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19愛は予想外に深かった※

 ヴェルジークの猛る雄を両手で掴むと、イオはとりあえず先端を一舐めしてみた。 「っ・・・ヴェルジーク、大丈夫?」 「なぜだい?」 「い、痛くないかなって思って・・・」 「ふふ、一舐めしただけだよ?もっとイオの好きにしてごらん」 「う、うん・・・」  イオもれっきとした成人男性ではあるので、自身が体験した事はないが元の世界で18禁なアレやこれや映像を見た事はある。友達との恋愛話でもそういった行為の知識を聞いた事もあった。気を取り直して、再び先端に口付ける。  ちろちろと小さめの舌で前後に舐めると、少しだけピクピクと動いた気配がしたので思いきって口に入れてみる。全部含むのは無理だがなんとか口いっぱいにほうばると、上下に動かしてみる。 「んぐつ!・・・ッ、ゴホッゴホッ」 「大丈夫か?無理に口に入れなくていいんだぞ」 「ぅ、うん、ごめん」  やはり大きくて咽てしまったので、今度は裏筋を舐める事にする。血管が浮き出る部分を突くと、先程の先端よりは大きくビクビクと跳ねた。そのまま舐め続けるとヴェルジークの性器はだんだん硬さを増していく。  するとヴェルジークは、自身の性器に手を添えて擦り始める。 「はぁはぁ・・・ん、硬い・・っあ、ふ」 「ッ・・・イオ、出すぞ!・・・くッ」 「ふぁっ、ぁ、え?んんッ・・・・うぶっ!?」  高みに達したヴェルジークが勢いよく射精すると、大量の精液がイオの顔にかかる。前回もそうだったが、あまりにも多いのでかかった精液にイオは一瞬埋もれた。  射精を終えたヴェルジークは、慌ててタオルでイオの顔を拭いてやる。 「す、すまない!」 「・・・だ、大丈夫。ぷはぁ」 「君の舌は気持ちよかった」 「よかった」 「イオ」 「え、あっ、あッ」  イオは押し倒されると服を性急に脱がされ、ヴェルジークも脱いだ服を乱暴に床に放った。  お互い裸になり、イオの剥き出しになった胸に噛みつく。ヴェルジークは興奮しているのか息がだんだん荒くなってきた。  イオは胸を噛んだり舐めたりされながら、尻にぬるりとした感触を感じる。 「ひゃっ!?な、なに!」 「潤滑剤だ、少し我慢してくれ」 「ぅ、なんかぬるぬるする」 「1本入れてみるよ」 「え、1本って・・・ああッ!」 「痛いか?」 「な、なんか入ってる、ぅ!」 「安心しろ指だ。動かすよ」  本来そこは入れる場所ではないので、何を安心しろと言うのか。イオはとにかく必死にヴェルジークの指を受け入れる。 「あ、あぁ・・・ひっ、んう、はぁ・・ぁあ」 「イオ、上手に俺の指を咥えこんでいるよ・・・可愛い」 「ンッ、は・・・んんッ、ふ・・ん」 「滑りが効いてる、もう一本増やすよ」 「ああッ、ふぁ、ぅ・・・んんッ」  潤滑剤は馴染んだのか挿入された指を滑らかに動かす助けとなり、2本に増えた指がぐちゅぐちゅと音を立てて中を愛撫させていた。時々回転するような少し性急な動きになると、イオは脚をガクガクと震わせて感じていた。 「はぁ・・・イオ、君の中を可愛いがりたい」 「あ・・・」  ヴェルジークはイオの太腿をさらに開かせると、完全に勃ちあがった自身の雄をイオの後孔にあてがう。 「んっ、ぁ・・・はぁはぁ・・ヴェルジーク。あ、ああああぁぁぁぁ──────ッ!!!」  軽く先端で突くと、ゆっくりと沈みこませていった。ほぼ埋め込んだヴェルジークはやはりキツイのか、額やこめかみに汗を浮かべている。  初めて身体を貫かれたイオは、一瞬息を忘れたかのように呼吸を乱してぐったりしている。ヴェルジークは身体をゆっくり倒して、イオの額や頬に軽くキスをして労った。 「・・・くっ。イオ、大丈夫か?」 「ぁっ、ぁ、は・・・はぁはぁ・・だいじょ・・ぶ」 「受け入れてくれて、ありがとう。イオの中はとても暖かいよ」 「あ、っ・・・オレの中にヴェルジークがいるんだよね。なんか・・・嬉しい」 「ッ!」 「ああッ!んぁっ、ぁ、中、大きく・・・」 「すまない・・・イオ、愛している」 「え・・・ま、まって、あぁッ!!あっ、アッ、んっ!ぅあッ」  イオの照れた顔に当てられたのか、ヴェルジークは密着して大きく動きだした。イオは突然の激しい動きに、ヴェルジークに必死にしがみつくしかない。  やがて中が馴染んできたのか前後するだけの動きから掻き回すような動きになると、ある箇所に触れられイオは身体を跳ねさせた。 「あッ、あ、あぁッ!ヴェルジーク、そこ、や、やだ・・・あうっ!」 「ん?ここか?イオの気持ちいいところ」 「ひっ、ァ、ぁあッ、だ、だめ!そこ、んぁッ」 「イオ、気持ちいいって言ってごらん。もっと気持ちよくなるから」 「あ、ぁっ、ん、・・気持ち・・いい・・・ああッ、きもちいい!ヴェルジークッ、気持ちいい、ひぁッ」 「俺も気持ちいいよ」  ヴェルジークはさらに突き上げながら、イオを攻め立てる。後孔からは潤滑剤がぐちゅぐちゅと音をたてて、イオはその音にさえ興奮してヴェルジークの雄を締め付けた。 「ンッ」 「ぁ、あうっ、ヴェル・・・も、だめ・・あ、あッ、イクッ、オレ、ぃ────ッ!」 「────ッ」  イオは身体を震えさせながら達した。自身の放った精液が腹に飛び散るのを感じていた。そして中ではヴェルジークの熱が溢れていく。  だが、長すぎるヴェルジークの射精はイオをさらに攻め続けた。 「んぁっ、あ、・・まだ出てるの!?あ、うぅ・・・んんッ」 「す、すまない・・・もう少し・・もう少しだから」  困った顔をしながらヴェルジークは、優しく自身の収まりつかない性器を再び緩やかに動かし始めるのだった。  イオは、いつまでも続く深い愛にどんどんと堕ちていきながらいつの間にか眠っていた。

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