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財前和真編5-2 ※羞恥、公開凌辱、ハメ撮り
今宵の和真の役目はずばり、クラブ会員を満足させてやること。
要するに……希望者の中から抽選で選ばれた運の良い者が、次々に和真を犯す。
ちなみに、行為中は写真集やプロモーションビデオさながらの撮影が行われるとのことだった。
あの舞台の巨大スクリーンに投映させれば遠くの席からでも何が起こっているかよく見えるから、機材の類いも揃っていることは確認していたが、改めて説明されるとどこにどれだけの数のカメラがあるのかだとか、鷲尾自らがカメラマンとして近くでシャッターを切るというのを聞いて、とてもやりにくいと思った。
人前でセックスをするのに抵抗感があるのは想悟とて同じだった。
自分はAV男優でもなんでもない。……それにも慣れなければいけないのだろうが。
気まずさを払拭するように、和真の前では平静を装った。それにもう一つ条件を設定されている。
「和真、今日はここにいるお客様の前でする。そして、お前がイカなければ、即解放してやる」
和真は言われたことの内容に対しての軽い物言いにあんぐりと口を開けつつ、後半の条件に関してはふてぶてしくハン! と鼻を鳴らした。
「……信っじらんねー……。こんな大勢の前で、その、ヤるってだけで馬鹿らしいのに、その上イク訳がないだろ。常識的に考えて……ああ、こんなことする犯罪者共にはそんな思考なかったか」
「さあどうだか。どうもお前は露出趣味の素質があるようだから、このくらいギャラリーがいた方が興奮すると思ったんだけどな」
露出趣味、と言った途端に思いのほか広場をざわつかせてしまった。
いや、和真のそれについてはまだあくまで仮のもので、自信がある訳ではないが……いずれにせよ、今回の凌辱ショーで真偽のほどはわかるはずだ。
普通は恐怖で怯えて感じるどころの騒ぎじゃないだろう、だからここでセックスをしたら和真がどうなるか、想悟も全く予想はできない。
「とにかくセックスしてイカなければ良いんだ。お前こそ、良識ある人間ならこんな条件屁でもないだろ?」
「それは……そう、だけど……解放してくれるって、保証はあんのかよ」
「もちろん約束する。謝罪が必要なら、自首して一生かけてでもする。金なら工面するし、二度とお前の前には現れない」
想悟一人ならともかく、今回は会員達がいる。できないことを条件に加える訳がない。
けれど断言してしまうことで「そこまで言うなら……」という期待やある種の罪悪感のようなものを抱かせる。
和真は一応了承はしたものの、服を脱がされる際には羞恥に打ち震えながら耐えていた。
(こッ……こんなに……大勢の人間が俺の裸を見てる……おまけに、これからセックスを見世物に……くうぅ)
客席に目をやると、やはり自身が置かれている状況の異常さが際立つようだ。
さらにスタッフらに断頭台のような拘束具に頭と両手を拘束されて、逃げ場をなくされた。
「うっ……なんだよこれっ、こんなことしなくたってっ」
「まあ、逃げないとも限らないし。こっちも保険ってやつだよ」
罪人のような姿の和真を見ていると、なんだかそれだけで股間がテントを張ってしまった。
背後に立ち、早速後ろをほぐしていく。和真が緊張しているせいかいつもより難航したが、それがまた想悟には焦ったく、早く挿入したくてたまらなかった。
「……ッ、よし、いくぞ」
「え……ほ、ホントにッ……!? ぁ、ぐあぁっ……!」
やっぱり抵抗の言葉とは裏腹に、和真の直腸内は熱くてキツくて、中は少々拡がったかもしれないが、入り口は未だに形を覚えていない……そんなところが毎回処女喪失を彷彿とさせて恍惚としたため息が漏れてしまう。
「ほおぉっ、あの若造のカリ高チンポが使い慣れていないケツマンコに入っていきましたぞ」
「わはは、どちらも青いねぇ、しかしそこがまた新鮮でいい」
と、会員達が好き勝手にほざいている。想悟は正直やりにくかった。
この観客共はこう下品な言葉しか言えないのだろうか。いや、普段が取り繕っているだけなのか。
実況されて少しだけ萎えそうになるのを、目の前に集中することで堪える。
「見ろよ和真、皆がお前のこと見てる。俺にチンポ突っ込まれて感じてる恥ずかしいところを、余すことなく記憶に焼き付けようとしてる」
「や、やめ……そんなの、わかって……いちいち言うなっ! だいたいっ、感じてなんてないっ! こんな馬鹿げた舞台で、そんな反応……する訳がねぇだろっ!」
(そう……こんなところで感じたりなんかしたら、俺、こいつらと同じ変態だ……露出趣味なんてある訳ないっ……全部想悟の妄言だ!)
妄言かどうかは、そのうち嫌でもわかる。
とりあえず一発抜いておこうと、腰をがっしりと掴んでさながらオナホのごとくいきなり激しくピストン運動を開始した。
我慢なんてできやしなかった。それに、後がつかえているのであまり時間はない。
ビュルビュルと熱い精子が注がれるのを和真も感じながら、しかしこれで終わりなのだと唇を噛み締めて情けない声を我慢した。
だがそれもいつまで持つか。ズルリとペニスを抜くと、「では次の方々、どうぞ」と和真にとっては絶望的な鷲尾の声が聞こえる。
「はぁっ……はぁっ……え……? もう、終わりじゃ……」
「残念ながら、俺はただの前座だよ」
そう、想悟との交わりを見せ付けるだけならば、わざわざクラブへ連れて来た甲斐がないというものだ。
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