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財前和真編8-4 ※輪姦、オナホ

 辛抱堪らなくなった男がペニスを引き抜き、和真の腹へとぶっかける。 「んっ……ほぉぉぉっ……」  ローターを亀の出産みたいに排出する瞬間は、和真らしからぬ恍惚に満ちた情けない声が漏れ出てしまった。  次の玩具は、種類は違えど、今度は性に疎い者であればまず目にしないものであった。 「和真くん、これが何だかわかるかい?」 (え……あれ……嘘……まさか……なんでこんなところに……)  知っている風な口調ではあるが、何やら訳ありのようだ。 「なんだよ。わからない時は素直に教えていただくのも奴隷の知恵だぞ」 「……そうじゃなくて……い、言いたくない……」 「フフフ、そりゃそうだよねぇ。これはね、和真くんが愛用しているオナホールだよ。スタッフに言って自宅から持って来てもらったけど、ずいぶん使い古してるじゃないか。たかが偽マンコなのに」 「ッ……! ぐ、ウゥ……」 「和真くんなら女には困らないだろうに、もったいないねぇ。これがもし女なら、とっくの昔に孕んでいるだろうよ、ワハハ」  そんな機会は与えられそうもないことを知っていて会員の男はうそぶいてみせる。  この歳をしてオナホとは……通販で買ったか。  いや、背伸びをした連中とつるんでいるから話題くらいには挙がるとは思うが、和真が実際にそのような明らかに性の捌け口の道具を使った自慰をしていたとは驚きだ。  所詮興味関心が強い年頃なのだな、と考えると小さく笑みさえこぼれてしまう。  というか、確かに女にはモテるが、彼女がいるなんて話、聞いたっけ。意外にご無沙汰だったらさらに面白いのに。  あんなもの使って慰めていたら、いざ女を抱く時に射精まで漕ぎ付けられるかどうか。  会員はローションを注入すると、まだまだ男として未熟な和真のペニスを包み込んでいった。 「ぁぐっ……うあ、あぁあ、あぁっ!」 (す、吸われるっ! ちょい待って……俺、自分でする時はこんなに激しくしたことねぇっての! そんな強引に扱くな……っつの……くあぁっ) 「これに我慢できたら千円だからね、千円。今の君には大金だろう? 欲しいだろう、ほれほれ」  オナホを指定して持って来させていた男が意地悪く札を振って見せる。  こんな風にタクシーを止めていた時代はあるけれど、それにしても時代錯誤も甚だしいな……というか万札ならまだしも千円だし……と男の行動、いや会員のほとんどに当てはまるが、それに対しては全く感情移入できない想悟であった。 「せん……えんっ……はっ……欲しい……うぅっ」 (今、幾らだ……? わっかんねぇけど……たぶん全然足りてない……でも、とにかく耐えなきゃいけないのはわかる……クソッ)  それでも、和真には目先の施しを受けることがこの責め苦を乗り越える一番の近道だ。自分の目的をきちんと理解しているだけマシか。  潤滑剤と、既に垂れ流しになっている我慢汁が混ざり合って、グチャグチャ淫靡な音が教室内に響き渡る。  自分の愛用品であるからか、他人のペースで扱かれるのは違う感触なのか、イッたばかりの場所を責められるのはたまらないのか、その全てか。  和真の呼吸は瞬く間に切羽詰まったものとなる。 (うあっ、ヤバイ……これ、ホントに……イクから……いつもより早くイッちまうから、やめてくれぇっ!) 「くふっ、うく、んっぐううぅううウウウ~~ッ!!」  散々のたうち回って、背中を弓なりに反らせて絶頂した。 「んんー? 今すごい反応をしてたけど……もしかしてイッちゃったのかなぁ?」 「ひ……ひぃ……」 「どれ、確認してみよう」  男が引き抜いて中身を指で拡げ、掻き出してみると、ローションと共に和真が放出したばかりの若い白濁が垂れる。 「あぁ、これは完璧にアウトだね」  男が口端を吊り上げて言う。  もはやあまりの快楽に、ゼェハァと胸板の上下が止まらず、顔がアヘって溶けている和真。

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