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財前和真編13-3 ※二重人格、逆レイプ、グロ
逡巡はするが、逸る欲望には勝てない。
「……入れさせてくれ」
「何を、どこに?」
「お前のっ……カズマのトロトロケツマンに俺のチンポ入れさせてくれ。気持ち良く……するから」
「んふふ……わかった。いいぜ。一緒に気持ち良くなろう。はぁっ……こんな立派すぎるチンコ入れたら、どうにかなっちまいそう」
恍惚としたカズマは、ようやく結合部に照準を合わせてくれた。向こうからゆっくりと体重をかけてくる。他人の熱の絡みつきに眩暈がしそうだ。
「んおぉぉっ、想悟の、でか……い゛ッ! おぉおほぉっデカチンコでマンコ擦りまくってイクゥ! イグイグイグイグイッグヴウウウウウ゛〜〜ッ!!」
「っはぁっ、はぁっ……出るっ……! くっうぅ──ッ!!」
カズマの熱い肛肉は悦んで想悟を受け入れ、挿入しただけで童貞みたいにイッてしまった。
溶けるってこんな感じなんだろうか。射精の疲労よりも、多幸感の方が勝った。
カズマもずいぶんな絶頂をしたみたいだけど、やっぱり回復力は若い分、彼の方が早い。
「ブフッ、早漏かよ」
「お前がっ、焦らす、から……はぁ……ふぅ」
しかし、カズマは休みを与えてくれない。
想悟の腹に両手をついたかと思うと、自身で腰を振り始めた。中で出した精液がゴポゴポと音を立てながら逆流してくる。
「うぁ、あ、ぁあッ……! あんたの先っぽが良いトコ当たってる……わかる? なぁ、わかるか?」
「わか、るって……くそ……うぅっ」
射精直後のペニスを腸粘膜全体で擦られて、正直感度なんてもうわからない。
執拗に刺激し続けるとドライイキするとか潮吹きするとか言うが、カズマはそれでいいのだろうか。
「はっ、はぁっ、く……ふははっ……」
別にどうなろうが良いようだ。快感は人並みにあり、喘ぎつつも、苦しんでいる想悟を笑っている。
今のカズマは、年齢以上の余裕があるように感じられた。
一応抱いているのはこちらなのに、全く責めている気がしない。むしろ、責められている。
「な、んだよ……今日のお前っ、なんでいつもよりエロいんだ……」
息も絶え絶えの快楽に溺れそうな想悟に、カズマは顔を寄せてニタリと妖しく笑った。
「ハニートラップ」
そう言い放った直後、カズマが手にしたのは、ノコギリだ。
それも両刃の、子供の工作に使われるようなありふれたもの。刃は二十センチほどだが、取手を含めると五十センチ以上になる。
そんなものを至近距離で持たれたら、十分に危険を感じる。ゾッと背筋が粟立った。
「それっ……ど、どうする気だ」
「どうしよっかなぁ〜」
カズマはもったいぶるが、こんな状況での使用用途なんて決まってる。
情欲で熱っぽかった汗が瞬時に冷や汗に変わる。あの刃で傷付けられる……いや、ここまで来てその程度の生易しい行為で終わるだろうか。
身体を揺すぶっても、迫る凶器に畏怖してか、結束バンドは外れそうにない。
「ううっ……カズマ、そこまでするほど、俺が憎いか!?」
「憎いさ。憎いに決まってる。んなお子ちゃまでもわかることもわからないほど、あんたの脳みそはお花畑だったのか?」
ここまで他人に心身を蹂躙され、追い込まれれば、殺害を考えても仕方のないのかもしれないとは、常識的にはわからなくもない。
だが、実際に凶行に及ぶかはまた別の話だ。カズマにその行動力があるとは思っていなかった。
それに、自己中な感情にもほどがあるが、誰だって他人に殺される将来なんて考えない。考えたくもないだろう。
「っ!!」
冷たい刃が下腹に触れる。
思わず縋るようにカズマを見上げると、彼は何の表情も映してはいなかった。そこにあるのはただの、空虚だった。
「あがぁあああグギャァアアアアアアアッ!!」
直後、ギザギザの刃が皮膚を無惨に切り刻んでいく。
やめてくれ、殺さないでくれ、なんて慈悲を乞うことすら許されなかった。
カズマのやり方はとにかく力任せで、容赦なく、とてもじゃないが人を殺せそうにない。料理をしたことすら、工作すらまともにできるかどうかというほど下手だ。
ああ、司は本当に腹を切るのが上手かったんだな、だとか、早くも走馬灯のようなものが駆け巡る。
「はぁッ……なかなか上手くいかねーな……でも……腹切られてるのに萎えないなんて傑作だぜ……ぶははっ」
嘲笑されても、意識を飛ばさないようにするので精一杯だ。
「グホッ……!」
横一文字に切るのは諦めたらしく、今度は縦に刃を構えて体重をかけて突き立ててきた。
そのまま、まるで繊細なミルフィーユケーキを綺麗に切るみたいにザクザクと刃を滑らせる。
大量の出血とともに、何やら下腹部から異様な質量のあるものが飛び出たことがわかった。
「うーわ。モツ出てる。あんたも中身切り開いたら所詮は汚ねー人間なんだな」
モツ……中身……内臓……カズマの言葉を連想して行き着いた先。
何とかして腹を見やると、普段は複雑な形で体内に収まっているはずの小腸が、外気にさらされていた。
見た瞬間、目をひん剥き、気絶しそうになった。
「まだあったかい」
カズマは想悟の血で化粧をしながら、うっとりと妖しく笑う。
雑に開けた腹の中に手を思い切り突っ込んで、残りの腸も引き出している。傷口を派手に広げられ、想悟は断末魔の叫び声を上げた。
「っひゅ……ァ、が……は……はっ……」
もう息をするのもやっとだ。深く呼吸をしようとすると、凄まじい痛みが襲い、どうしても浅くなる。
楽になりたい。性欲だけでなく、生きる希望まで。まだ焦らすのか。まだ、選択してもらえないのか。
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