129 / 186

財前和真編5-4 ※羞恥、公開凌辱、ハメ撮り

と、そんな時、想悟も見知った人物が舞台袖から出て来た。  それには想悟もわずかに驚きはしたが……なんとなく想像はしていたので顔に出すほどではなかった。 「嘘だ……」  ぐったりとしていた和真が強張る。世良だ。  彼もクラブにいる、それどころか自身の公開凌辱に参加している事実に、和真の顔色はさらに悪くなった。 (な……なんで! なんで学園長がここに! こんな奴らの仲間に! 全然意味わかんねぇっ!) 「和真……あんまり大人を舐めない方がいい。学園長は俺達側の人間だ。つまりは俺が学園内でお前を犯してたのも知ってる」 「そんな……いつから……」 「さあ」  嘘は言っていない。  監視に関しても、いったいいつからだったのかはわからない。想悟が就職してからか、それとももっと以前からか。 「学園長まで俺に平気で嘘付いてたのかよ……クソ……やっぱり教師なんて……なにが聖職者だよ! 最悪の人種だ! 大っ嫌いだ! ここにいる全員ぜってー許さねぇから!!」 (想悟の豹変が信じられなかった……だからあの学園で他にも誰かを信じたかった……優しい学園長ならって思ったのに……なんで……どうして俺の人生はいっつもこうなるんだよ……)  和真の心が悲哀に満ちる。やはりそれは他人からの裏切り……のせいだろうか。  幼い頃より両親の偽りの夫婦生活に始まり、信頼していた担任の想悟、友人だと思っていた者達。そして学園長の世良。  今の和真の周辺では彼を傷付ける裏切り行為が次々に起きている。 「元気な生徒は大好きだよ、財前くん。さあ、その最悪な人種と交わろうじゃあないか」  世良がはち切れんばかりに膨張したペニスを和真のアナルにあてがっている。  この期に及んで教師面をした語調とは、まったく世良の徹底ぶりというか、素の邪悪さには反吐が出そうだ。  他人に言えたものではないが、こいつにだけは聖職者を名乗って欲しくない。 「──ひッ!! ざけんじゃねーぞ学園長! 想悟とグルになってあんたまで俺に欲情してたなんて! ジジイのくせに恥ずかしげもなくおっ勃ててんじゃねーよクソがっ! こんなことして学園に居られると思って……あ、ああっ!?」 (ま、待て待て待ってくれえええっ!? 顔見知りの汚ねぇジジイチンコまで簡単に奥まで入ってくる……っ!?)  既に散々犯された肉穴はあっさりと凌辱者の侵入を許してしまった。 「おお、なんとも動きやすい。これなら初めから激しくしても良さそうだ」  そう言って世良はリズミカルな抽送を始めた。  やはりかなり手慣れているようだ、見ているだけでもわかる妖しい動きで和真を責めていく。 「気持ち良さそうだねぇ、その必死に耐えている顔を見ているだけで……うほぉっ、たまらんっ。君を学園内で見かけるたびに早く犯したいと何度思ったことか」 「う、うるせ、ぇ! きもちいい訳、ねーだろっ……変態ジジイがッ……! うぐぅううっくううう!」 「はーい和真くん、レンズを見て。今のあなた、とても良い姿ですよ」 「な……え……? あ、あぁっ……! 撮るな! やめろ、あっち行け!!」  抵抗も虚しく、世良が顔を背けようとする和真の顎を掴み、カメラの方を向かせる。  なんとも残酷な老紳士だ。パシャパシャと連続でシャッターが切られていく。 「ナイスショット! というやつかね鷲尾くん」 「ええ、それはもう。後日会員の皆様方にも写真集としてじっくりと見ていただきましょうか。ちなみにこれとは別にカメラも回っておりますので、そちらも編集して上映会を行いましょう」 「そんなの……勝手に……! 人を何だと思ってやがんだよっ!」  しかしながら、写真を撮られるたびに和真のペニスは面白いくらいムクムクと膨らんでいく。 (と、撮られ……撮られてる……犯されてるとこ……撮られて……あ、あぁあぁぁっ……!!)  犯されている、という事実よりも、“撮られている”衝撃の方の強さが伺える。  これはもう……確信していい。和真は己が罵詈雑言を吐いた奴らと同じ、いやそれ以下の変態だ。ならあとは、今回の条件をクリアするだけ。  世良がアイコンタクトをとってきた。最後の仕上げは想悟に。そんな風にでも言いたいがごとく。

ともだちにシェアしよう!