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財前和真編8-3 ※輪姦、玩具
「ひっ……ぃ……」
「ほらどうする? お金は欲しくないか?」
「……っ、そ、そんなことは……あ……お、お金……欲しい……ですっ」
「奴隷は奴隷らしく、もっと相応しい頼み方があるだろ」
少し怒っているように言ってみせた。
和真は一瞬の逡巡の後、やはり人数が人数であることもあって、会員達に従うことにした。
「う、うぅっ……お、俺は……皆様をこの身体でご奉仕して稼ぐことしか能のない卑しい肉奴隷ですっ……ですからどうか……お恵みを……ご慈悲を……お、お願い、いたしますっ……!」
かの和真の口から発せられる物乞いのような言い分に、その場は失笑に包まれる。
(二人相手をするのだってつらいのに、たった百五十円なんて……。上手くいけば一人百円だとして……それでも、五万に到達するにはえっと……五百回分射精させなくちゃいけない……? ありえない……そんなの無理だ……! こ、こんなことなら金額を吊り上げるようなことなんて言わなければ良かった……!)
そうだ、ありえない。
クラブでしか通用しない常識外れにもほどがあるノルマを一夜で完遂するなど、絶対に無理だとわかっている。
皆、わかっていて、嬲るのだ。
和真は早く終わってほしいから頑張るけど、本当は早々に諦めて、素直に身を任せた方が心は楽だと思う。
ただ、その頑張りようも、会員達には悦びとなるか。
「う、うぐぐぐぅ……ッ!?」
(うわっ……なんでそんな風にチンコ根元からきつく握って……っ! ああっ!? これじゃ射精できねぇっ……!?)
「君はずいぶん感度が良いみたいだけど、僕は相手に先にイカれるのってなんだか気に食わないんだよ。ほらほらぁ、僕がイクまで我慢できたら、一気に千円もあげちゃうぞ!」
桁を増やされ、和真も息を呑む。
肛内の弱いところを掻きむしられても、うっかり声が出てしまっては必死に我慢することを繰り返す。
「ッ──! ひッ、ぎ、うぎぎぎぎぃ……!!」
やがて、真っ赤な顔をして歯を強く食いしばる和真。尿道から白濁は出ていない。
つまり射精こそしていないが……足をピンと伸ばし、拘束の中でののたうち回り方も尋常ではなかった。
男には必ずしも射精を伴わない絶頂もあると聞く。きっとそれそうだろう。むしろ、一度出してしまえば終わりの射精よりも、快楽の波が相当に激しいらしい。
その証拠に、呼吸の乱れがいつもより深く激しい。
男もそれは理解しているようで、どうすべきか少し迷ったあげく、
「ま、射精はしていないからいいか。特別に五百円にしてあげよう。それでもワンコインだけどねぇ! こんなに安い買い物はない!」
初めに言っていた札ではなく、金色の硬貨を投げ入れた。
和真の頑張りからすれば今まで一番の大金だが、それでも足りなさすぎる。
想悟は、和真には圧倒的な快楽と恐怖でもってまずその身体を変えてやろうとした。
生半可な気持ちでは、彼が自ら奴隷志願などするはずもない。
会員達がその顔を、身分を、全て仮面で覆い隠しているように、和真は心を必死になって隠している。それを剥ぎ取るのはとてもじゃないが難しいことだ。
強引に迫ってもいいが、それでは自我を失ってしまうのではないか? 精神崩壊した人間なんてクラブの最下層にいるような輩しか知らないが、もし和真がそうなってしまったら……。考えるだけで複雑でたまらない。
そもそも和真のペルソナが実在するかどうかも、まだ半信半疑なのだから。ちまちまと突いてやるべきだろう。
それには、自分だけではやっぱり人手不足だ。
かと言って、クラブスタッフを用意するくらいなら、いっそのこと今夜みたいに公開凌辱にした方がいい。
少しでも貢献した、という既成事実ができれば、クラブはうかつに霧島家に手を出せないはずだ。
「ようしっ、やっと俺の番だ! 今日の為に和真くんに素敵なプレゼントを用意してきたんだ、もちろん受け取ってくれるよねぇ」
嬉しそうにニヤけた男が、小さな箱からプラスチックの塊を取り出す。
ピンク色の卵型モーターが、コードで繋がっている。
なんてことのないローターで、人並みの性知識のある和真はこれが性的な玩具だということくらいはわかる。
もちろん、自らに使われるとは思いもしなかっただろうが。
「そ、そんなのいらねッ──あっぐぅ!?」
だが、既に弄られてとろけた肉穴は、異物もすんなりと呑み込んでしまった。
男はさらに、ローターが入ったアナルに自身をも埋め込んでいった。
「ひっ……ヒイィッ……! んぎぃっ……!?」
(俺ん中でブルブル動きまくってるっ……! 入ったままチンコで擦られてっ……駄目だ、そんな風に突かれたら、奥に進んじまう……取れなくなる……なのにっ……気持ちのいいところに、当たる、ゥ……ッ!)
「うおほっ、こっちまで振動が伝わってくる! こりゃあたまらん」
男は玩具の振動と和真の直腸を愉しむ為に、前後運動と言うよりは腰をグラインドさせるようにして腸壁を擦っている。
ローターは和真の前立腺よりも奥、精嚢や膀胱までを刺激して、さらにペニスでの責めも重なり、凶悪なまでの快感らしかった。
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