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連れられて入ったのは、カップルや家族連れで賑わうショッピングモールだった。 「スザクさん!待ってくれよ」 「ん?どうした?」 「どうした?じゃないよ。ショッピングモールなんか来て何すんのさ」 「何って、うーん。何かな」 「何かなって…」 「なんというか、普段のユキトを知りたくてね。任務のとき以外のユキトの事を。だから、誘ってみたんだ。まぁデートみたいなもんかな」 「でっ、デート!?」 「嫌だったかな?」 「…嫌…とかじゃないけど…」 ユキトは困惑した。 普段の自分の事を知りたいと言うスザクの気持ちが全くわからなかったのだ。 それに"嫌か?"と聞くスザクをズルいと思った。 そう聞かれたら、嫌だなんて言えないし、実際に嫌だと思っていない自分に気付かされる。 「ユキト、君に帽子をプレゼントしたいんだけど、どうかな?」 「帽子?」 「そう。いつもボロボロの帽子を被っているだろう?よかったら新しい物をプレゼントしたくてね」 そう言うと、ショッピングモール内の帽子屋にスザクさんは向かい、ユキトもそれについて行った。

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