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      第60話*R18

 モノクロで統一された寝室の中心にはオフホワイトで揃えられたキングサイズのベッドが我が物顔で鎮座している。見た目から気持ちよさげなベッドは全て白いダブルガーゼの生地で統一されておりまるで体が浮いているような感覚になる。  が、しかし。そんな気持ちのよいベッドを堪能できるはずもなく、葉琉は紫桜という甘い獣に教われていた。 「...葉琉......」 「っぁ...ん......し、おぅ...」  貪られるようなキスも、紫桜から溢れ出す自分を酔わせてしまうGlareも。今まで最も警戒していたこの雰囲気で葉琉は心の底から歓喜していた。  そんな恋人に答えるべく、紫桜はこれまでの経験からどうしたら葉琉に優しくできるか考える。しかし、今にも壊したいほど狂おしい愛しい人相手に、そんな考えは霧のように頼りなかった。 「ん...。葉琉、Look(こっちを見て)」 「っ...。な、に...?」  そんなことでcommandを使わなくてもいいのに...。  瞳の奥でそんなことを考えているのはすぐにわかった。だが、使わずにはいられなかった。 「ああ、可愛いな。俺の恋人は」 「し、、、おう...」  組み敷いた葉琉から甘く名前を呼ばれると、下腹部へ自然と熱が篭る。 「っ...!ぅん、、ぁん」  乱暴にしたくない一心で葉琉の薄く開いた唇に食らいつく。が、葉琉から漏れる甘い吐息にスラックスがキツくて仕方がない。 「...いいか」  一度離れそうになった愛しい番への心配は尽きない。さっき許可をもらったとはいえ、本当にいいのか大きな不安がのし掛かる。しかし、その不安を忘れさせてくれたのもまた葉琉だった。 「っ!葉琉っ」  両腕を頭の後ろに回され、グイっと葉琉の元へと引き寄せられる紫桜。ムスっとした葉琉の顔がドアップになる。寸でのところで両手をついて衝突は回避したが、確実に額がぶつかっていた勢いの葉琉に驚かざるを得なかった。 「...いいって何回言わせれば気が済むの...?それとも本当は嫌なわけ?」 「っ!そうじゃない!」 「じゃあもう黙って」 「ぅっ!!」  それだけ吐き捨てるようにいうと、葉琉はいきなり紫桜の唇を奪った。いつもとは違う積極的な葉琉の姿に、紫桜は思わず固まってしまうがGlareの影響で蕩けている葉琉の舌はとても拙く可愛い。お陰ですぐに自分を取り戻すことができた。 「ああ、本当に可愛いな、俺の恋人は」  甘ったるいGlareを葉琉に溢れさせる紫桜。葉琉はそれに抗うことなく、さらに瞳を濡らした。  結局求めたのはどちらからだっただろうか。食らいつくようなキスを葉琉は必死に受け止め、それでも足りないと言わんばかりに自分からも紫桜の頭を自分に引き寄せる。 「っう、し、おう...。もぅ、むりぃ」  我慢できずに泣き出してしまった恋人に、獣は瞳の奥に煌びやかな炎を宿す。 「葉琉、 Come(おいで)」  今すぐにでも全てを暴きたいが、そうするとこの可愛い恋人は怖がってしまうかもしれない。できるだけ優しくいうが、ムスっとした表情で先に動いたのは葉琉だった。 「っ...!何を」  葉琉に力ずくで上下逆転された紫桜。思わず目を見開く。 「まだ遠慮するんだろう?ならオレから襲ってやる」  ムキになっているのか、紫桜の膝の上に跨がるようにして座っている葉琉は彼のシャツを脱がし始めた。脳は既に靄がかっているため、一生懸命手を動かしている葉琉が可愛い。 「...Good boy:(いい子だ)、葉琉。Strip:(脱がせてくれ)」 「ぁ...。なんで、」 「頑張っている可愛い恋人にはこれくらいしてあげないとな」  Glareに乗せられて向けられたcommandに手が震える。 「手が動いていないぞ?」 「ご、ごめ...」 「謝る必要はない。あとで心行くまで可愛がるだけだからな」  チュッとフレンチ・キスを葉琉に送る。それだけで顔をさらに染め上げる葉琉がウブで愛しくて仕方がない。こんなに真っ白な人をこれから蹂躙できるかと思うと、今にも暴走しそうだ。 「Good boy:(良くできたな)。さあ、堕ちるといい」  葉琉に脱がされるのを見届け、紫桜は葉琉を優しく、しかし一瞬で組み敷いた。しかし葉琉の表情に驚きや恐怖の色は見当たらない。あるのはこれから起こることへの期待とわずかに残った羞恥心だけなのだろう。逸らされた視線は甘く熱く滾っていた。 「葉琉、Look(こっちを見ろ)」 「っ...」 「葉琉はどこも敏感だからな」  そういって紫桜は葉琉の白く程よく筋肉のついた体を優しく撫でる。指先でツゥ...っと脇腹や下腹部を触れば腰を動かし歯を食い縛るが、Lookのcommandがあるので紫桜からのGlareの混じった視線は真っ正面から受け止めていた。 「たく、本当に可愛いな。大変なことになっているぞ」 「んぁ!そこ、だ、めぇ」  左手で葉琉の両腕を頭の上で捕まえている紫桜は、葉琉の体をまさぐっていた右手で恋人の可愛いぺニスを掠めるように触った。甘く啼く葉琉をもっと啼かせたくなるが、まだ早いと自分に言い聞かせた。 「だめじゃないだろう?それともやめるか?」 「やぁだぁ。い、じわる...しちゃ、だめぇ」  本当に可愛い。そのまま食べてしまおうか。 「意地悪などしていないさ。けど、葉琉が”嫌”と言うからな」 「やだぁ!なんでぇ...」  右手で太ももの辺りを撫でると、与えられなくなった刺激を求めて葉琉が啼く。  このまま食べたらだめだろうか。  ...いや、これは俺の獲物だ。 「ちょっ!し、おう!!」  自分のなかで一瞬にして出た結論は葉琉を動揺させるには十分だった。  紫桜は食らいつくように葉琉の先走りしている可愛いぺニスを口に含んだ。 ーーーーーーーーーー すみません、ぜんっぜん濡れ場難しすぎて投稿遅れました。 まさかの紫桜さん葉琉くん(ムスコ)を物理的に食べちゃった。

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