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財前和真編5-5 ※羞恥、公開凌辱、ハメ撮り

 入れ代わりに、想悟はまた見ていただけで猛ってしまったものをズブリと挿入した。 「くっひぃいぃっいいいいっ!! でっかいチンコ……入ったぁ……!?」  蹂躙され続ける和真は一瞬想悟だと把握できなかったようだ。  確かに最初に挿入した時よりはスムーズに入ってしまったし、和真のアナルは先の会員達の精液まみれだ。  汚せ、もっと汚せと悪魔が囁く。  腰を動かしているとエラの部分で精液が掻き出されてゴポゴポと異様な水音がする。  複数プレイどころかそれ以上の人数での輪姦なんてどんなものかとは思ったが、こうして味わうのも悪くはなかった。  何事も一線を越えれば怖いものなんてない気がして、我ながらこの危険思想はクラブに入り浸り始めたせいなのか生まれ持ったものなのかわからなくなった。 「んぎっ……ヒ、ィイイ……やめ、そこ、ダメだっ! くぅ、や、ば……」  和真の息遣いがある一点を目指して向かっていく。もうすぐ。あと一歩だ。 「とてもじゃないけどこんな馬鹿らしい状態でイク訳はないんだろ? なら皆が満足するまでせいぜい我慢しろよな」 「っ……!!」  初めに和真が言ったことを例にして脅してみる。 「…………っくぅ……」 「あ?」 「イッ、もうイクって……言ってんだろおぉぉおおおおお!? そのくらいっ、わかれよ! ガンガン突くなって、んあぁッ、イクイクイクッ、イグがらぁああ……ッ!!」  遂に和真の口から陥落宣言が出た。しかも半泣きで、口調だけはキレ気味で。  それがなんだか嬉しくて、猛然と突き動かす腰使いが止まらない。  肛肉をギュッと絞ってくる中、和真もイッてる、と言いたいのだろうが、もうほとんど声にならずに身体をくねらせるだけだ。 (マジイキしてるから勘弁してくれよおぉおおおお!! 何でもいいから早く射精してっ、終わらせてくれっ、もう、苦しすぎるッ……!)  そうか。そんなにか。ならとことん射精してやる。  散々に会員達の精液が注がれた肉穴に、最後の一滴まで精子の濁流を撃ち込んでやった。 「く、はぁ……ぁ、が……」 「ふぅ……完全にイッたみたいだから、俺達の関係はこれまで通り続行だな」 (う、うぅ……これからも、あんな生活が……これこそ誰か嘘だって言ってくれ……想悟……想、悟……)  屈辱の台詞を叫んだことは和真自身が何よりもわかっている。  官能で潤んだ目を細め、荒い息をしながらも、何も変わらないどころか悪化するであろう惨状に和真は諦めたようにうなだれた。  和真の初の晴れ舞台は、どうにか成功に終わった。  だが、新たに浮上した気になることもある。  一に、やはり確信を持ったのは、和真が露出癖の気がある……ということ。  いくら何度か犯していて肛悦を覚えたとて、こんな風に大人数の客を前にして何人もの男に犯されて、絶頂を極めた。  そんなことは常人ではありえない。和真は否定しているが、今に無理やりにでもわからせる必要があるのかもしれない。  二に、和真の心は生意気な台詞を吐き散らす彼とは正反対の、他人を信じたい、救いを求めたいと願う切なる声を発している。  それだけ聞いていればむしろ実に健気な生徒ではないか。環境が彼をひねくれさせたか。日々苦しい嘘を付かざるを得ない状況をつくっているのか。  それでは和真があまりにも酷だ。……別に同情している訳じゃない、調教の為には、嘘付きでいてもらっては困るからだ。  三に……自分自身の読心能力について。  他人の心の声なんてうんざりだ、読みたくない、そう思っていた当初に比べて……近頃は精度が上がっている。  今日だってそうだった。直接肌に触れていない時でも、拘束具や床を通して間接的にではあるが読めたのだ。  何事も経験値が必要かとは思うが、この力もそうなのだろうか。とすれば、今以上に対象の深層心理を掘り下げたり、自由自在にコントロールも可能であるのかもしれない。  現に同じ力を持つと言われる神嶽は、何も困ったことなんてなかったどころか、力を最大限に発揮して数多の人間を陥れたという。  それなら、自分にだってできないことはないはずだ。  科学で説明のつかない事象である以上は根拠などどこにもないが、神嶽という前例がある。  そして何よりも、予感がする。この予感は吉と出るか凶と出るか、それはまだわからない。  でも、周囲の心の声が強制的に聞こえてきてつらかった幼少期よりは本当にマシだ。  これでも少しは大人になった──いや、父を延命させたい使命感が、和真の心を読みたいという強い気持ちが、そうさせているのか。  これからも和真と関わっていく中で、それはそう遠くない内にわかる日が来るだろう。  だから今後は、もっと和真と深く接していく。  人間の嫌な側面ばかりを否定するだけなら簡単なんだ。全てを受け入れなくていいが、“受け止める”覚悟をしなければ。  自分が和真の歳頃にはできなかったこと。それを想悟は成し遂げようとしていた。

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