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第六章・14
さっきまでの優しさは、どこへ行ってしまったんだろう。
「あ、あぁッ! はぁ、は、あぁあ!」
瑛一は惠の内を、猛然と攻め立てていた。
ギリギリまで引き抜き、最奥まで突き立てる。
リズミカルに、何度も何度も情け容赦なく抽挿を繰り返す。
ぐちゅり、ぶじゅっ、ぷちゅん、とローションの鳴る音が生々しい。
それすら惠を感じさせる材料となり、もう3度目の精を吐いていた。
興奮しているのは瑛一も同じで、獣のような荒い息を吐きながら弟をいたぶっていた。
『兄さんが、欲しいな』
クリスマスプレゼントに、俺をと言ってきた惠。
可愛すぎて、めまいがした。
俺も欲しいぞ、惠。
クリスマスプレゼントに、お前を!
「惠……、惠ッ!」
抉るように、腰をやった。
惠の内壁が瑛一にまとわりつき、きゅうきゅう締め付けてくる。
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