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      第37話*R18

「葉琉、Look(こっちを見ろ)」  ベッドに仰向けになり腕で目を覆って荒い息を繰り返す葉琉に、リードはいつものおちゃらけた感じを一切封印した甘い声でcommandを使う。一緒に放たれたGlare(グレア)に歓喜し、しかしそれ以上にcommandをもらえたことに嬉しさを感じた葉琉は、素直にリードと目線を合わせる。 「Good boy(良い子だ)。...葉琉、Strip(裸になって)」  残されていた衣服全てを脱げと妖艶な笑みでいうリード。歓喜に震えた葉琉は、顔を真っ赤にしながら下着も全て脱いでいく。  元々色白で、日焼けしたとしても赤くなって終わる葉琉の裸体は雪のように真っ白。左腰にある20cmほどの古傷が少し気になるが、リードにしてみればそれさえも何かそそるものがあった。 「ああ、やっぱり可愛いな、お前は」  チュッと小鳥のような可愛いキスと同時に、リードの右手は葉琉の腹部を下から上へなだらかに滑る。 「っ...。あぁ...、だ、、め...」  嫌々と少し抵抗を見せる葉琉。 「葉琉、Shush(静かにしろ)」 「っ...!」  何か言いたそうにする葉琉。しかしリードはお構い無く葉琉の体をまさぐる。 「ぁっ...。ン...」 「こら、唇を噛むな」 「...ッ!」  声を殺すために無意識に噛んでしまっていた下唇。リードは可愛い天使の唇を優しく撫でる。もちろん、身体中への愛撫を止めることは一切しないが。 「ほら、血が滲んでるぞ」  たく...、怪我させたくねぇのに。そう呟くと、リードは葉琉の唇に噛みつくようにキスをする。絡み付くような舌使いに一瞬戸惑うも、それを見越したリードのGlareにさらに蕩ける。  右腰から徐々に上へと上がっていくリードの左指たち。敏感になっている葉琉には耐えられるものではなかった。 「葉琉、Good boy(良い子だ)speak(もう話して良いぞ)」 「っりーど...!もぅ、む、りぃ...っ」  これ以上shush(黙れ)のcommandを使うと葉琉の怪我が増えると悟ったリードは、葉琉へのcommandを解除する。それを言うが早いか、我慢できなくなっていた葉琉はリードに甘い声で泣きついた。   「本当に可愛いやつだな」  抱きついてきた葉琉を優しく抱き止めるリード。そのままソファに対面座位の形に座る二人。Glareを止めたリードに、Playが一度休憩になる空気を悟った葉琉はバツが悪いのか顔をリードの首元に埋める。涙目を必死に隠そうとしている可愛い天使に、水分補給させるためにリードは口に水を含む。 「ほら、葉琉。こっち見ろ」  ふるふると顔を押し付けて我が儘をいう葉琉。play中のDom相手に嫌がる可愛いSubに少し驚きならも、喋れないことが本当に嫌だったんだとリードは少し後悔しつつ、どうやってこっちを見させようかと悩んでいた。 「はーる。聞けって」  甘やかす作戦は圧倒的失敗だったらしい。先程よりも強く顔をリードの首元に押し付けてくる。 「葉琉、言うこと聞け」  少し口調を強めると嫌々と首を左右に少し振るも、一瞬ビクッと肩を震わせたところを見るに葉琉の顔を上げさせるにはひとつしか方法はないらしい。 「葉琉、Look(こっちを見ろと言っているだろ)」 「...りー、...ど」  いきなり向けられたAランクのGlareに無防備に晒され、目をトロトロにしながらリードを見つめる。全てを委ねてくれる葉琉に、リードは自分がDomであることを本能で理解せざるを得なかった。 「Good boy(良い子だ)、葉琉。そのまま飲め。...もっといるのか?ああ、ダメじゃない。ちょっと待ってろ」  褒められ、さらに蕩ける葉琉。ただの水であるはずなのに何故かとても美味しく感じるそれを、さらに催促する。いつもはどこか一線を引いたような立ち位置で話をする葉琉が、こんなに可愛く甘えてくれるこの状況にリードは少し優越感のようなものを感じた。 「溢れただろ」  葉琉の細い白い首に一筋の水が流れ落ちる。自分の方からplayしようといったはずなのに、まるで葉琉から誘惑されているのではないかという錯覚に陥るほど、葉琉の今の表情はリードの感情を高ぶらせていた。 「葉琉、Kneel(お座り)」  自分の膝の上にいた葉琉をソファへと下ろし、休憩モードを先程のGlareで打ち消された可愛い天使へとさらにcommandを使う。 「ぁ...」  潤った半開きの口許がなんとも魅惑的な天使が、リードの目の前に女の子座りで両手を自分前でキュッと握りしめ、登場した。 「Good boy(可愛いぞ)、葉琉」  リードはさらにGlareを強めて葉琉にキスを落とした。 「りー...どぉ、...も、やぁだぁ」  個室には葉琉の甘い声とピチャピちゃという甘い音だけが存在する。左の乳首だけを執拗に舐められていた葉琉は、さらなる刺激を求めてリードにすがっていた。 「っぁ...、もっ、、と...ほし、ぃ」  何かを求めるようにリードの頭を抱き抱えるようにしてギュッとする葉琉。嫌々と頭を無造作に左右に振る姿は、イヤイヤ期の子供のようだ。  そんな葉琉に、リードはGlareを徐々に強めながら左腕で腰を抱き、右手でさらなる刺激を与えようとして止まる。 「......りー...ど?」  舌足らずながらも動きを止めたリードを訝しげに思った葉琉は、リードの顔を覗き込むように上目使いになった。 「葉琉、そこにある道具でなにか使ってほしいものはないか?」 「...ぇ?」  いきなりのリードの言葉に、葉琉は困惑を隠せない。 「このままセックスをしても良いが、どうせならもっとplayを楽しみたいだろ?」  妖艶な笑みで自分を見ている興奮したDomの姿を見て、葉琉の興奮もさらに強くなる。  リードのいう”道具”とは、個室入り口付近にある縛るため専用の縄やモコモコの付いた手錠。真ん中にプラスチックのボールが付いた猿ぐつわたちのことだ。  先程から気持ちよさげにしつつ、若干そちらへと視線が動いていた葉琉の動向に気づいたリードが促してくれたことを知らない葉琉は、恥ずかしさで視線が動く。 「葉琉、Take(好きなものを取ってこい)」  そんな見え見えの恥ずかしさを天然だな。と思いながらもリードは葉琉が蕩けることを知っていながらさらにGlareとcommandを使った。 ーーーーーーーーー コメントありがとうございます!とても嬉しかったです 最近R18場面の文が書けなくて若干スランプ気味ですが、頑張ります...! そして葉琉君のトロトロ具合がもっと見たい。 あと、えっちぃやつも良いけど、普通にplayしているところを書きたい!!

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