10 / 24

第10話 いつも通りの君

待ち合わせてから前のように近くの瑞樹の家に行くと 「今日どうでした? なにか変わったことはありました?」 そんな他愛のない話をしていつも通りに振る舞う大駕 対照的に、昨日はよく眠れずに仕事でミスをした瑞樹 自分だけ期待して悩んで振り回されてたのかと思うと恥ずかしくて悔しいと感じてしまう 質問にも答えず いつもと違う瑞樹の様子に気づいた大駕は 「どうしたんですか? 何かありました?」 と後ろから瑞樹の体を包み込むようにして抱きつき 顔を覗きこむと 瑞樹は今の暗くて卑屈な表情を見られたくなくて 体を反転させ顔を大駕の胸に当てて隠す そして 「大駕ずるいっ あと今日寂しかった」 頭を胸に預け抱きかかえられるこの状態が居心地良く感じ素直になってしまう 「ふふっ俺も寂しかったですよ 早く会いたいなって それだけを想って今日過ごしてたんですよ」 と言いながら いじけて身を預けてくる瑞樹よりも 頭ひとつ分背の高い大駕は あごを瑞樹の頭の上に乗せ ぐりぐりぐりと押し付ける 顎を押し付けてくる力は次第に強くなり 「ちょっと!痛いっ! てか禿げるかもしれないからやめてよ!(笑) あとそれ自分背が高いっていうアピール? 普通に顎乗せてくるの腹立つんだけど!」 とツッコミを入れる瑞樹に 「ふふふっ 元気になりましたね、瑞樹さん」 と言う大駕 「あーあと 気負わせないように、 何も考えずにどっと構えてたらいい、 って言ったけど返って気負わせちゃいましたね ちょっと反省です」 と言って大駕は優しく笑う 「でも安心してください 今日は要望通りキスしかしないんで」 と大駕が言うと それに反応して 「え〜〜?!」 と瑞樹は気の抜けた声を出す 今日の悶々とした1日を返してくれと思う瑞樹だった

ともだちにシェアしよう!