」 「……和真。俺、きっとお前のこと、初めて会った時からこうしてやりたいと思ってたんだ。我が儘なお前が、俺の暴力に屈して泣き言垂れるのが見たいって。でも、気が変わったよ」 「へっ……?」 (や……やめて、くれる……?) 「これはリアルだ。だったら、想像してきた以上に泣かせなきゃヤり甲斐がない。お前の身体が男なしじゃいられない立派な奴隷になるまで犯し尽くしてやる」 「ひぃっ……!」  ──やってやる。そうさ、犯ってやるんだ。骨の髄まで犯しまくってやれ。もう後戻りなんてできない。  そう考えた刹那、自らの獣欲が理性を粉微塵に吹き飛ばした。 「ぁぐっ! うぐぐぐッ……!?」  身を固くする和真をがっちりと組み敷いて、想悟は猛ったものを和真のアナルに力任せに押し込んでいった。  初めて男を受け入れる狭い器官は、大袈裟ではなくメリメリと音がしそうだ。 「いッ、いてぇっ! それ以上入れんなってば……! あぁっ、止まれよぉ……痛いんだよおぉっ……! ぅぐあぁっ!」  和真が何かめちゃくちゃに喚いているが、挿入に集中している想悟には聞こえない。  脂汗を滲ませながら一寸ずつ腰を進め、彼の奥深くまで穿ち抜いてやろうとした。 「…………はっ」  もうこれ以上は入らないというところまで来たことがわかったのは、下腹が和真の身体とぴったりキスをするように重なり合わさったからだった。思わず熱い吐息が漏れる。  遂に犯してやったのだ。想悟が結合部に視線を落とす。  想悟のペニスは、可愛い教え子の誰も受け入れたことのない秘所にずっぽりと侵入していた。  中の肛肉は温かくて、根元はギュウギュウときつく締め上げてきてたまらない。  そう……司には悪いが、想悟が初めての時は何が何だかわからなかった。こんな風に自らセックスを愉しむことはできなかったのだ。  肉と肉が混ざり合わさって、溶けてしまいそうな得も言われぬ快感が想悟の背筋を駆け上がる。拭っても拭っても汗が止まらない。  身体の奥底から自然と高笑いが込み上げた。 「あはっ、あはははははははッ! す、すげえよっ! マジでチンポ入ってるっ! わかるか!? お前のケツ穴がぱっくり拡がって、俺のチンポ呑み込んでるっ! なあ、なんとか言えよ和真ァアアアアアッ!!」 「ひいいぃ──ッ……ぐっ、ぇえぇぇっ……! ひ、ひでぇっ……! は、早く抜いてくれってばぁああっ……!」 (お……犯されてる……俺、男にっ、しかも信用してた担任教師にっ……!)  高揚を隠せない想悟に、和真は思った通りの反応をしてくれる。  霧島想悟という存在に恐れおののき、慈悲を乞う。  恐怖に染まり、涙が溢れる和真の瞳を見つめると、左右非対称に口端を吊り上げる狂人のように醜い顔をした自分が映っていた。  これまでに経験したことのない最高の気分だった。 「あぐぅっくううっ!」  もっと気持ち良くなりたくて、想悟は自身の目先の快楽の為だけに腰を揺すり始めた。  和真の調子を気にも留めない、野性的な行為。  締まりの良い肉穴の中で、まるで腸粘膜が絡みついてくるかのような蠕動がたまらない。  あんなに背伸びをして、大人を舐めてかかり、生意気な口を叩いていた和真が今はこの有様。  いざ犯してしまえば彼もまた一人の成長途上の少年なのだ。  だとすれば、非行などに手を染めず、素直に学校の規律を守って聞き分けの良い生徒をしていた方が楽なはずだ。  いざ社会に出る際にだって親のコネもあるのだし、全てを諦めて世間が思う俳優夫婦の息子として堂々と生きる方が、何の苦労もなかったはずだ。  それを良しとせずに反抗する彼はよっぽど茨の道を進むことが好きらしい。  しかし、そんな和真だからこそ想悟も気になったのかもしれない。  いじらしい生徒の処女穴は、ペニスを引き抜かれるたびに淡い色の粘膜を露わにし、押し込まれるたびに、苦しそうにその器官には太すぎる規格の肉棒を巻き込んでいく。  無理やりに拡張される激痛に和真は顔を目一杯に歪めて身悶えた。 「やめっ……いッ、てえぇ……っ! ほんとに……痛いんだって! ううっ、頼むからっ、動くなよぉっ……!」 「痛い? そうか、痛いのか……。お前、すごくつらいんだな。こんなに締め付けてくる……くらいだもんな。ははは……俺は気持ち良くてたまらないのになぁ……! ハハハハハ!」  どれだけ笑っても笑い足りないくらいだ。  今まで、どこか物足りないと感じていた渇きが一気に潤っていくような気がする。  こんな残虐な行為をしているというのに、想悟の心はまるで砂漠の中でオアシスを見つけたかのような希望に満ち溢れている。  つまらなくありふれた日常を幸せに思うこともそれはそれで幸福だ。  けれど自分はそうした人間とは違う生き物だったのだと、今この一瞬にして、改めて思い知った。

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