翌朝。 いつも通り出勤し、仕事をこなしていく。 チラッと辻村くんを見てみるがいつも通りだ。 僕も彼を見ても何か思うことも無い。 んー、やっぱり昨日僕おかしくなってたな。 ちゃんと切り替えないと。 気合いを入れ直して仕事をこなしていく。 昼休みになり、会社を出てランチを食べに行こうとすれば、 「辻村さん、一緒にランチ行きませんか？」 「すみません、私は弁当作ってきているので……」 「えー！すごーい！家庭的ですね」 まーた女の子たちに絡まれてる。 モテるのは大変だなぁ。 女の子たち見つからないようにその場を去ろうとしたが、 「あ！武岡課長 今からお昼ですか？一緒にいきませんか？」 ……見つかったか。 めんどうだな。 「いやー、お誘いは嬉しいんだけど遠慮しておこうかな」 「えー！なんでですかぁ 一緒に行きましょうよぉ」 うわー、めんどくさい。 ……アルファとの関係が欲しいってところだろう。 どう断ろうか…… 「あ、しまった」 辻村くんがつぶやく。 「……お弁当、持ってくるの忘れました」 「えー！辻村さんおっちょこちょいなんですねー！」 「すみません、やっぱりランチ一緒に行ってもいいですか？」 行きましょ、行きましょーと女の子たちが話しながらその場を去っていく。 ……僕が断りきれず困ってるのを分かってやったんだな。 「うわー、やっぱりムカつくなぁ…… すっごい嫌いなタイプだ」 でも…… 「あの優しい顔の仮面が取れたときどんな風になるのかなぁ」