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第23話*R18
ヒューストンの夜に葉琉の甘い声が響く。
全裸になった二人は深く口づけをし、紫桜は優しく葉琉のソレを撫でる。思わず腰が逃げてしまいそうになるが、自分を捕らえているDomがそれを許さない。全身で押さえつけられ、紫桜の裸体が葉琉に触れる。
今にも飛んでしまいそうな葉琉。だが、本能がそれを許してくれない。
「ああ、可愛いな。俺の葉琉」
蕩ける視線を合わせながらそう言い放つ紫桜。自分の上で存分にGlareを放ちながら妖艶なその姿を見上げ、葉琉は泣きそうになりながら縋りつく。
「どうした」
笑みを崩さない王者。卑猥な天使が何を求めているかなど手に取るように分かっているのに、あえてそれを聞き出そうとしていた。
「た、すけ…て」
熱に浮かされながら声を紡ぐ。ずっとこのままでいいのに。と心の底から紫桜は思っていた。
「っ!!!そ、こ!!!!」
「…ああ、葉琉。グズグズに解けているな」
紫桜の造形美の際立つ人差し指が、葉琉のひくついた菊を優しく撫でる。たっぷりと潤滑油の付けられた菊は、撫でる度に紫桜の指を飲み込まんとしていた。この状況に葉琉が感じてくれているかと思うと、紫桜がこれでもかと主張する。その主張を足の付け根に擦られ、葉琉はそれだけでイキそうになる。
「まだ早いだろ」
苦笑する紫桜。煽るために擦り付けていた自分のムスコを葉琉から離す。熱から解放してくれるだろうソレを離され、さらに泣きそうになる葉琉。そんな葉琉の表情でさらに欲情する紫桜は、かなりの変態だ。
「葉琉は思ったよりも、淫乱らしい」
「ちがっ!…あっ、ちょっ」
クスクスと笑いながら、紫桜は葉琉の中に人差し指を埋めていく。目を見開き、強すぎる快感に溺れる葉琉は、紫桜が自分のあられもない姿を見てさらにギラつくのを知らない。
「…暖かくて狭いな。俺を締め出そうとしてくる」
「な、かっ!だめっ!!」
葉琉の甘い声が紫桜の鼓膜を犯す。
ナカをかき回す指は、何かを探し回るように刺激を与え続ける。
「っ!!…だ、め……。…ああ!!」
「…ここか」
甘く啼く声が一瞬大きくなる。それを見逃す紫桜ではなく、獲物を捕まえた王者は狙いを定めた。やがて、お目当てのモノを見つけた指は、そこばかり刺激し始める。逃げ惑う天使をに滾ったムスコを容赦なく擦り付け、その甘い声に酔いしれていった。
「っ!!」
「こら、葉琉。噛むな」
自分の啼き声に羞恥心が少し産まれてしまい、葉琉は下唇を強く噛んでしまう。
「葉琉、噛むな」
「っ…」
後ろの穴を掘られ、耳たぶを舐められ、いつの間にか両腕を頭上で一括りに捕まえられていた葉琉。イキそうになっているムスコを何とか我慢するが、紫桜の滾ったソレが時折触れる度、爆発しそうになるのを息を殺して耐えようとしていた。
紫桜に耳元で囁かれながらも下唇を噛むのをやめられない。それを見て、上に跨る男は天使の耳元で悪魔のように囁いた。
「…Stop 」
少し怒気の混じったコマンドに、葉琉はゆっくりと口を開く。紫桜はそれでいい。と言わんばかりに葉琉の口の中を容赦なく犯す。舌を絡め、上あごを責め、少し腫れぼったくなった下唇を労わるように優しく舐めた。
「っぁ…!…だ、め…。も、むり、…」
舌で優しく犯されながらも、下は激しくおかしくなるほど激しく犯される。イキそうになる。もう無理。葉琉は白くスパークしそうになる。
しかし。
「勝手にイくのは感心しないな」
「!っ、なん、で!!」
擦り付けられていたソレが離れ、葉琉の後ろを犯していた指も一気に抜かれる。もう少しでイケそうだったのに。恨みがましく紫桜を睨みつけた。が、紫桜は余裕綽々 としている。見惚れるような妖艶な笑みを浮かべ、葉琉の額に愛しいと言わんばかりのキスをすると、あろうことか一気に葉琉を貫いた。
「あああぁぁ!!!!」
ズチャッ!という音と共に、葉琉は目の前が白くスパークする。自分の白濁で自分の下腹部を汚す。しかし、それに構っている暇はない。紫桜の熱く滾った巨根が、容赦なく行き来する。
「あっ、あ、あ、あっ、っ!、あ!」
「っ…」
一定のリズムで葉琉が啼く。それと同時に、グチャッ、ズチャッと潤滑油なのか、葉琉の愛液なのか分からない音と共に、二人の肌が打ち合う音が大きく響く。
パンッパンッパンッパンッ!と優しさの欠片もない紫桜の挿入。しかし、痛くないように配慮はしているのか、葉琉は一切の痛みを感じず、ただ快楽の波に呑まれていた。
「あ、あ、っ、っあ、」
「っ…、はぁ、葉琉」
葉琉の甘い声と、それに応えるように紫桜が優しい声を出す。
頭上で捕まえられていた両手は既に解かれ、葉琉は自分から紫桜の背中に手を伸ばしている事を知らない。無意識にやっているそれに、紫桜は極上の気分で腰を打ち付けていた。
「あ、あ、あ、あっ、も、あ、む、りぃ」
「っ葉琉!Cum !!」
「あああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
トドメとばかりにコマンドを与え、葉琉の意識を奪いにかかる。それに逆らう事なく、葉琉は呆気なくイキ、そのまま寝るように意識を失った。
自分を抜き取った紫桜。葉琉の中から出てくる白濁にまた発情しそうになっている自分に少し呆れながらも、葉琉だから仕方ない。と諦め、眠りの底についた愛しい天使を抱きしめて眠りについた。
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はい、やっとです、すみません…
Dom/Subユニバースなのに、なぜかオメガバースになりかけていた過去の私を殴りたい。
…葉琉ちゃん、もっとエロくしたい、& 紫桜様もっとイジメて…w
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