105 / 163

第六章・14

 さっきまでの優しさは、どこへ行ってしまったんだろう。 「あ、あぁッ! はぁ、は、あぁあ!」  瑛一は惠の内を、猛然と攻め立てていた。  ギリギリまで引き抜き、最奥まで突き立てる。  リズミカルに、何度も何度も情け容赦なく抽挿を繰り返す。  ぐちゅり、ぶじゅっ、ぷちゅん、とローションの鳴る音が生々しい。  それすら惠を感じさせる材料となり、もう3度目の精を吐いていた。  興奮しているのは瑛一も同じで、獣のような荒い息を吐きながら弟をいたぶっていた。 『兄さんが、欲しいな』  クリスマスプレゼントに、俺をと言ってきた惠。  可愛すぎて、めまいがした。  俺も欲しいぞ、惠。  クリスマスプレゼントに、お前を! 「惠……、惠ッ!」  抉るように、腰をやった。  惠の内壁が瑛一にまとわりつき、きゅうきゅう締め付けてくる。

ともだちにシェアしよう!